第489回 番組審議会議事録

1.開催年月日
平成20年2月8日(金)
2.開催場所 読売テレビ役員会議室
3.委員の出席 委員総数 10名
出席委員数 9名
出席委員の氏名 熊谷信昭、秋山喜久、金剛育子、林 千代、馬淵かの子、阪口祐康、佐古和枝、川島康生、吉岡征四郎
欠席委員の氏名 菊池卓雄
会社側出席者 ・土井共成 (代表取締役会長)
・髙田孝治 (代表取締役社長)
・越智常雄 (代表取締役専務)
       編成・制作スポーツ・東京制作・報道担当
・本田邦章 (取締役報道局長)
・森岡啓人 (執行役員コンプライアンス推進室長)
・村上博保 (執行役員制作スポーツ局長)
・丸山公夫 (編成局長)
事務局 ・新谷 弘 (コンプライアンス推進室次長兼
        番組審議会事務局長兼視聴者センター部長)
・菱田千佳 (コンプライアンス推進室番組審議会事務局次長)
4.審議の概要 □番組視聴  「声 あなたと読売テレビ」より 第9回こども番組審議会
□放送日時 :2007年12月7日(金) 午前4時59分~5時29分
□放送エリア:関西ローカル

2月度の番組審議会は2月8日(金)に、読売テレビ本社で開催された。
審議会では、昨年12月7日に放送した「声 あなたと読売テレビ」を視聴したあと意見交換が行われた。今回、視聴した「声 あなたと読売テレビ」は、読売テレビが毎年開催している、こども番組審議会のもようを紹介したもので、委員からは「子供たちが、いかにテレビをよく見ているのかがわかった」、「テレビ局は、こうした子供たちの人生の糧になるような番組づくりを考える必要がある」といった意見が出された。
また、子供たちが嫌いなテレビ番組としてスポーツ中継やニュース番組をあげていたことについて、「たいへん驚いた。子供たちがもっとスポーツの魅力に気づくようテレビ局としても努力すべきだ」といった指摘があった。
このあと、1月に読売テレビに寄せられた視聴者の意見・苦情について概要を報告した。
出席は、熊谷信昭、川島康生、馬淵かの子、秋山喜久、林千代、阪口祐康、金剛育子、吉岡征四郎、佐古和枝、の各委員と読売テレビからは、土井会長、髙田社長以下10名。

5.審議内容 別掲の通り
6.審議会の意見に対して取った措置
特記事項なし(議事録は関係部署に配布)
7.審議会の答申・意見の公表
●2月28日(木)付け読売新聞夕刊に議事の概要を掲載。
●3月8日(土)午前5時14分から放送の「声~あなたと読売テレビ~」の中で議事の内容を放送。
●本社コンプライアンス推進室に閲覧用として議事録を備え置く。
●インターネット読売テレビホームページで議事録を公表。(http://www.ytv.co.jp)
●社内LANにて全ユーザー(全社員および関連スタッフ)に議事録を配信。
8.配布資料 ●報告概要
●2008年1月に寄せられた視聴者からの意見・苦情
9.送付資料 ●民放連機関誌「月刊民放」
●民放連機関紙「民間放送」

【審議内容】


社側
 おはようございます。ちょうど定刻になりましたので、今年初めての番組審議会を始めさせていただきます。まず、ご出欠の確認ですけれども、委員のほうでは菊池委員が、ご欠席になっていらっしゃいます。それから私どものほうは、取締役の三山が、ちょっと急用ができまして失礼をさせていただいております。  きょうは昨年12月7日に放送いたしました『声 あなたと読売テレビ』という番組をご覧いただいて、審議をいただきたいと思います。  この番組は、いわゆる自社検証番組といわれる番組ですが、この回は、毎年11月に開催しております「こども番組審議会」の様子を時間を延長して放送しておりますものですから、その内容をご視聴いただきたいというふうに思っております。  2年前にも、この番組をご覧いただいたことがあるんですけれども、今回はちょっと趣向を変えまして、テレビの取材上、いわゆる「演出」というのと、「やらせ」というのが、どこまで許されるのかみたいなことを、子どもたちと一緒に考えてみようという趣旨で、吉本新喜劇の方に頼んでコント仕立てにして、それについて議論をするという形をとってみましたので、その辺についてご意見を伺いたいと思って、きょう選ばせていただきました。  それでは早速ですが、ダイジェストでご覧いただきたいと思います。

          <VTR視聴>

社側
 どうもありがとうございました。それでは委員長、よろしくお願いいたします。

委員長
 ちょっとショックでございまして、好きなタレント、嫌いなタレントで出てきた中で知っているのは細木数子1人で、あと全然、好きなほうと嫌いなほうのうち、小島何とか、聞いたことも、見たこともないんですね。ちょっと時代に遅れていると思ってショックを受けましたが、いかがでございましょうか。こども番組審議会で感心したのは、みんなが積極的に手を挙げるところだということでございましたので、皆さま、どうぞご自由に、いかがでございますか。

委員
 子どもは、もう、いかにこのテレビっ子というか、テレビをよく見ているなというのは、それは私たちも忙しくしていますから、見てないテレビでも、結構「いつ見ているんだろう」と思うぐらい、よく知っていたので、まず驚きました。
 子どもも、今クラブ活動をしている子も少ないんですけども、家へ帰るとお母さんがいなかったり、お父さんが遅かったり、勉強をするにしても、ちょっと時間があれば、テレビの前にいる子どもが結構多くて、それで結構遅くまで見ている。私が受け持っている子どもたちも、結構遅くまで見ているんですね。
 ですから大人の番組だとか、ドラマなんかも大人のドラマも、何か小学生、中学生ぐらいになったら見ていたり、それにはまっている子なんか、遅くまで見ていたり、いろいろ私も、この番組ちょっと興味がありましたので、子どもたちにいろいろ聞いてみると、非常にバラエティーに富んでいて、「この番組見ている」「これ見ている」とか、本当によく知っています。私が知らなくて、ついていけないという感じです。
 ですから、きょうの出てきた嫌いなタレント、好きなタレント、しょっちゅう「そんなの関係ない」と、身ぶり手ぶりで、もう私どもはスポーツのとき、みんな水着を着ていますでしょう、みんな揃ってやるんですよ。それを、ちょっと目を離しているとやっていますよね。「また、やっている」と怒るんですけど、もう、それが今はやりで、もう水着着ている男の子はみんなやっていますね。「また、やっているわ」と言うて怒るんですけどね。

委員長
 テレビでやっているとこ見たことがない。

委員
 そうですか、何か海パンをはいた男が出てきてね。

委員長
 どこでやっているんですか、コマーシャルですか。

委員
 いえいえ、バラエティーの番組に、その人が時々ゲストか何かで出てくるんですよ。私もチラチラ見ましたけど、それで何か本当に気持ちが悪いですよ。いくら見ても気持ちが悪いから私も好きじゃないので怒るんですけどね。みんな男も女も、すごく楽しんでやっているので、まあ、一過性、そのうち飽きるわと思って見ているんですが。
 どっちにしましても、その影響力が大きいということで、やっぱりあんまり、ちょっとどぎついギャグだとか、ああいうのは、やっぱりテレビ局が責任持ってやっているのか、そういうのを子どもに影響を与えるんじゃないかなというのは、「これは子ども受けするぜ」というような感じで、よく、そういうのを意図して演出しているんじゃないかなと思ったりしますけど。
 この前、よそのテレビ局が、うちに来てまして、「ちょっと写させてくれ」と来てたんですけれども、後ろのほうで、何かタレントさんみたいな人が来て、飛び込みやら、水泳やら、シンクロやら、深いプールでやりたいいうて、それを、ある制作会社でしょうね、連れてきたんですけれども、その後ろのエキストラみたいな子どもたちが欲しいので、ちょっと5、6人か10人ぐらい残ってくれと言われまして、その残した子どもたち、周りで、こう「ギャーッ」と、はやしたててほしいというようなことを演出されたんです。
 それもちょっと不自然やなと私は思いまして、こんなん「やらせ」違うかと心の中で思ったんですけれども、いずれ放映されると、どういう形になって放映されるか、ちょっとしか出てこないと思うんですけれども、その選手コースの遅くまで練習して残っている子どもを10人ほど置いて、それで応援団みたいに、シンクロの足がブクブク沈んでいくのを、「頑張れ」とか、それを言ってくれと、そういうのがありまして、テレビの制作会社が、こうやったほうが番組が盛り上がるというので、エキストラみたいに使われちゃったような気がしまして、これもひょっとして、読売系のテレビ局じゃないんですけど、あれが、もし出たときに皆さん、どう思いはるのかなと、ちょっと不安にはなりまして、私ども、よく現場にオリンピック選手が何人かおりますので、よく来るんですよ。
 そしたら、普段、練習している普通のことを映してくださったらいいのに、ここの場所、「こっちへ来てやってください」とか場所を指定されたり、「ここじゃ非常にやりにくいから、私たちは、いつもここでしています」と言っても、「ここはちょっとカメラが入りにくいから、あっちへ行ってください」と、そういうような形で、普段やっている、マットを引いているところで写してくれないで、「こっちに移ってくれ」とか言われますので、もう非常にそれが迷惑で、最近はシビアな練習をしているので、それと事前合宿だとか、きついことをやっていますので、選手も泣いたり、グーッと、やったりしているんですけど、そういうところを写したいみたいで、ずうっと粘って写したりしているんですね。ですから、出来るだけ断っています。
 だから私は、もう写されるほうの側で、よくガードしているんですけれども、そういうことは、やっぱり制作なさるほうのディレクターだとか、プロデューサーやなんかは、よく考えながら、まして今オリンピックみたいなんがありまして、選手も、コーチも、現場も、ピリピリしているところに、報道のというんですか、スポーツ関係の依頼が毎日かかってきます。
 新聞とか、そういうのは、あっという間に終わるので引き受けますけど、もうテレビはかないませんね。3人も、4人も、5人も、6人も来て、もう、こうやってマイクで、こうして拾いますから、もう周りも、すごく迷惑になるんですね。
 ですから、そういうバラエティーを、芸人さんが、そういう私たちが真剣にやっているところに来て、「ちょっと体験させてちょうだい」とか言って、飛び込み台の上で粘られたり、結構そういう番組が、今までは依頼が多くて、我々現場でやっているコーチやら選手にとっては非常につらい。断るのも、何かもったいないような、やっぱりうちのスクールとしては宣伝になりますからね。
 でも、もったいないからいうので断るのもあれだしと思っても、私は、その板挟みで、オーナーさんのほうは、プール側は宣伝になりますから「ぜひ受けてくれ」とか言われますけど、コーチは「いや、断ってくれ」と、私真ん中に入っていつも困っています。
 ですから、その番組の内容をよく聞いて、これだったら受けられると思う最低のことはさせていただいていますけど、そういうのが、特にスポーツの報道をやっていらっしゃる方にはお願いしたいなと思っていまして、きょうは来ました。

委員
 こども番組審議会って、いいことだなと思って拝見しました。今回も、子どもさんたちの意見を聞いていたら、やっぱり特別に子どもたちが見たいと思っている番組じゃなくても、やっぱり自然と目に入っている、耳に入っているということは、結構、子どもたちに大きな影響を与えているんだなと思いました。
 だから、改めて子ども向けの番組でなくても、やっぱり見る側には、そこに子どもがいるんだということは、ちゃんと意識しておかなくてはいけないんだろうなということを感じました。
 それと、こういう機会で、直接テレビ局の皆さんとお話しすることで、子どもたちも、いろんなことを学んだと思うんですけども、全体として、当日はどうだったか分かりませんが、ビデオを拝見した範囲の中で見ると、子どもたちから、いろんな意見を聞いて、子どもたちの意識がよく分かってよかったと思うんですが、子どもたちの側にしたら、ちょっと一方通行というか、最後にテレビ局の大人がちゃんと答えてくださっていたけれども、テーマによっては、もうちょっと何か子ども同士でディベートするとか、そこに大人の、テレビ局の側の人も加わるとかで、もうちょっと深めるということがあってもいいのかなと。
 聞いていると、本当に自分でしっかり発言しているんだろうなという子もいたけれども、何か大人の受け売り、テレビの受け売りでしゃべっているみたいな子も、いなくもないのかなという気がしたので、本当にメディアリテラシーを身につけてもらうということで言えば、もうちょっとキャッチボールをして、本当に子どもたちが、いろいろ考えているという時間があってもいいのかなという気がちょっとしました。以上です。

委員
 こういった自社検証番組を番組審議会にかけていただいたということは非常にいいことだと思います。これは、ある程度、定期的にやっていただけたらいいんじゃないかなと。
 というのは、やっぱり変化を見ていくということが内容をつかむ上で、一番こういうものは重要だと思いますので、第8回に比べて第9回が、9回に比べて10回がどうなっているのかということの検証を、こうやっていく、時系列で検証していくということも大事かなというふうに思います。
 テレビ局としては、一番基本的には「良い番組とは何ぞや」と、こういうことは常に永遠の課題だと思いますけども、視聴率が取れるのが良い番組なのか、内容的にいい番組、内容的といういのは非常に判断が難しいと思いますけども、教育上とか、あるいは、そういったものから見て内容がいいものをつくるのかと。
 それを評価する側にすると、今子どもさんを含めての市民のほうと、それからCMを提供する企業側との評価、これが入ってくると思うんですけども、最後は出来るだけ、これが一致する方向に、視聴率がいいのは、いい番組であれば、視聴率が高いのが、いい番組であれば一番いいと思うんですけど、なかなか、その辺、制作費との関係で、ついバラエティーみたいな、今のあのコントでも、見ていて非常に飽きますわな、あれだけを見せられると。
 子どもさんは喜んでいるかもしれないけど、我々は何でくだらんコントをしているんだと、こういう、だから企業人から見ると、多分あれはつまらないと、こう言うでしょうし、市民から見ると面白いということで、非常にその辺の良さ悪さというのは難しいかと思いますけども、常にその辺、制作側が自問自答しながら、内容的にいい番組をつくっていくと、CMにとっても、おそらく企業イメージのアップにつながるんで、よくなってくるんではないのかなというふうに思います。
 ただ、テレビを見てくれなければ話が始まりませんから、だから我々が面白いという、我々の年代が面白いという、皆さん、子どもを含めての一般市民の人が面白いというのは違うというとこにもギャップがありますけども、その辺を見ながら、どの辺がいいことかと。
 さっきの「やらせ」でも、今いる人にいてもらうからいいよと、こういうことだけど、本来のドキュメントであれば、全く手が入ったらいかんです。そのディレクターの意思が入ったらいかんと思うんだけども、その辺は、今の、ちょっと出来るだけ見せられるようなものにしようということと、内容が正直で、いいものということの、そこはトレードオフだと思うんですけども、その辺を意識しながら現場のほうで、注意してやっていかないと、ついやらせのほうに行っちゃうと思います。
 必ずしも視聴率が高いほうが、いい番組だということではないと。もちろん、いい番組だったら視聴率が取れるかといったら、そうでもないんで、その辺が経営の、制作者側の難しさというふうに思いますけど、そういうところを意図してもらいたいということと。
 それから、子どもはスポーツが一番嫌いだと、それでニュースが2番目だということは、我々にとっても非常にショッキングですけど、スポーツは、これはテレビ局側だけじゃなくて、この間、レッドソックスの、あれはどこのテレビ局だったか、やっていましたな、非常に面白く見せるためのやり方、ものすごく弱いレッドソックスを強くするために、選手の取り方の基準を変えたり、あるいは、お客さまをグラウンドに入れて練習のときのボールを拾ってもらったり、ものすごく見に来た観客と一体となった球場の運営をやっていて、そういうところでテレビの視聴率もかなり上がってきて、収入がかなり増えてきているということですんで、スポーツをやるほうの側、試合も長いですわな、日本のプロ野球なんかにしてみると。その辺で、やるほうと、その映すほうのテレビ局との相互の努力がいると思いますけども。
 やっぱり子どもにスポーツに興味を持ってもらうということは非常に大事だと思うんで、読売さんは両方を持っているわけですから、野球の球団を持っているし、テレビ局も持っておられるんで、そういった意味で、何か、そこの工夫をしていったらば、テレビのスポーツに対する視聴率が上がってくるんじゃないかなという。
 ニュースは、これ同じテーマを、みんな各局が、しつこいぐらい追っかけるんですな、やっぱり見ているほうは「またか」と思いますわね。そういった意味で、常に新しいニュースを発掘する努力を現場がしていかないと、どのテレビ局を見ても、1週間ぐらい同じようなテーマで追っかけていると、どこからどこまでが本当のニュースで、どこからどこまでが、そういう何かやや意図的なものなのか、ちょっと分からないのが多いんですけども、やっぱり記者の方々が新しいものを発見する、まさにNEWSですな、新しいものという意味で、それをする努力が、何か同じものばかり各局追っかけていて、長いんですわな、朝から晩まで1週間ぐらい同じようなことをやられるということになると、皆さん、見るほうはNEWSでなくなってきますから、見なくなってくるんじゃないかなということで、この辺は、ぜひ現場の人たちが努力して、ニュースを新しいものを見つけてくるというふうなことでつくっていただくと、見る方も楽しいんじゃないかなと。
 コマーシャル、僕らは非常に増えてきたような気がするんですけど、何か今のあれだと「増えてない」ということなんであれですけど、ちょうどいいところで切られると、「こんなもの絶対買わないぞ」と思って、次に出てきたコマーシャルが逆効果だと思うんですけど、その辺も考えていただかんと。
 また、便利なのは夜11時から12時までの間に、いろいろなチャンネルを変えられるんですな、コマーシャルの間に。大体4局か5局、1時間で全部見られるんで、そういう意味では、コマーシャルが長いということは非常に歓迎するんですけれども。
 いずれにしても何かコマーシャル、細切れになったから長く感じるんですかな、割合、広告収入が安くなってきたんで、1回に今までだと二つだったのが、そういうのが四つか五つ入ってくるから、次々、次々にやっているということで長く感じるのかもしれないですけど、何か非常に長くなったと。
 特にあるテレビ局は、ここじゃないですけど、何か、ものすごく長い感じがするんですけどもね。その辺で細切れのコマーシャルになったということの弊害かと思いますけど、その辺の工夫、入れ方の工夫をしていただいたほうが、見るほうは見やすいかもしれないですね。

社側
 レッドソックスはNHKです。あれは面白かったですね。

委員
 NHKでしたかな、面白かったですな。選手の取り方でも、何か単なる打率で取らずに。

社側
 三振割るフォアーボールですね。三振をフォアーボールで割って、フォアーボール一つ出す間に三振が幾つ取れるか、それで岡島を取ったんですよ。

委員
 それから打率のほうでも、塁打から、盗塁とか、フォアーボールを加えてバッターを取るとか、そういったふうなことで、全然基準を変えて取られたと。
 それから何か見せ方でも、外野席を非常にいいところにしたり、あるいは子どもが行って一緒にグローブを持って、何かボールを拾えるようにして、あの席は3万円ですか。

社側
 3万円と言っていましたね、外野席が。

委員
 でも黒字にして、ワールドシリーズで優勝しましたからね。強いチームになったんでしょう。いろいろ工夫、スポーツをやるほうの、球団側も工夫してもらわんとあれですな、プレーヤーとみんなとで参加番組的なものにですな、はい。

委員長
 ここで子どもが好きでない番組として挙げているニュース番組というのは、例えば、今のBS1なんかで、定時ごとに必ず10分間ぐらいニュースをやっていますね。ラジオだってNHKはやっていますけど、ああいう番組のことをいうんでしょうか。それとも今、委員がおっしゃったような解説やコメントが入った、ああいう長い時間の番組のことをいうんでしょうか。

社側
 そこまで突っ込んでは聞いていませんけれども、話している印象からすると、いわゆる情報番組とかを全部含めて受け取っていると思います。

委員長
 委員がおっしゃったように、大人が関心を持つ番組と、子どもが面白いと思ったり、思わなかったりする番組とは違うと、違うんだろうというのは、おっしゃるとおりだと思うんです。だから大人というか、私なんかは、テレビでいえば、1時間おきにNHKの衛星放送がやっている定時のニュースですね、あれはやっぱり、その時間になったら、それだけちょっと見ますですね。
 おっしゃるように新しいニュースがなければ、大体項目一緒ですけれども、1時間おきに、ちょっと順番を入れ替えたりなんかしているだけで、項目を見たら新しいことはないというのだけが分かりますから、それでやめますけれどもね。
 だけど、ああいう純粋のニュース番組というか、ニュースの報道だと、子どもは、それはおそらく面白いとは思わないだろうと思いますね。
 しかし、それが、そういう報道、ニュース、放送そのものが面白くないという気持ちが若者や若い世代の新聞離れにもつながっていっているんじゃないかなと今思ったんですけども、そういう傾向はありますか、そういうつながりはあるんでしょうか。

社側
 だから『報道ステーション』とか、『ZERO』とかって面白くして、やろうとしているんだと思うんですね。そうすると、うちの女房なんか同じようなのが出てくると、テレビに向かって「今見ました」なんて言いますよ。
 でも、僕なんかジャイアンツが勝つと全部見ますからね。それで、また勝った、また勝ったとか。だから子どもを、もうちょっとスポーツ好きにしたいですね。だから、あのレッドソックスというのは本当にすごいですね。あれだけ改革したんだから。

委員
 私も年末に娘が、何かこんなことをやって「そんなの関係ねえ」とか言って、「それ何」と聞いて、初めて小島よしおを知りまして、かろうじて、それだけ知っていて、ちょっと娘に感謝しているところですけれども、やっぱり見ていて、テレビに対する子どもの関心が非常に高い。これは改めて再認識をさせていただいて、それだけにテレビが子ども、将来の財産である子どもに与える影響は強いというのを、また感じました。
 ただ、テレビをつくる側は当然、大人であり、受け手は、世代が何世代も離れた子どもですから、当然、感覚のズレは生じて当たり前、そういう感覚のズレを埋める意味でも、こういう場を設けて、いろんな形で感覚の修正をしていくという意味でも、非常にこういう、このこども番組審議会というのは意義の深いものだと思います。
 きょう出ていた、こども番組審議会の委員は、よく考えたら小学校5年から中学3年生、自分を振り返ってみても非常に思春期の始まりみたいなところで、人生にとって重要な時期にある人らなんだと。
 あのとき私自身が、当時もテレビが関心の中心でしたけれども、何を見ていたかなと思うと、ドラマ、バラエティー、あるいは当時は歌謡番組が、僕のときは割とあったんで、あとスポーツ。今は、何かスポーツがどうも落ちているみたいなんですけれども、よく考えてみると、その思春期というか、人生の重要な時期の彼らに対して、私、知らないだけかもわかりませんが、その彼らに、また彼女らに、非常に人生に大きな影響を与えるような良質な番組というのが今あるのかどうかというのは、もう一度考えてもいいところなのかなというように感じました。
 なかなか、あの世代というのは、やっぱりみんなの共通の関心事ということで、みんなが右から左へバーッと流れて、それが故にドラマとか、バラエティーとかに流れやすいところはあるとは思うんですけれども、そんな中でも、やっぱり例えば僕の場合であれば、これは自分の人生に、どう影響を与えたのか、よく分かりませんが、NHKの大河ドラマを見て、それから原作を読み始めて、それから、ずうっと、たまたま、それは司馬遼太郎さんの本だったんですけど、それからファンになって司馬さんの本をずうっと読み、ほとんど読みましたけれども、というような形で、いろんな形で入り方というのはあると思うんですけれども、何かしら、そういう世代の人らの生きていく上での何か、栄養剤というか、きっかけを与えるような番組をつくる。そのためにも、こういう機会をとらえて、テレビ局の側のほうが、その世代の関心、感覚、あるいはニーズをとらえていっていただければというふうに思いました。

委員
 いろいろなことを考えさせられましたけれども、子どもさんが感情的なニュースだから嫌だとか、一方的な意見だから嫌だというのは、ひょっとすると、これは親御さんの意見ではないかなという気はいたしましたですね。「お父ちゃん、僕、あした『こども番組審議会』に行くのやけど、何言うたらええのやろう」といったら、親はきっと教えると思いますね。そうでなしに本当に子どもさんが言ったとしたら、これはやっぱり、しっかりした子どもだなという気はいたしますね。
 それは全く私も同じ意見ですので、やはり今のテレビの放送というのは、かなり一方的な意見の押しつけがあるなというふうに思います。
 それと、私これは小さいことかもしれませんけども、○×のあれを出させて「ああ、同じぐらいやから、ほんなら○の人から聞きましょうか」と言って、女性が聞いていましたけども、あのとき画面に出ていたのは圧倒的に×が多かったんですけどね。あれは、そういうふうに聞くという、最初から、そういうシナリオになっていたんじゃないですか。

社側
 いえいえ、全然そんなことはありません。

委員
 そうですか、そうすると、やっぱりあそこは○×同じぐらいの数である場面を出さないと、見ていた人は「何や、×ばっかりやのに、あんなこと言うてるで」ということになると思いますね。ちょっと、それは私ギクッとしました。この番組にして然りかという気がいたしましたので、やっぱりちょっと。

社側
 それは、その当日に収録したままです。

委員
 そうですか、それじゃ、やっぱりカメラのアングルが悪かったんでしょう、びっくりしました。
 それから、もう一つは、コマーシャルが多いということで、説明に「18%ということが決められておって、それ以下だから多くないんです」という説明がありましたけども、これは私は子どもに対する説明には全然なってないと思うんです。
 ルールで、これだけのパーセントであるから多くない。これは子どもが聞いているのは、多いからというのを聞いているんで、18%以上であっても、以下であっても、子どもには関係ないわけですよね。
 ですから、なぜ18%もコマーシャルを入れなければならないのかということを子どもに説明してやらなければいけないんだ。「18%以下ですから、これは多くないんです」という説明は、私は説明にはならないというふうに思います。
 それから最後に、これは言ってもしょうがないんかなと思うんですけども、委員長は「1人しか知らん」とおっしゃいましたけども、あのタレント6人ですか、私は1人も知りません。

委員長
 そうですか、ひどいですよ。

委員
 あそこでタレントを知っているか、知ってないか、誰がいいかというふうなことを聞くのは本当にいいんでしょうかね。あれ見て、やっぱりタレントの名前を知ってないと、学校へ行っても話題から外されるということになって、おそらく親が「絶対に、そんなもん見たらいけません」と言うている家庭の子どもは、学校へ行ったら、いじめられるとか、そういうことを助長しているんではないかなという気がして、これは、そんなこと言うたらテレビを放映できんやないかと言われるかもしれませんけれど、これはもう委員が最後に言われた、何か子どもの将来に役に立つような番組はないのかなとおっしゃいましたけども、それは逆に言えば、「この番組、本当に役に立つの」ということをおっしゃっているんだと思うんですね。
 これはやっぱり、ここで言っても、どうしようもないことなのかもしれませんけども、やはり考えるべきではないか、私、前からも申し上げていますけども、子どもが、そういうバラエティー番組が面白いから見るのはしょうがないとすれば、バラエティー番組で、子どもに役に立つ番組を何かつくれないかなというのが希望でございます。
 本当、私らの子どもときは、映画俳優のブロマイドをポケットに入れていたのを見つかったら、職員室の前に立たされたんですよね。それと今とは実に違う、どっちがよかったとは一概には言えませんけれども、本当にこれでいいのかなという気がいたしました。

委員長
 1人も知らんというのはひどいね。

委員
 そうですかね。

委員長
 僕は、だけど、さっきの名前は忘れたけど「そんなの関係ねえ」、あれは、はやっているというのは、何かで見たことあるんですよ。あれ何かパンツで出てきてやるんだって。

委員
 水着です。海水パンツ。それも下着っぽい海水パンツ。

委員長
 それは面白そう、僕は好きになりそうだね。どこを見たら、コマーシャルで出るんですか。

委員
 バラエティー番組です。

委員
 今回が第9回目のこども番組審議会ということで、長い回を重ねてられるなと思うんですけど、この番組審議会の意義というか、先ほどから皆さま、先生方がおっしゃっておられるように、本当にインターネット、新聞、いろいろな情報がありますけど、やっぱりテレビの影響が子どもたちにとって一番大きいというか、もう誰かがチャンネルをつけたら、自然に好むと好まざるにかかわらず、目から耳から入りますので、やっぱり想像以上にテレビの影響は子どもたちに、すごく大きいなというのを改めて感じました。
 そういう意味では、もう自分で、その情報、何といいますか、自分で情報を得るというよりは、向こうから一方的に来るのを受け身でしかない中で、そういう中で、子どもたちが自分の頭で、ものを考えなくなっていると思うんですが、唯一そういう、その番組がどうかとか、そういうことを自分の頭で考える。そういう機会になっているという意味で、子どもたちにとっては意義があると思うんです。
 また、大人の側からとりますと、子どもというのは、未来の日本を背負う、未来の日本を、社会をつくっていく人たちですから、そういう人たちが、今何に興味を持って、どういうことを考えて、どんな番組を面白いと思っているのか、そういう子どもたちの現状というのが、定期的に継続して分かりますので、そういう意味でも意義のある番組かなというように思うんです。
 ただ先ほどから皆さんが、おっしゃっておられるように、やっぱり一番嫌いな番組はスポーツですとか、2番目がニュースですとか、それが何か、すごくショックで、一昔前、やっぱりスポーツとかが、子どもが一番好きだという時代だったなと思うんで、何とか、やっぱりそういうスポーツ好きになるような番組、先ほど皆さん、おっしゃっているように、そういうバラエティーとか、そういう番組でも何か工夫して、そういう方向に持っていってもらえるような番組ができないものかなというのをすごく感じます。
 それと、やらせの問題というのを、今、食の偽装ですとか、それから、いろいろ年金でも、世の中、巷は偽装々々で溢れかえって、また相撲協会では、親方がリンチ殺人で逮捕されるとか、もう、ちょっと最近の世の中が、もう根底的にも、どうかなという時代に、やはりこういう番組を通じて、例えば、こういうメディアの世界では、やらせがどういう問題なのかを通じて社会全体の、今の、こういう風潮ですね、そこまでも、ちょっと話題を広げるぐらいの、もうちょっと内容の深い番組審議会に、ただ好きなタレントは誰とか、そういうことだけじゃなくて、もうちょっと踏み込んだ内容の番組審議会にしていただくと、より深みが出るのじゃないかなと、何かそんな印象を持ちました。

委員
 今回、この番組を視聴させていただいて印象に強く残ったのは、報道の女性がとてもきれいだったことです。最初、女優さんかなと思うぐらい。それで6時台のニュースに、この人、非常に弁が立っていたので、6時台のニュースのアナウンサーに育てられたらいかがかなと、そしたら視聴率が上がるんじゃないかと思いました。
 それと子どもたちがニュースに興味がないというのは、こども番組審議会があるのであれば、ちょっとその日のニュースで、子どもが興味を持ちそうな、子どもの切り口のニュースを見せていただいたりして、子どもに勧めることもできるし、興味を持つんじゃないかと思いました。
 それからコントに関して言えば、コントから子どもに、どういう答えを引き出そうかなというのが、ちょっと見えなかったのと、出た答えに対して、局側が、こうこうこういう質問が出たら答えを出して、それでというような図式が出ているんじゃないかと思うぐらい、ちょっと押しつけがましい部分があったようには思うんです。
 それで、こういうコントよりは、せっかくのこういう審議会であれば、つくる側のまじめさを伝えるほうがよかったんじゃないかと思ったんです。
 それで、例えばコントがあったとしても、見ていて楽しくつくるためには、やはり少しの演出も必要であり、大事なのは、あなた方の見る側の目線、目を養うことではないか。だから現場サイドが、一つ一つのこの24時間ほど流れている番組をつくる真剣さ、まじめさを、この子どもたちに訴えたほうがよかったんじゃないかと、むしろ思いました。
 だから局側の人たちが、子どもの意見に対して答えているものに、その質問に対して、こういう答えで押さえていこうという部分が、ちょっと目立ったようなところが非常に気になりました。要は、見る側の目を、あなた方の目を養ってくださいということじゃないかと思います。
 それと町を歩いていたときに、こういう××の番組が、うちへ来ましたというのが時々出ているんですけれども、それだけで一般の人たちは、イコールおいしいという誤解を持ってしまうので、やはりちょっとそこに問題ありか。
 そういうので入って、「ああ、おいしなかったわ」という部分もあると思うんですけれども、やっぱりテレビ局が来たという形で利用される部分もあるので、ちょっとそういうところを取材のときにも気をつけていただければいいんじゃないかと思いました。

委員
 幾つか感想がありますけども、一つ目は、番組そのものといいますか、こども番組審議会という試みに対する感想ですけれども、9回目ということですけれども、ずうっと継続して、こういったテレビの影響を非常に受けやすい子どもを対象に、こういう試みを継続されているというのは非常にいいことだというふうに思います。
 特に、番組づくりの責任者と子どもが直接対話する、やりとりするということは、普通の視聴者では、なかなかないわけでありまして、子どもさんに対する影響力というのも非常に、これは強いんじゃないかと思いますので、ぜひとも、今後とも、こういうことは継続してやっていただいたらいいんじゃないかなと思います。
 それから「やらせ」の問題を取り上げられていたわけですけど、これは今の非常に大きな問題ですので、やり方そのものには、いろいろ工夫はあるかもしれませんけど、私は非常に、こういう取り上げ方というのはよかったなというふうに思っております。
 というのは、審議会そのものについての感想なんですけども、メディアリテラシー教育を誰が担っていくのかなということを併せて考えさせられてしまうわけです。今、委員は、見る人が、自分の目を養いなさいということをおっしゃって、全く一義的にはそうなんで、本人が成長の過程で、自ら会得していくものなんでしょうけども、やっぱりそれだけでは、なかなか不十分な面もありますから、やっぱり親とか、兄弟とか、家庭の中で、ある程度、そういう役割を本当は担わなきゃいけないんではないか。
 今のようにテレビの影響が大きくなると、学校の中でも、そういうことをやっぱり考える必要が出てくるんじゃないかと、そんな気もするわけです。今現在、やられているかどうか知りませんよ、そういう必要があるんじゃないかという気がします。
 ただ、やっぱりそれぞれ限界はありますから、メディア自身が、そういったメディア教育に一役買うというのが、非常に効果的だなということは改めて感じます。
 それと関連して、三つ目ですけども、1月に私は新聞で見たんですけども、読売テレビと関西大学が共同で、テレビ番組についての講座を、公開講座を開設されるという報道がされていました。その対象は、学生だけじゃなくて、小学校や中学校や高校の先生とか、あるいはテレビ番組の制作会社の社員を対象にしてやるというような報道で、こういう試みは全国でも初めてだというふうに新聞には書かれていましたけども、非常にそういう意味では先駆的な、いい試みではないかなと思いますんで、やっぱり子どもさんや、いろいろな層に対して、こういったテレビを理解してもらうための働きかけをメディア自身がやっていくということは非常によいことではないかなと思いました。今後に期待をしたいと思います。

委員長
 どうも。この番組で、子どもたちの意見というのは、今、拝見した中には出てこなかったんですが、「やらせ」についてなんですけど、どこまでをやらせとみなすかというのは、今後ともメディアにとっては非常に大事な問題の一つだと思うんです。
 例えば、随分前ですけど、私も光ファイバーが話題になったころ、テレビ局の人が光ファイバーのことについて聞きたいんで、インタビューに行きたいというんで見えたんですけれども、そのときにも「こういうことを聞かせていただきます」というのを、あらかじめ、時間が限られていますからね。ですから質問事項というのを、あらかじめ私に言って、それから出来たら光ファイバーそのものを「かけらでもいいから持ってきて見せてください」と言われるんです。それで実験室へ行って、光ファイバーそのものを持ってきたりして、それでやったんですが、ある程度、やらせといえばやらせなんですね。
 それから報道する側が、よく分かるようにしたいとか、印象づけたいとか、強調したいというときに、ある程度、そういうことは許されるし、やって悪いこととも言えないんで、嘘をやるというのは、よくないですけどね。だけど、そうでなければ、どこまでが許されるかというのは、今後とも基準についてメディアの中で、テレビ関係者の方たちが、はっきりお決めになって、いろんな無用の議論や混乱や、その何かが出ないようになさる必要があるんではないかなと思いました。

社側
 ありがとうございました。委員がおっしゃっていた社側の答えがあらかじめ打ち合わせていたのではないかというのは、そうではございませんので、打ち合わせはしておりませんでした。ただ、やっぱり出ていた人間、制作の人間も、報道の人間も、これが、こうして放送されるということは、みんな分かっていますので、どうしても、そこを意識してしまうというのはあるのかもしれません。いろいろ貴重なご意見ありがとうございました。
 それでは1月に視聴者から寄せられました声について、簡単にご説明をさせていただきます。後ろにお付けしてあるとおり、1月は4,764件、平均的な数字と比べると少し少なめでございました。
 それから11月の番組審議会でご審議いただきました『秘密のケンミンSHOW』につきましては、ここでのご審議のとおり、ちょっと取り上げていることが、その県全体のことではないんじゃないかみたいな声が、毎回どうしても、パラパラと来ております。
 あのときプロデューサーも言っていましたけれども、演出面で徐々に「ある地域は」とか、「何とか市では」みたいな形で、限定的にしていくように演出を変えていきたいということで、今もう、その方向に向かっております。
 それから、あとは『ヤッターマン』という新しいアニメを1月から始めたんですけれども、このアニメは、実は30年前に数年、非常にはやったアニメーションでして、それをリメイクという形で現代版につくり替えて放送したもんですから、「非常に懐かしくて、いいよ」というのと、それを見ていた世代が「違和感があるよ」という話と両方のご意見をいただいております。
 それから最後は、ちょっと『ミヤネ屋』という番組で、これもご審議いただいたことがありますけれども、吉兆が再開した日に、中継に行って、それはいいんですが、そこで「おいしい、おいしい」というような話で、その偽装問題にあんまり触れずに「何をしているんだ」みたいな、お叱りの声を何件かいただきました。そんなところでございます。
 では、きょうの審議会は、これで終了させていただきまして、次回ですが、3月の今度は14日になります。3月14日の金曜日に、ここ同じ場所で、同じ時間に開催をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。どうもありがとうございました。


以上

  • 平成19年度読売テレビ番組審議会委員
  • 委員長    熊谷信昭   兵庫県立大学名誉学長、大阪大学名誉教授
  • 副委員長    馬淵かの子   兵庫県水泳連盟   顧問   元オリンピック日本代表
  • 副委員長    川島康生   国立循環器病研究センター   名誉総長
  • 委員    秋山喜久   関西電力株式会社  顧問
  • 委員    金剛育子   能楽「金剛流」宗家夫人
  • 委員    林  千代   脚本家
  • 委員    阪口祐康   弁護士
  • 委員    佐古和枝   関西外国語大学教授
  • 委員    北前雅人   大阪ガス株式会社   代表取締役副社長執行役員
  • 委員    谷  高志   読売新聞大阪本社   専務取締役編集担当