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ストーリー

第3話
10月18日(土)
「ハスラーVSマジシャン」

 快斗と青子は寺井が経営するビリヤード場、ブルーパロットでチンピラに絡まれる。チンピラは組織のボスが経営するプールバー、アメリカンの関係者だった。アメリカンにはダイヤとエメラルドが散りばめられ、王者の証である伝説のキューが置いているという。元々このキューは寺井のもの。昔、寺井は組織の代打ちである凄腕ハスラーの蓮羅通二郎とこのキューを賭けてビリヤード勝負。その時、ボスは蓮羅にも内緒で寺井のチョークに細工し、寺井は勝負に敗れてキューを奪われたのだ。ボスはインチキをしたが蓮羅の腕は本物だったという。話を聞いた快斗はそのキューを取り返すと寺井に約束する。

 アメリカンではボスが子分たちとポーカーをしていた。ボスは手札に予告カードが混じっている事に気付く。そのカードには「今夜10時 伝説のキューをいただく! 蓮羅様へ 怪盗キッド」と書かれていた。そして夜、快斗と青子はアメリカンへ向かう。アメリカンは18歳未満お断りの店で、快斗と青子は大学生夫婦を装って入店し、先に入っていた寺井と合流する。寺井は体裁を保つため、青子の分のノンアルコールのカクテルを注文。青子は美味しいと言ってカクテルを飲む。

 快斗が蓮羅の事を聞くと、バーテンはシークレットルームでプレイ中だと答える。この部屋に入るにはお金がかかるため、快斗と寺井は週刊誌の取材を装う事に。置いていかれた事が不満の青子はおかわりのカクテルをぐいっと飲む。シークレットルームの観客は蓮羅のテクニックに歓声を上げるが、快斗は下手と言って蓮羅を挑発。するとボスは蓮羅と勝負してみないかと快斗を誘い、快斗は自信満々でこの勝負を受ける。蓮羅は寺井に彼はハスラーかと快斗の事を訊ね、寺井はさぁと言って適当に誤魔化す。

 2人が勝負するのはナインボールで、ボスは1ゲームずつお金を賭けて勝負しようと提案する。快斗が知っているのはストレートプールだけ。寺井は知らないナインボールでは快斗が不利と心配するが、快斗は玉突きに変わりはないと自信たっぷりだった。この後、快斗と蓮羅の勝負が始まるが、実力の差は歴然だった。ナインボールは運のゲーム。蓮羅は実力があるだけでなく、運を引き込む力も持っていた。

 蓮羅は1ゲーム目に勝利すると、連勝し続け、快斗はあっという間に10連敗。だが、快斗はショットを失敗しても追い詰められた感じではなかった。ボスが勝負を終わりにしようとすると、快斗は賭け率を上げようと続ける事を希望。快斗は寺井の店、ブルーパロットと伝説のキューを賭けて勝負しようと提案する。蓮羅は勝つとわかっているのに寺井の店は賭けられないと同情して勝負を拒否。だが、ボスは勝手に快斗の提案を受けてしまう。そこに何故か酔っぱらった青子が現れる。青子はピアノで快斗の好きな曲を弾き、快斗は乗ってきたと言って楽しそうに大一番に挑むが…。