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ストーリー

第19話
2月21日(土)
「ゴールデン・アイ《後編》 決着 KIDvs黒猫(シャノワール)」

 フランスの怪盗シャノワールに勝負を挑まれた怪盗キッド。予告時間5分前の20時55分、中森警部は手袋をした右手の薬指にはめてマリー・アントワネットの指輪、ゴールデン・アイを守る。その時、機動隊員数名が展示室の入口に投光器を運び込んでくる。ダンは何事かと確認し、機動隊員(キッド)は展示室が暗いので中森からしっかり照らすように指示されたと説明。すると、ルビィは機動隊員(キッド)の鼻を摘みながら誰の指示か再度確認し、機動隊員(キッド)は中森と答える。

 中森は指示していないと言おうとするが、機動隊員(キッド)は言い終わる前に時間がないと言って照射を指示。他の機動隊員たちは投光器5台のスイッチを入れる。ルビィは機動隊員(キッド)を問い詰めながら鼻を引っ張り続け、変装マスクの端は破れ始める。その間に投光器15台のスイッチも入れられる。そして、機動隊員(キッド)のマスクが剥がれた瞬間、ブレーカーが落ちて室内の灯りが消える。

 この後、中森の近くでライターが着火し、白いシルクハットを被ったキッドが浮かび上がる。キッドはライターの火をすぐに消し、中森はキッドを捕まえようとした機動隊員たちに揉みくちゃにされる。キッドの登場に不敵な笑みを浮かべるシャノワール。展示室の灯りが回復すると、ルビィとダンはゴールデン・アイが無事か確認して愕然となる。中森がはめた指輪から宝石だけがなくなっていた。アランは脱出不可能と言っていたが、ルビィたちは夜空を飛ぶ白いハングライダーを見つける。

 中森はキッドを甘く見たアランに文句を言いながら指輪ごと手袋を外して床に叩きつける。それを待っていたキッドはしゃがんで指輪をキャッチ。それに気付かないルビィはキッドを追って展示室を出て行き、中森たちも続こうとする。その時、アランはハングライダーがダミーだと指摘。ハングライダーは黒い気球で飛行していた。アランはまだ負けたわけではないと中森に伝える。その時、機動隊員(キッド)がトイレでアランが眠らされていたと中森に報告し、中森は本物のアランを変装したキッドと判断する。本物のアランは否定するが、機動隊員たちは本物のアランに飛びかかる。

 この騒ぎの隙に機動隊員(キッド)はエレベーターに入り、天井のハッチを開けて上部へ。キッドの予想通り、針金が入っているのはエレベーターの内側のみ。外側を覆っているのはただの分厚いガラスだった。そしてキッドは奪った指輪を確認。キッドは指輪の裏にダミーの飾りを貼り付けて回転させ、中森たちの目を欺いたのだ。その時、キッドの携帯にシャノワールから電話がかかってくる。シャノワールは盗んだ指輪は偽物だとキッドに教える。本物の指輪は中森の指ではなく、中森のネクタイの間に挟んで隠されていたのだ。シャノワールは本物の指輪は自分が手に入れたとキッドに伝えるが…。