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ストーリー

第14話
1月17日(土)
「クリスタル・マザー」

 イングラム公国女王のセリザベスは豪華列車、ロイヤル・エクスプレスのサロン車に乗り、中森警部たちが護衛を担当する。セリザベスは先ほど個室に怪盗キッドが現れたと打ち明ける。キッドは大使館にヨーロッパ最大のトパーズであるクリスタル・マザーを奪うという予告状を出していた。キッドが盗まなかったのはセリザベスが胸元につけているクリスタル・マザーは偽物と気付いたから。セリザベスは本物を列車の何処かに隠している事を明かし、快斗はこの会話をイヤホンで聞いていた。

 列車が大阪に着くまで2時間半。セリザベスは大阪に着くまで、自分とキッドの一騎打ちの勝負になると考えていた。この後、サロン車にフィリップ王子が現れ、セリザベスは部屋にいろという言いつけを無視した事を叱る。フィリップは偽物の宝石の形が前に見た時と違うと指摘。偽物の宝石にはキッドの盗聴器が仕掛けられていた。快斗は青子と一緒に客車に乗っていた。青子が中森に頼んで切符を手に入れたのだ。青子はこれから一緒にセリザベスに挨拶に行くと快斗に伝える。

 この列車の潜んでいたスネイクはキッドも宝石を狙っているとボスに電話で報告。ボスは宝石を奪うためならキッドを消しても構わないと命じる。この後、セリザベスは中森のためにお酒を作ってあげる。快斗と青子はサロン車に行ってセリザベスに挨拶後、離れた位置のボックスシートに座る。快斗はセリザベスの様子を窺いながら宝石の在り処を探る。快斗は猫のシーザー、フィリップが抱えているぬいぐるみに宝石が隠されているかもしれないと考えるが、どちらにも宝石は隠されていなかった。

 フィリップは不審な動きをする快斗をキッドと疑い、快斗は慌てて否定する。母親と国を守ると他界した父親と約束したフィリップはキッドから宝石と母親を守ると言ってサロン車に留まろうとする。だが、セリザベスはサロン車からフィリップを強引につまみ出す。そして大阪まであと10分になり、セリザベスはキッドとの勝負に勝利したと確信する。宝石の隠し場所がわからずに焦る快斗は中森のグラスにお酒を注ぐセリザベスを見て、ついに宝石の隠し場所を見破る。

 この後、サロン車は停電になり、セリザベスはグラスがどこにあるかを中森に確認。中森はテーブルの上にあると答えるが、いつの間にかテーブルは同じグラスで埋め尽くされていた。セリザベスは中森のグラスに氷と一緒に宝石を隠していたのだ。セリザベスはその中から宝石が入ったグラスを見つけて安堵する。その時、怪盗キッドがトランプ銃から放ったカードが宝石に命中。キッドは跳ね上がった宝石をキャッチする。キッドはダミー人形を乗せた気球を飛ばし、その隙に列車の屋根の上へと逃げるが、すぐにフィリップと共にスネイクが追いかけて来て…。