- 第20話
- 2月28日(土)
- 「ダーク・ナイト」
謎の計画師、ナイトメアは怪盗キッドと手を組み、13日の金曜日の午後8時に秀峰美術館へ行くという予告状を出す。各国の盗賊から獲物の半分を報酬としてもらい、盗む手口や逃走経路を完璧に組み立てるナイトメアは国際的な犯罪者。国際刑事警察機構ICPO(インターポール)もナイトメアを追って日本にやってくるという。予告当日、快斗は中森警部に呼ばれて美術館の展示室に。中森は防犯システムの感想を手品師の快斗から聞こうとしていた。中森と別れた快斗は機動隊員の格好をした青子と会う。
青子が機動隊員の格好をしたかったと喜んでいると、そこに外国人の少年、ケンタ・コネリーがやってくる。ケンタの父親はナイトメアを追うインターポールのジャック・コネリーだった。妻が他界した後、仕事で世界中を飛び回るコネリーはケンタを施設に預けているという。コネリーによれば、ナイトメアは人の心に入り込み、全てを見透かして相手を自在に操るずる賢い悪魔だという。快斗もそれを聞いて納得。快斗はナイトメアからキッドの正体を暴くと脅され、断る事ができずに手を組んだのだ。
キッドとナイトメアの獲物はブラック・オパールが埋め込まれたイヤリング、ダーク・ナイト(暗黒の騎士)。中森は鎖で吊られた硬質ガラスのケースに宝石を入れ、フタを開けるには高圧電流の流れる鎖を外さなければならないと説明。オパールは乾燥に弱く、水に浮かべた台座に置くという。快斗が防犯システムの感想を話していると、ケンタが頭の激しい痛みに顔を歪める。ケンタは頭の病気を抱え、手術を必要としていた。この後、快斗は高校生探偵、白馬探がここに来る事を青子から教えられる。
夜、ナイトメアはキッドに連絡し、美術館に配置された機動隊の人数、ヘリの数を教える。この後、美術館の近藤館長に変装したキッドが展示室へ向かうと、中森がダーク・ナイトをケースに入れようとしていた。近藤(キッド)は手伝うフリをして、ケースに透明のアクリル板を挟む。キッドは白馬も利用しようと考えていた。その頃、美術館に向かう白馬の車はキッドの策略によって渋滞に巻き込まれていた。白馬は現場に来て欲しくないというキッドの狙いに気付き、中森に電話して状況を確認する。
この後、近藤(キッド)はオパールの乾燥を防ぐために照明を暗めに調節。その時、展示室が真っ暗になり、中森は予備の電源に切り替える。すぐに灯りは点くが、台座から宝石がなくなっていた。しかし、中森は台座から落ちて水に浮かぶ宝石に気付いて一安心。その状況を聞いた白馬は比重が2.10から2.13のオパールが水に浮くわけがないと訴える。中森は偽物と疑い出し、近藤(キッド)が真贋を鑑定する事に。そして、鑑定した近藤(キッド)は偽物だと叫び、コネリーもダーク・ナイトが盗まれたという報告を受ける。コネリーはキッドが逃げた先でナイトメアと落ち合うと行動パターンを読むが…。