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ストーリー

第24話
3月28日(土)
「真夜中の烏(ミッドナイト・クロウ)《後編》
 激突!白か黒か!?」

 海外にいた母親の黒羽千影が突然帰国。千影はニュースを見て、キッドと怪盗コルボーの一件を知っていた。千影は盗一の弟弟子については心当たりがないという。千影はコルボーやハリー・根津のラスベガスでの評判を快斗に教える。快斗がラスベガスの話を興味深く聞いていると、千影は泥棒を辞めて、ラスベガスでマジシャンにならないかと誘う。盗一を殺害した連中を捕まえるために怪盗になった快斗だが、怪盗になった目的は本当にそれだけなのかと自問自答する。

 後日、快斗はコルボーが再び予告状を出した事を白馬探から聞く。コルボーは今夜、世界最大のブラックダイヤモンド、ミッドナイト・クロウを奪うという。快斗は青子と話をして、中森警部のお尻に丸い手錠のような赤黒い跡がある事を知る。この話を聞いた快斗は中森が台座に座った直後、熱そうに飛び上がった姿を思い出す。この後、快斗は自分の指に黒い塗料が付着している事に気付いてポケットの中を確かめる。快斗は青子の話、黒い塗料からコルボーのトリックを暴く糸口を見つける。

 夜、展示場の建物周辺にたくさんの観客が押し寄せる。中森は展示フロアが一段と寒くなっていると感じる。実はハリーが昨晩、業者に依頼して壁や天井に保冷剤を敷き詰めたのだ。ハリーはケースからミッドナイト・クロウを取り出して最終チェックをする。ハリーは前回やられたのは大量の羽根で視界を遮られたからと考え、それを防ぐために巨大な送風機を用意していた。そして、犯行予告時間の午前0時に近づいた時、中森は天井の冷却装置が止まっている事に気付く。ハリーが皆に狼狽えるなと声をかけた直後、通風口から黒い羽根が舞い落ちてくる。羽根は送風機で攪拌されて展示フロアを激しく舞う。

 白馬は落ちた羽根を拾い、羽根の片面を壁と同じ色に塗り、冷凍スプレーで天井や壁に貼り付けていた事を見破る。室温が上がって氷が溶けて風が吹けば剥がれるようになっていたのだ。中森はハリーが昨晩頼んだ業者がコルボーの手下だったと推理する。中森たちはミッドナイト・クロウを確認するが、すでにケースの中はコルボーのコインにすり替わっていた。

 だが、ハリーは今回も直前に本物と偽物をすり替えていた。ハリーはポケットから取り出した本物のはずの宝石を見て動揺。それはダイヤの形をしたただの黒い塊だった。いつの間にかコルボーが本物とすり替えていたのだ。この後、ハングライダーに乗って夜空に消えるコルボーの姿が見える。コルボーは手に宝石を持っていた。中森と白馬は逃げたコルボーの跡を急いで追う。制服警官に変装して展示場に潜入していたキッドはコルボーのトリックを見破っていた。キッドはまだ展示場に潜んでいたコルボーと対峙。そこに銃を手にしたスネイクも宝石を奪いに来て…。