第414回 番組審議会議事録
1.開催年月日 |
平成12年7月14日 | |
2.開催場所 | 読売テレビ 役員会議室 | |
3.委員の出席 | 委員総数 | 11名 |
出席委員数 | 8名 | |
出席委員の氏名 | 大島 靖、林 千代、馬淵かの子、野村明雄、 尾前照雄、阪口祐康、佐古和枝、小谷直道 |
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欠席委員の氏名 | 秋山喜久、熊谷信昭、金剛育子 | |
会社側出席者 | 土井共成(代表取締役社長)以下13名 | |
4.審議の概要 | テーマ及び視聴合評対象番組 | |
視聴合評番組 | 「あさイチ!」 | |
放送日時 | 7月3日(月) 放送開始 月曜~金曜 午前5時30分~7時00分 |
【議事録】
●全体の印象は、スピード感もありますし非常にさわやかな感じ受けました。この日は「そごう」の民事再生法の適用という大きなニュースがあったが、この民事再生法というのが非常に分かりにくい。ポイントは、国民負担が増えるのかどうかというところだと思います。今度の民事再生法の適用になって、実際、国民負担は「なくせ、なくせ」という声に、果たしてこたえられるのかということだと思うんですけれども、それは分からないと言うのが正解だと思うんですよね。新聞を映すだけだと、もうとても分かりにくいんで図解とか、そういうのがないと、なかなか分かりにくいと思うんです。しかし、朝忙しい人に、そんなに深く突っ込んで説明する必要があるのかな、ということもあるんでやっぱり、この辺かなと思うんだけど。
●新しい新鮮な番組でいいんじゃないかと思います。一番、私がいいなと思いましたのは、ニューズヘッドラインが出ましたですよね。バタバタしている時間ですから、どれを見るかということが、ある程度分かるというんで、非常にいい出し方だと思います。
●笑いをとるタレントさんが出てないわりには、非常に賑やかであったというふうに感じて、出演者の方たちだけで盛り上がったり笑うというのは、目障り、耳障りなことがあると思うのです。それともう一つ、効果音やタイトルの音楽などの音が朝にしては、ちょっと衝撃的なものが多すぎるのかなと、さわやかな音ではないように思いました。
●例えば「そごう」の話で"倒産"と新聞に出ていると、普通の人はもう店を閉めるのかとか、そごうの全国共通券が使えるのかとか、そういう疑問がふっと出てくる。そこで番組で「まだ店を閉めるわけじゃないんだよ」と伝える。これで僕は良いと思うんですね。そうした疑問に答えるだけで、まさにプラスワンという要素が盛り込めると思うのです。番組を見て、ああ、ここはなるほどプラスワンというところを目指されてやられているのだな、と思いました。
●番組はとにかく非常に斬新で、先ほどお話があったように、大きなポイントをポッポッと押さえてありますね。それであんまり突っ込まない方が朝はいいんじゃないかな、というのが私の印象です。朝は、人によって気分が同じじゃないと思うし、ちょっと緊張感があって「さあやるぞ」という人と、「いや眠いな」という人と、それからとにかく静かにして気持ちを落ち着けて仕事のことを考えている人とか、いろいろですのでね。視聴率が、非常にいいということは、それだけニーズがあるということですから、工夫のいるところだろうと思いますけれど、大変ユニークな番組じゃないかなと思いました。
●視聴者センター部から報告させていただきます。6月、1か月間に私たちが受けた視聴者からの声は、7,227件です。
「意見」が562件、「抗議・苦情」が629件ありました。通常「意見」の方が「抗議・苦情」より多いのですが、先月と今月は、「苦情・抗議」の方が多くなっています。その理由は『サスペンス傑作劇場』という番組を中断した事に対して115件の苦情・抗議があったからです。6月16日、皇太后様が亡くなられました。それに伴いまして2時間番組終了の30分前から特別番組に入りました。このため、『サスペンス傑作劇場』を見ていた人たちから抗議が集中しました。それ以外の抗議・苦情につきましては『ザ・ワイド』『プロ野球中継』『おもいッきりテレビ』『ウェークアップ!』という順番になっております。
●昨年11月の審議会でご審議いただきました番組が、栄えある賞を受賞しました。該当作品は、『発砲 ~息子の最後、真実は何か?~』という作品です。それで今回頂戴したのが「放送文化基金賞」ということです。NHKと民放を含め放送全体を対象に選んで与えられるグレードの高い賞です。この作品については、この放送文化基金賞と民放連盟賞、ギャラクシー賞、それから日本テレビニュース賞という四つの外部の賞をいただきました。四ついただくということは珍しいことです。
- 平成12年度読売テレビ番組審議会委員
- 委員長 熊谷信昭 兵庫県立大学名誉学長、大阪大学名誉教授
- 副委員長 馬淵かの子 兵庫県水泳連盟 顧問 元オリンピック日本代表
- 副委員長 川島康生 国立循環器病研究センター 名誉総長
- 委員 秋山喜久 関西電力株式会社 顧問
- 委員 金剛育子 能楽「金剛流」宗家夫人
- 委員 林 千代 脚本家
- 委員 阪口祐康 弁護士
- 委員 佐古和枝 関西外国語大学教授
- 委員 北前雅人 大阪ガス株式会社 代表取締役副社長執行役員
- 委員 谷 高志 読売新聞大阪本社 専務取締役編集担当