番組審議会報告とはProgram council report

「番組審議会」とは、放送法という法律で定められた審議機関のこと。
テレビ局が放送する番組の充実・向上と適正をめざして審議するために設置されています。
読売テレビ番組審議会は、さまざまな分野の有識者10名で構成されており、
原則として審議会を月1回開催しています。
あなたが知っている番組について話し合っていることもありますので、
ぜひ一度読んでみてください。
いつもとは違った視点でテレビを見るようになれるかもしれません。

※読売テレビの番組は、放送基準にもとづいて製作しています

第561回H27.4.10

4月の番組審議会は10日(金)に大阪市内で行われ、3月29日(日)に関西地区で放送した「4K特番 秀吉が愛した京都」を視聴し審議しました。また3月に寄せられた視聴者の声の報告を行いました。

□審議番組
「4K特番 秀吉が愛した京都」
2015年3月29日(日) 午前6時30分~7時00分 放送
関西ローカル

□出席委員
熊谷信昭、川島康生、馬淵かの子、秋山喜久、金剛育子、林 千代、阪口祐康、佐古和枝、北前雅人、谷高志

□番組説明
・天下人となった豊臣秀吉が最も重要視した京都にスポットをあて、秀吉のゆかりの場所、仏像、絵画、建物などを、俳人の長谷川櫂さんと林マオアナウンサーが訪ねる。
※地上波放送はハイビジョン画質であったが、審議会では4K画質で視聴した。

□委員の発言要旨
・日曜の朝に相応しい落着いた雰囲気の番組だった。4K映像は素晴らしく美しいが、色が鮮やか過ぎて、まるで塗ったように見えてしまう。

・4K映像の美しさに驚いた。普段見られない場所や文化財を撮影して、このような番組でどんどん見せてほしい。

・京都を紹介した番組はよくあるが、秀吉を切り口にした手法が新鮮だった。それにしても伏見稲荷の楼門の朱色を始め、色が鮮やかすぎて、見るのに疲れる気がする。

・俳人の長谷川櫂さんの紹介が欲しかった。また最後だけでなく、訪ねた先々で俳句を詠んでほしかった。

・未公開・非公開の文化財を見ることが出来て、大変興味深い番組であった。 ナレーションもゆったりとした感じで、落ち着いて見ることができたが、30分番組としては、内容が濃すぎて詰め込み感があった。

・先週醍醐寺を訪ねたが、庭はあんなに広くはなかった。4K映像は美しいが、必ずしも実際の通りではない気がする。

・放送を見たが、4Kで見ると、奥行きを感じ、まるで3D映像のように思えた。

・「秀吉が愛した京都」というタイトルが良く、多くの関心を呼び込んだと思う。4Kで撮影し、美しい映像を後世に残そうというコンセプトが素晴らしく、内容も知らないことがほとんどで大変興味深く見ることが出来た。

第560回H27.3.13

3月の番組審議会は13日(金)に読売テレビ本社で行われ、1月17日(土)に関西地区で放送した「阪神淡路大震災20年 キミに伝えたい」を視聴し審議しました。また2月に寄せられた視聴者の声の報告を行いました。

□審議番組
「阪神淡路大震災20年 キミに伝えたい」
2015年1月17日(土) 午後0時54分~4時00分 放送
関西ローカル

□出席委員
熊谷信昭、川島康生、馬淵かの子、秋山喜久、林 千代、阪口祐康、佐古和枝、北前雅人、谷高志

□番組説明
・阪神淡路大震災から20年が経ち、震災を知らない世代が増えるなか、若い人たちにいかに伝えるかを主眼に、当時の映像と再現ドラマ、災害の真実をテーマにした討論会、子供たちの明るい歌声の生中継の3部構成で報道特別番組を作り上げた。

□委員の発言要旨
・生きていることと、生かされていることのありがたさが散りばめられた1部と、勇気をもって報道のタブーを討論した2部など、番組構成が大変よかった。

・遺体の映像を放送で出すべきか否かの議論を聞いて、すべてのテレビ局が一律で同じ考えというのはいかがなものかと思った。

・再現ドラマを見て、ニュース映像の奥にこんなことがあったのかと初めて知らされると共に、いまだに心の傷が癒えない人々の姿に、20年の月日の重みを感じる番組だった。

・被災者だから語れる防災・減災の知識のコーナーがあっても良かったのではないか。

・東北でも震災遺構を残そうという動きあるが、テレビ局の震災映像はそれ自身が貴重な震災遺構だと思う。今後も節目で番組にして出す努力を続けてほしい。

・震災の記憶は、私の会社でも社員の共通体験でなくなってきている。時々このような番組が必要だと感じた。

・奇跡の再現ドラマが長すぎると感じた。「キミに伝えたい」とうタイトルなのに、まるで大災害では奇跡が起きないと生き残れないと伝えているようにも感じた。

・報道のタブーに挑戦した討論がよかった。火事場ドロボー、遺体の扱い、就活ボランティアなど、年月が経ったからこそできる議論だと思った。

・消防士になった青年の映像が出てきたが、なぜそう思ったのか、彼の体験はどんなことだったのかなど、もっと話を聞きたかった。

第559回H27.2.13

2月の番組審議会は13日(金)に大阪市内で行われ、1月4日(日)に全国ネットで放送した「プロ野球No.1決定戦!バトルスタジアム」を視聴し審議しました。
また昨年12月と今年1月に寄せられた視聴者の声の報告を行いました。

□審議番組
「プロ野球No.1決定戦!バトルスタジアム」
2015年1月4日(日) 14時15分~16時10分 放送
全国ネット

□出席委員
熊谷信昭、川島康生、馬淵かの子、金剛育子、林 千代、阪口祐康、佐古和枝、谷高志、

□社側の番組説明
・放送30回目となる今年、内容を大幅にリニューアルすると共にタイトルも一新。
プロ野球選手が本来の能力が求められる競技で真剣勝負することによって、プロ野球の魅力の再発見を目指すと共に、会場の観客も楽しめるベントとしての充実も図った。

□委員の発言要旨
・プロ野球に余り興味がないのだが、選手の表情が次第に真剣になっていくのが面白かった。スポーツ選手はやはり、みんな負けず嫌いだなと感じた。
スターターのおふざけトークが、真剣勝負にそぐわないと思った。

・競技は台本のないドラマで、どうなるのかなと引き込まれた。
選手の真剣な表情が魅力的で、見る方も楽しんで応援できた。以前の番組より内容はよくなったと感じた。

・視聴率を聞いて、やはり野球人気はすごいのだなと感じた。
30年続いてきた番組を、更に長続きするように考え、努力しているのが素晴らしいと感じた。

・競技が余りにもストレートすぎて、以前の誰が勝っても笑って済ませられる競技の方が好きだった。
真剣勝負というなら、もっと最高の技術を数字で見せるような工夫が欲しい。

・プロのピッチンングのコツの説明は、そんなことをやっているのかと感心した。
宮根さんよりも野球少年たちに伝えた方がいいのではないか。

・ピッチャーの後ろからとった映像が、スライダーの曲がり具合が見えて凄さが分かった。
一方バッティングの凄さは分かり難かった。

・野球選手の素晴らしさを表現するのに、スターターのお笑いトークはいらないと思う。
またチームワークを競う真剣勝負が綱引きというのはいただけない。

第558回H26.12.15

12月の番組審議会は12日(金)に大阪市内で行われ、ゲストスピーカーに福島中央テレビの佐藤崇取締役報道制作局長を招き、現在も多くが避難生活を余儀なくされている福島の現状と、現地のメディアとしての難しさを伺い、委員と意見の交換を行った。

□ゲストスピーカー
福島中央テレビ 佐藤 崇 取締役報道制作局長

□出席委員
熊谷信昭、川島康生、馬淵かの子、秋山喜久、
金剛郁子、林 千代、北前雅人、阪口祐康、佐古和枝、谷高志

□スピーカーの発言要旨と意見交換の内容
震災と原発事故から3年9ヶ月を経た今も12万3000人が避難生活する福島では、人々の間に亀裂と不信感が広がっている。
その原因は、放射能に関して、これが正しいという情報が未だに無いこと。
何かニュースで取り上げると、必ずその反対の立場の人からクレームが来る。

福島中央テレビも、当初、取材可能エリアを原発から40キロ以遠に自主規制し、その内側で屋内退避する住民への取材を諦め、また不安がるスタッフの自宅待機も認めた。
このことによって被災者を見捨てたとの負い目が今も消えない。

福島第一原発1号機の水素爆発事故の後、視聴者から「国の圧力に負けないで」とのメールが届いた。
我々自身何が起こったのか分からずにいたのだが、極端な情報不足は、視聴者には、テレビ局が真実を隠しているように映った。
そして人々は情報をインターネットに求めた。自分が必要とする情報だけを集め、先鋭化し、その情報を拡散させていった。

除染ゴミの敷地内保管、農業と漁業の風評被害など、福島県民はどこまでリスクを我慢し続けないといけないのかと思い始めている。
先が全く見えず、復興は進まない。

・委員の意見
改めて事態の深刻さを思いしらされた。
自分自身も被災者なのに使命感をもって戦っている人の声に胸が締め付けられた。
被災地から離れている我々にも、少なくとも風評被害を打ち消すことはできるのではないかという思いがした。
示唆に富んだ話だった。
是非その体験を記録に残して、今後の災害対策に生かして欲しい。

第557回H26.11.14

11月度の番組審議会は14日(金)に読売テレビ本社で行われ、10月23日(木)に全国ネットで放送したプラチナイト木曜ドラマ「ビンタ!~弁護士事務員ミノワが愛で解決します~」を視聴し審議しました。
また番組審議の後、今年度上半期の番組種別の報告を行い、最後に当社初の4K番組「天皇皇后両陛下傘寿記念 第66回正倉院展」を披露しました。

□審議番組
プラチナイト木曜ドラマ「ビンタ!~弁護士事務員ミノワが愛で解決します~」
2014年10月23日(木) 23時59分~0時54分 放送
全国ネット

□出席委員
熊谷信昭、金剛育子、馬淵かの子、阪口祐康、
佐古和枝、川島康生、谷 高志、北前雅人

□委員の発言要旨
・モンスターペアレントという教育現場における社会問題をテーマにした爽快感のあるドラマだったが、こんなことは現実には起こらないだろうという、ドラマ特有の違和感は残った。

・原作の漫画も読んでみたが、女性弁護士と主人公のミノワのからみがテレビドラマの方が面白い反面、問題の解決の仕方は原作の漫画の方がハートフル。ドラマでそれが描かれていないのが残念。

・コメディなのかシリアスドラマなのか中途半端。主人公のミノワだけが浮いている。
ドラマとして不完全燃焼で面白くない。

・登場人物の設定や、テーマの選び方など、よく考えられたドラマだと思うが、何か軽くて、心に残るものがない。
教師や保護者がステレオタイプで結末が予想できてしまう。

・モンスターペアレントやセクハラなど、現代的なテーマを盛り込んだドラマ展開が面白く楽しめた。
始めは大根だと思った母親役の女優も、最後はいい役者だなあと思った。

・エンターテイメントの中に社会への警鐘も含まれていて、いいドラマだと思った。
どのように問題を解決するのか楽しみに見ていたが、最後は子役の演技のうまさに納得させられた。

・今の日本の社会問題に踏み込んだ、勇気あるドラマだと思う。
見終わって爽快感がある。ただ役者の演技が芝居じみていて、漫画的で、ドラマというよりお笑い番組のように感じてしまう。

第556回H26.10.10

10月度の番組審議会は10日(金)に読売テレビ本社で行われ、9月7日(日)に関西エリアで放送した「人生の一大決心スペシャル4」を視聴し審議しました。

□審議番組
「人生の一大決心スペシャル4」
2014年9月7日(日) 15時00分~16時30分 放送 関西ローカル

□出席委員 熊谷信昭、川島康生、秋山喜久、林 千代、
阪口祐康、北前雅人、谷 高志、金剛育子

□委員の発言要旨
・夫婦間や親子間の話など、どこにでもある日常を、大変面白く描いた良い番組と感じた

・健康診断を嫌がる夫や、子離れできない親など、我が家のことを言われているような気がして共感できた

・退職する警察官の映像が大変美しく撮れていたし、奥さんの表情の変化が興味深かった

・定年退職は「一大決心」というよりは、「転機」と言った方がぴったりくる

・一大決心というならば、何かにチャレンジするような積極的な決心も見たかった

・言えなかったことを電話で告白するコーナーは、「不倫」など下品な言葉が番組に馴染まないと思った

・警察官が35年間同じ派出所で勤務していたような印象を与えるのはいかがなものか

第555回H26.9.12

9月度の番組審議会は12日(金)に大阪市内で行われました。
会社側から「読売テレビ放送基準」の改正について審議会に諮問し、審議会からは、「原案通り変更して差し支えない」との答申を受けました。

今回の改正ポイントは、「結婚相手紹介サービス業」の広告に関して、業界全体を一律に排除してきたこれまでの運用を変更し、新たな基準を設け考査判断した上で、放送を可とするという点。
また関連法案の変更に伴う字句の修正を対象条文に加える、という2点です。
新しい放送基準は11月1日付けで改正されます。

続いて8月17日(日)に全国で放送したNNNドキュメント'14「歴史に挑む高校生 ~日韓40年目の修学旅行~」を視聴し審議しました。

□審議番組
NNNドキュメント'14「歴史に挑む高校生 ~日韓40年目の修学旅行~」
2014年8月17日(日) 24時50分~25時20分(30分)放送
全国放送

□ 出席委員
熊谷信昭、秋山喜久、林 千代、阪口祐康、佐古和枝、北前雅人
谷 高志、金剛育子

□委員の発言要旨
・40年間途切れることなく日韓交流を続けてきた高校があることを初めて知った。

・40年間、それぞれが大変な苦労を積み上げてきたと思うが、それが描き切れてなかった。

・日韓関係がぎくしゃくする中、一緒に生活し、食事し、言葉を交わすことがいかに大切か、忘れかけていた基本的なことを教わった気がする。

・韓国の教師が「歴史問題の議論になったらどうしたらよいか」と生徒に質問され、「議論しないこと。
でないとお互いの国の理解者をひとりずつ失うことになる」と話す場面が印象的だった。

・交流のきっかけがなんだったのか知りたいと思った。

・難しいテーマをよく描けていると思ったが、韓国側の意見が教師だけになっているのが残念。
卒業生や家族の声も聴きたかった。

第554回H26.7.11

7月度の番組審議会は11日(金)読売テレビ本社で行われ、5月18日(日)に関西エリアと東海エリアで放送した「爆笑!ジャパニズム宣言 ~こんな日本に誰がした?~」を視聴し審議した。

□審議番組
「爆笑!ジャパニズム宣言 ~こんな日本に誰がした?~」
2014年5月18日(日) 15時00分~16時55分(115分)放送
近畿、東海エリアで放送

□ 出席委員
熊谷信昭、秋山喜久、林 千代、馬淵かの子、阪口祐康、
佐古和枝、川島康生、北前雅人、谷 高志

□委員の発言要旨
・緑色なのになぜ「青信号」と言うのかという疑問に、確かにそうだなと引き込まれ、外国人が思う変な日本語のコーナーも面白く、2時間番組であったが一気に見ることができた。
ただテーマを提示するパネリスト役、受けてのインテリ役とお笑い役という、バラエティ番組の出演者構成がどの番組も同じで代わり映えがしない。

・青色の話では単なる説明に留まらず、記録を辿り写真や新聞記事で証拠を示して理由を突き止めていた。
どこから誤解が始まったのかが分かってとても面白かったが、そのあとは軽い雑学路線に走って中だるみしていた。
もっと専門家の解説を入れてメリハリをつけた方がよかったと思う。

・家族一緒に楽しく見ることができたが、ジーパンが「G.I.のパンツ」と説明されても、子供にはG.I.が何か分からなかった。

・辛坊さんのニュース解説の裏話コーナーでは、昔の話と断ってはいたが、「かなり前の選挙特番では当確を出すのは担当者の勘に頼っていた」は言い過ぎだと思う。
そんな簡単なことではない。辛坊さんの発言だけに誤解を招きかねない。

・この番組で一番良くないのはサブタイトルの「こんな日本に誰がした?」だと思う。
タイトルから中味が全く想像できない。
企画意図も良く、知的興味にも応えた良い番組であっただけに残念。

第553回H26.6.6

6月度の番組審議会は6日(金)読売テレビ本社で行われ、5月9日(金)に放送した読売テレビ開局55年記念ドラマ「お家さん」を視聴し審議。
さらに4K対応の映像素材の視聴を行い、委員との間で意見交換を行った。

□審議番組
読売テレビ開局55年記念ドラマ「お家さん」
2014年5月9日(金) 21時00分~23時24分 放送
全国ネット

□ 出席委員
熊谷信昭、秋山喜久、金剛育子、林 千代、馬淵かの子、
阪口祐康、佐古和枝、川島康生、北前雅人、谷 高志

□委員の発言要旨
・配役が豪華で、主役から脇役までうまく配置されており、2時間20分余りという長尺にもかかわらず、一気に見た。
日本が世界に伍して経済的に力を付けていったこの時代に、志を持って努力して生きた日本人がいたということ、また主人公の女性のたおやかで、しっかりとした生き方は、若い人、なかでも若い女性に、その力強いメッセージはしっかり伝えることができたと思う。

・最初はテンポが良すぎて「ちょっと飛ばし過ぎか?」と感じたが、ここぞというところはじっくり、丁寧に描かれており、本格ドラマを堪能した。
音楽も、登場人物の心情をしっかり補強するような使われ方がなされており、ドラマの流れの中で「悪目立ち」することなく心地よかった。
ただ、いろいろなエピソードが詰め込まれており、それが故、ひとつひとつのイメージが弱まってしまったのは残念。
2時間半枠では短いくらいで、連続ドラマとしてでも見てみたいくらい。

・舞台となった日本の近代という時代は、いま学校の歴史教育では、ほとんど教えられていない。
鈴木商店もほとんどの若い人が知らないだろう。
ドラマでは日本の経済成長の過程がよくわかったが、鈴木商店から、今の双日、神戸製鋼などにどうつながってゆくのかという部分も知りたい。
また、このドラマに限ったことではないが「いかにもドラマ」という、演技過剰のシーンがいくつか散見され、逆にリアリティーを減じてしまっている。一考を。

第552回H26.5.9

5月度の番組審議会は9日(金)大阪市内で行われ、年度初めにあたり、委員長および副委員長の選任を行った。
また3月25日(火)に放送した「2割で世界は変えられる。」を視聴し審議。
さらに2013年10月から2014年3月の間に放送した番組種別ごとの放送時間に関しての報告を行った。

□審議番組
「2割で世界は変えられる。」
2014年3月25日(火) 24時54分~25時59分 放送
関西ローカル

□ 出席委員
熊谷信昭、秋山喜久、金剛育子、林 千代、馬淵かの子、
阪口祐康、佐古和枝、川島康生、北前雅人、谷 高志

□委員の発言要旨
・企画意図はユニークで意欲的。なんとなく違和感はあるのだが、面白く見た。
東京の芸人の、日頃見ている関西の芸人とは違ったテイストは新鮮に感じた。
視聴後、モヤモヤが残る部分があるのは、世代のギャップとしてとらえるべきものなのか、番組が内包する問題なのかわからないが、「2割」の意味を、違った角度から再整理し直せば、もっとわかりやすく面白くなったように思う。
・「パレートの法則」という導入に興味をひかれて番組を見はじめたが、期待外れ。名作の文章の2割分の言葉を変えて、世界観を組み立て直すという「言葉遊び」もほとんどが駄作。
出演者に即興で作らせるのではなく、事前につくらせているのであれば、もう少し作品を吟味すべき。
写真の2割の部分を変えるというネタも、パロディー写真ほどの風刺性も感じられず、面白さが理解できなかった。

・バカバカしくて下品。
スタジオのトークも楽屋落ちネタばかりでうるさい。
写真の画像の2割の部分を変えるという素材に、エジプト絵画がつかわれ、画面のなかの神の像に勝手がってなものを持たせたコラージュを行っているが、本来の持ち物には固有な宗教的な意味があるはずで、そのような行為はエジプトの文化に対し失礼な行為だと感じた。
  • 平成26年度読売テレビ番組審議会委員
  • 委員長    熊谷信昭   兵庫県立大学名誉学長、大阪大学名誉教授
  • 副委員長    馬淵かの子   兵庫県水泳連盟   顧問   元オリンピック日本代表
  • 副委員長    川島康生   国立循環器病研究センター   名誉総長
  • 委員    秋山喜久   関西電力株式会社  顧問
  • 委員    金剛育子   能楽「金剛流」宗家夫人
  • 委員    林  千代   脚本家
  • 委員    阪口祐康   弁護士
  • 委員    佐古和枝   関西外国語大学教授
  • 委員    北前雅人   大阪ガス株式会社   代表取締役副社長執行役員
  • 委員    谷  高志   読売新聞大阪本社   専務取締役編集担当