読売テレビで制作・放送したスペシャルドラマ「愛を乞うひと」が、文化庁が主催する「平成２９年度（第７２回）文化庁芸術祭賞」のテレビ・ドラマ部門で優秀賞を受賞しました。
　文化庁では、広く一般に優れた芸術作品を鑑賞する機会を提供するとともに、芸術の創造と発展を図り、我が国文化の向上と振興に資するため、昭和２１年から芸術祭を毎年実施しています。
　「愛を乞うひと」は、２０１７年１月に読売テレビが制作・放送した文部科学省選定のスペシャルドラマ。幼少時代に母親から凄惨な虐待を受け、愛に飢えていた一人の女性が、自分の過去を辿る中で本当の自分を取り戻していく、「母娘の絆」をテーマにしたヒューマンストーリーで、篠原涼子さんが虐待する母親・豊子とその娘・照恵の一人二役に挑戦。２０１７年日本民間放送連盟賞テレビドラマ部門優秀賞や、ユニセフによる「アジア・太平洋こどもの権利賞」、フランス・カンヌで開催された国際的コンテンツ見本市「ＭＩＰＣＯＭ２０１７」の奨励賞を受賞するなど、国際的にも高い評価を受けています。
　受賞理由について文化庁では「戦後の混乱の中で、台湾籍の父親と日本人の母親の間に生まれ、父親の死後に壮絶な虐待を母親に受けた主人公が自身の出生や過去と向き合う話だが、映像的に虐待のシーンは重く、胸に迫る。その重さに対し後半、主人公が父親の遺骨をさがす過程を丁寧に描くことで、作品のバランスがうまく取れ、秀作となった。正反対のキャラクターを一人二役で演じ分けた篠原涼子の好演も光る」としています。

【原作】　　　　　　　　　下田治美『愛を乞うひと』（角川文庫）
【脚本】　　　　　　　　　後藤法子
【演出】　　　　　　　　　谷口正晃
【出演】　　　　　　　　　篠原涼子 広瀬アリス 上川隆也 ほか
【チーフプロデューサー】　中村泰規（読売テレビ）
【プロデューサー】　　　　田中雅博（読売テレビ） 黒沢淳（テレパック）
【制作協力】　　　　　　　テレパック
【制作著作】　　　　　　　読売テレビ

　２０１７年１月１１日（水）よる９時００分～１０時５４分
　読売テレビ・日本テレビ系列で放送