番組審議会報告とはProgram council report
テレビ局が放送する番組の充実・向上と適正をめざして審議するために設置されています。
読売テレビ番組審議会は、さまざまな分野の有識者10名で構成されており、
原則として審議会を月1回開催しています。
あなたが知っている番組について話し合っていることもありますので、
ぜひ一度読んでみてください。
いつもとは違った視点でテレビを見るようになれるかもしれません。
※読売テレビの番組は、放送基準にもとづいて製作しています
第551回H26.04.11
4月度の番組審議会は11日読売テレビ本社で行われ、3月8日(土)に放送した開局55年記念番組「ミヤネと学ぶ 南海トラフ超巨大地震 極限の選択 M9,1を生き延びろ!」を視聴し審議した。また「番組審議会規定」の改訂に関し、意見を聞き、委員から改訂の承認を得た。
□審議番組
開局55年記念番組
「ミヤネと学ぶ 南海トラフ超巨大地震 極限の選択 M9,1を生き延びろ!」
2014年3月8日(土) 14時30分~16時00分 放送
関西エリアおよび徳島県下(JRTエリア)
□ 出席委員
熊谷信昭、秋山喜久、林 千代、馬淵かの子、阪口祐康、
佐古和枝、川島康生、北前雅人、谷 高志
□委員の発言要旨
・テレビの特性であるビジュアルを駆使し、イメージを喚起させ、わかりやすく強いインパクトを与えるよい番組に仕上がっている。
災害の被害を少しでも減らすためにも、この種の番組を継続的に放送していってほしい。
・地球が地震の活動期に入ったと言われているなか、いろいろなことを学べる、時宜を得た番組であったが、被災した際の対処を、AとBという2つのケース の2者択一で考えていいのか?
状況によりいろいろな局面が想定されるはずなのに、2つの選択に割り切って提示することは、強く印象に残りすぎて危険。もっとさまざまな情報を与えたうえで、視聴者が自分自身の判断で、ケースバイケースで 最善の避難ができるよう、番組としてのメッセージを伝えるべきだ。
・科学的な研究成果などを解説、分析して、娯楽的な要素を加えて伝えるという ことにうまく成功している。こういうスタイルで、たとえば政治や経済や防衛 など、さまざまな分野の問題に関して、わかりやすく番組化してほしい。
・災害は発生した時は人々の意識が高まるが、急速に忘れ去られる。東北の震災 から3年過ぎた今、発災当時は悲惨すぎて伝えられていなかったことや、本当 に東北で起こっていた現実を、メディアとしてそろそろ、あらためて伝えるよ うな番組も期待している。
第550回H26.3.14
3月度の番組審議会は14日(金)読売テレビ本社で行われ、2月8日(土)に放送した開局55年記念番組「遠くへ行きたい世界遺産スペシャル~京都へ、そして富士山へ!~」を視聴し審議した。□審議番組
開局55年記念番組
「遠くへ行きたい世界遺産スペシャル~京都へ、そして富士山へ~」
2014年2月8日(土) 13時30分~14時30分 放送
□ 出席委員
熊谷信昭、秋山喜久、金剛育子、林 千代、馬淵かの子、
阪口祐康、 佐古和枝、川島康生、谷 高志
□委員の発言要旨
・富士山の映像は美しく、見とれてしまうほど素晴らしかった。
さらに「富士の写真を撮る」という枠組みでシーンが構成されていることは、「はたしてどんな写真が撮れるのか」というワクワク感も追体験でき、文句なく楽しめた。
・旅番組で京都を描くことがいかに難しいかを考えさせられる。
この番組の京都を描いた部分を見ても「ぜひ京都に行ってみたい」とは感じられない。
おみやげで括るなど、制作者の独自の目線で、京都を描きたかったのだろうが、ネタを詰め込み過ぎている感じがする一方で、「世界遺産・京都」がこれでは物足りない。
京都の文化にもう少し深く入りこんでほしかった。
また「京のスウィーツ」「テイクアウトもできる」などの言葉は使ってほしくない。
京都は「京都らしい、風情を大切にした」言葉で描いてほしい。
どうして英語まじりのことばで表現する必要があるのか。
・日本の魅力を海外に対して発信してゆく方法として、この種の番組を有効に利用することも考えられるだろう。
これまでに蓄積されている興味深い旅番組を、例えばオンデマンドで見られるような仕組みも考えられるのではないか。
第549回H26.2.14
2月度の番組審議会は14日に大阪市内で行われ、1月2日に放送した開局55年記念ドラマ「遊川和彦への挑戦状 30分だけの愛」を視聴し審議した。□審議番組
開局55年記念番組
「遊川和彦への挑戦状 30分だけの愛」
2014年1月2日(木) 23時55分~25時55分 放送
全国ネット
□ 出席委員
熊谷信昭、秋山喜久、金剛育子、林 千代、馬淵かの子、
阪口祐康、 佐古和枝、川島康生、谷 高志、北前雅人
□委員の発言要旨
・ダーツを当ててドラマのテーマを決めるということを前面に出すことに違和感を感じた。
視聴者にとって、どういう脚本家が、どう作ったかはまったく関係なく、あざとさが目立ち、うちうちだけにしか通用しない論理で作ったドラマつくりだと感じてしまった。
・最初は暗いトーンで、長いドラマなので見るのがつらいと思って見始めたが、主役の2人の熱演もあって、見るうちにだんだん引き込まれていった。
親のネグレクトの問題や、人と人とのつながりを問うており、よいサジェッションを与えてくれる素敵なラブストーリーに仕上がっていると思う。
・金以外に何のとりえも感じられない男の主人公に、女性の主人公がどうして愛情を抱くようになるのか、理解できなかった。小道具の使い方も陳腐で、ストーリーの展開もご都合主義的なところが感じられた。また、突然、主人公の妄想のシーンが挿入されるシーンも違和感があり、ドラマ全体を薄っぺらく感じてしまった。
しかし、オリジナルにこだわった制作者の意欲や新しい試みに対しては理解ができ、その挑戦は評価したい。
第548回H25.12.13
12月度の番組審議会は13日(金)に大阪市内で開催し、読売新聞特別編集委員の橋本五郎氏を招いて「今後の日本政治のゆくえとテレビの政治報道に求められるもの」をテーマにお話を伺い、意見交換した。
□ゲストスピーカー
読売新聞特別編集委員 橋本五郎氏
□ 出席委員
熊谷信昭、秋山喜久、金剛育子、林 千代、馬淵かの子、
阪口祐康、佐古和枝、川島康生、谷 高志
□スピーカーの発言要旨と意見交換の内容
安倍政権の評価と政局の動向について
・特定秘密保護法案は国会での審議過程でゴタついたとはいえ安倍政権の支持率はさほど下がってはいない。
消費税率UPに対しても同様。これは政権の歴史上稀有な例で、「断固として行う」という姿勢が評価されている。
一方で、地方に対する気持ちが薄いとの印象を受ける。
「地方の再生」と「少子化対策」が今後の安倍政権の最重要課題となる。
来年6月頃の景気次第で、政権の動向に変化が生じるかも。
テレビの(政治)報道に関して
・メディアには、3つの視点が大切。
ひとつは「健全な相対主義」。物事に「100対0」はない。
絶対的ではなく相対的に事象をとらえて取材を行うという態度が必要。
もうひとつは「適度な懐疑心」。
「自分は間違っているのでは・・・」と、迷いながら徹底的に取材すること。
3つ目は「鳥の目と虫の目を持つこと」。
歴史的、世界的に大きく物事を捉える一方で、地を這うように一人一人の心のありようを思いやる姿勢が大切。
自ら主張する術を持たない人のことを大事に思い、臆病なくらい逡巡を繰り返す姿勢が報道には必要。
・以上の講演をうけて、委員との質疑応答に移った。
そのなかで橋本氏は自らのテレビ番組出演の経験をふまえ「難しいテーマは『テレビには向かない』『視聴率が取れない』といって、取り上げないようではいけない。
目の前にいる人に説明する・説得するとの姿勢が必要で、そのための演出として視聴者参加やタレントを使うことにも意味があるのではないか」と話し、同様に会社側からも「報道機関としてやるべきこと、やれることを今後もしっかりと気を引き締めてやってゆく所存」と答えた。
第547回H25.11.8
11月度の番組審議会は8日に読売テレビ本社で行われ、10月27日に放送した「eo光スポーツスペシャル 大阪マラソン2013 汗と涙のフィニッシュ大感動SP」を視聴し審議した。
さらに、放送再免許に関してなど、会社側から報告を行った。
□審議番組
「eo光スポーツスペシャル 大阪マラソン2013汗と涙のフィニッシュ大感動SP」
2013年10月27日(日)
14時25分~17時25分 放送
関西ローカル
□ 出席委員
熊谷信昭、秋山喜久、金剛育子、林 千代、馬淵かの子、
阪口祐康、佐古和枝、川島康生、谷 高志、北前雅人
□委員の発言要旨
・マラソンをスポーツとしてだけでなく、参加者それぞれの人生のイベントとしてとらえ、描いたことは意義深い。
努力し苦しみながら自らを試すというあり方もスポーツだが、スポーツに人生の目標、楽しみとして接することも一つのあり方。
市民ランナーの姿にさわやかなものを感じた。
大阪マラソンはハンディキャップを抱える人たちへのチャリティーの要素を含んだ大会だが、その趣旨もよく盛り込まれ、うまく描かれていた。
・マラソンの楽しさを、青春ドラマ風にあるいはドキュメンタリー風になど、仕掛けを作って番組に仕上げた演出陣にたくましさを感じる。
マラソンの楽しさが十分に伝わった。
ただ、市民ランナーのプロポーズをスタジオでやらせたことについては、わざとらしく、違和感があり、興醒めした。
この種の演出は、他の番組でもよくあるスタイルであり、もう少し違ったふさわしい演出があったはず。
・まったく番組に入り込めなかった。
大会に参加している人たちは楽しいだろうが、番組として誰に何を伝えたいのかわからない。
スタジオの出演者のテンションが高すぎて、視聴者は置いてきぼりを食った感じがする。
・大阪マラソンという大会そのものの情報が不足。
その情報なしで見ると、視聴者はまったくついてゆけない。
もう少し大会そのものに関連するネタも盛り込むべき。
第546回H25.10.11
10月度の番組審議会は11日(金)読売テレビ本社で行われ、9月22日(日)に放送した 「NNNドキュメント`13 人工ボディー~新たな体に魂を吹き込む~」を視聴し審議した。
□審議番組
「NNNドキュメント`13
人工ボディー~新たな体に魂を吹き込む~」
2013年9月22日(日)
深夜24時50分~25時20分放送
全国ネット
□ 出席委員
熊谷信昭、秋山喜久、金剛育子、林 千代、馬淵かの子、
阪口祐康、佐古和枝、川島康生、谷 高志、北前雅人
□委員の発言要旨
・ひじょうに上質なドキュメント。
生まれながらの障害を持つ大学生の女性が実名で登場し、自分自身の障害と向き合う心のありようや、その心の変化や葛藤に向き合い、丁寧に表現されていることがすばらしい。
人工ボディーを作る女性技師と人工ボディーを求める人とのやり取りの中で語られる
「障がい者を見る時の健常者がもつ暴力性」、「心の社会復帰」という言葉が身に染みた。
・「不便だから義手・義足」なのではなく、「心の社会復帰」のために「見た目が大切」ということは、今までわれわれは気が付いていなかった。
ハンディキャップに対する新たな視点を与えられた思い。
ハンディを持つ人に対する支援の在り方、支援される側の心の問題など、いろいろなことを考えさせられた。
・人工ボディーを作る女性技師に関する描き方が不十分。
なぜこの人がこんな仕事をはじめたのか、技師のための資格は必要なのか、どれくらいの需要があるのか、そんな情報もほしかった。
技師と障害を持つ女子大生の双方を主人公としてしまったために訴えたいテーマが拡散してしまったように感じる。
第545回H25.09.13
9月度の番組審議会は13日(金)大阪市内で行われ、2013年8月24日(土)に放送した開局55年記念番組「ytv夏のスペシャル 5時間まるごと生放送 笑撃の珍発見&大調査 関西魂㊙スペシャル」を視聴し審議した。さらに、当社が読売新聞などと共同で制作した防災用教材「勇気をもって」の内容に関する紹介、および8月30日に発生した「気象スーパーが番組内で誤って送出された事案」に関して会社側からの報告を行った。
□審議番組
開局55年記念番組
「ytv夏のスペシャル 5時間まるごと生放送
笑撃の珍発見&大調査 関西魂㊙スペシャル」
2013年8月24日(土)
午前11時55分から午後5時00分 放送 関西ローカル
□出席委員
熊谷信昭、金剛育子、林 千代、阪口祐康、
佐古和枝、川島康生、谷 高志、北前雅人、
□委員の発言要旨
・おもしろくテンポよく、スタジオ部分とVTRのバランスもよく面白かった。
ただ大阪ベッタリの感があり、他の地域の視聴者の目にはどう映ったのだろうか?
・ほかのバラエティーに比べて質が高いとは感じたが、見た後、何も残らない。
「東京人が知らない関西語」などは興味深い話題だが、たとえば終戦直後にアメリカの進駐軍がもたらした「モータープール」などという当初広く使われていた言葉が、なぜ今関西にしか残っていないのかという薀蓄、ミニ知識など、もう少し突っ込んだ情報提供もほしい。
・バラエティーはただ見ていておもしろいだけでよい。
5時間という放送時間でも、視聴者は途中で席を立っても、戻ってきたらまた見て笑えるというのがバラエティーの真骨頂。関西人が共感できる部分がたくさんあった。
消えゆく「関西言葉」というテーマはおもしろく、もっと広げて見せてほしかった。
・ゆるキャラ集合の映像は楽しく、見ていた家族は大笑いした。
しかし、ゆるキャラ対決の決勝戦での「たたき合い」はいただけない。
子供の虐待、いじめが問題化されている時勢のなかで、ほかの演出を選んでほしかった。
第544回H25.07.12
7月度の番組審議会は12日(金)読売テレビ本社で行われ、2013年6月27日(木)に放送した開局55年記念ドラマ「怪物」を視聴し審議した。
さらに、「貧困ビジネス」をめぐる当社の報道番組に関して起こされた損害賠償請求訴訟で和解が成立したこと、および6月の株主総会において発足した新しい役員体制などに関して、会社側から報告を行った。
□審議番組
開局55年記念ドラマ「怪物」
2013年6月27日(木)
午後9時から午後11時8分 放送
全国ネット
□出席委員 熊谷信昭、秋山喜久、林 千代、馬淵かの子、
阪口祐康、佐古和枝、川島康生、北前雅人
□委員の発言要旨
・非常に豪華な俳優陣で、作り手の意気込みが感じられる重厚なドラマ。
展開が素早く、飽きずに面白く見れた。ドラマのクオリティーの高さが感じられた作品。
・久しぶりにCMがもどかしく感じられるくらい、ワクワクとしながら見た。
おどろおどろしくて、途中でひるんでしまうようなシーンもあったが、俳優の演技も素晴らしく、舞台劇のようにダイナミックに楽しめた。
・55年の記念ドラマとして何故このテーマを取り上げたのか疑問。
登場人物の誰にも笑顔がなく重い。
ギスギスした話題の多いなかで、おめでたい開局を祝う記念ドラマは、個人的には、ほっこりと癒されるドラマが見たかった。
・登場人物がなぜこのような行動をおこすのか、最後まで理解できなかった。
辻褄が合わないと感じられる部分が多く、登場人物の行動の裏側にある人間心理の描き方が不足。
説明セリフが多く、押しつけがましく感じられた。
企画意図にある「人間の本質」を問うことができたのか、疑問。
第543回H25.06.14
6月度の番組審議会は14日(金)大阪市内で開催し、月曜から金曜の夕方に毎日放送している「かんさい情報ネットten!」を視聴し意見交換した。□審議番組
「かんさい情報ネットten.」
毎月曜日~金曜日
16時47分~19時00分
関西ローカル
□ 出席委員 熊谷信昭、秋山喜久、金剛育子、林 千代、
馬淵かの子、阪口祐康、佐古和枝、川島康生、谷 高志、
北前雅人
□委員の発言要旨
・情報部分は軽いタッチで面白い。ニュース解説の部分も、コメンテーターが言うべきことをしっかり言っていて好感が持てる。
夕方の民放ニュース激戦区の中でリニューアルされて番組が面白くなった。
・新聞を読まない世代にもわかるように、ニュースの見せ方、解説にも工夫がなされている。
辛口のコメンテーターも増やし、緊張感のあるスタジオ展開も評価できる。
最近のニュース番組は、司会者やコメンテーターの個性が目立ちがちだが、討論という形式はいい形であり、落ち着いた雰囲気で深い議論によって、問題点をえぐっていってほしい。
・出演者が若く、スピード感があり、見やすい。
このようなタッチで続けていってほしい。
・政治関連のニュースを扱う際には、政治家批判に終わってしまいがちだが、「為政者を選ぶ市民が何をすべきか」という視点からの切り込みが欲しい。
今の政治状況を作り上げている一端はメディアが握っている。
健全な民主主義を育てること、ポピュリズムに対する警鐘など、視聴者をリードするメディアの役割に期待する。
・「めばえ」「お役にたちます」「主婦とシェフの料理対決」など、独自性のあるコーナー企画が見ていて楽しい。
同日に再放送などして、多くの人が見れるようになればよいと思う。
第542回H25.05.10
5月度の番組審議会は10日(金)大阪市内で行われ、委員の再任の確認、互選による委員長の選出、委員長の指名による副委員長の選出の後、2013年3月24日に放送した開局55年記念番組「アースフィッシュ!僕らは夢を釣りに行く」を視聴し審議した。さらに、過去に当社が放送した番組内での出演者の発言に関し、名誉棄損であるなどとして争われていた損害賠償請求裁判で、当社の訴えが認められ原告の請求が棄却される判決が出たこと、および2012年10月から2013年3月の間に放送された番組種別ごとの放送時間に関して、会社側から報告を行った。
□審議番組
「アースフィッシュ!僕らは夢を釣りに行く」
2013年3月24日 午後3時から午後4時25分 放送
関西ローカル
□ 出席委員 熊谷信昭、秋山喜久、金剛育子、林 千代、
馬淵かの子、阪口祐康、 川島康生、谷 高志、
北前雅人
□委員の発言要旨
・いい番組に巡り合った感じ。
出演者の俳優の照英が、追い求めて釣り上げた幻の魚を「ありがとう」と言ってリリースするシーンが印象に残った。
感動した。
・若者が冒険をしなくなったといわれる時代に、このような番組を制作した意義は大きい。
ただ、出演者の反応がおおげさで、見ていて興醒めに感じられた。より興奮、感動を伝えるためには、抑制のきいた演出も必要。
・番組前半の「夢の魚を釣りあげたい」というエピソードと、「売れない芸人が今後の芸人生活をうらなうために困難な状況で魚を狙う」という後半のエピソードとの間に、テーマの断絶を感じる。
せっかくテレビが初めて入った未開の地であるのなら、自然やそこに住む人や文化、生活など、ほかにもっと見たいものはたくさんあった。テーマの整理が必要だと感じた。
・困難な状況で、夢を追うというテーマに関しては共感するが、その具体的な形が「釣り」であるということに、個人的に嫌悪感を感じた。
釣りに興味のない人にはまったく感動が伝わらないだろうし、さらに遊びという形で、他の生き物を釣ったり狩ったりという「釣り」や「狩猟」に対して、生命の尊厳を損なう行為であるという考えをもつ視聴者も多いはず。
- 平成25年度読売テレビ番組審議会委員
- 委員長 熊谷信昭 兵庫県立大学名誉学長、大阪大学名誉教授
- 副委員長 馬淵かの子 兵庫県水泳連盟 顧問 元オリンピック日本代表
- 副委員長 川島康生 国立循環器病研究センター 名誉総長
- 委員 秋山喜久 関西電力株式会社 顧問
- 委員 金剛育子 能楽「金剛流」宗家夫人
- 委員 林 千代 脚本家
- 委員 阪口祐康 弁護士
- 委員 佐古和枝 関西外国語大学教授
- 委員 北前雅人 大阪ガス株式会社 代表取締役副社長執行役員
- 委員 谷 高志 読売新聞大阪本社 専務取締役編集担当