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【毎週更新】森川教授の明日話せる恋愛学のススメ 早稲田大学国際教養学部の森川教授がドラマ「恋愛時代」の登場人物の行動や心理などを分析し皆さまにアドバイスします!【毎週更新】森川教授の明日話せる恋愛学のススメ 早稲田大学国際教養学部の森川教授がドラマ「恋愛時代」の登場人物の行動や心理などを分析し皆さまにアドバイスします!
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「仕事と恋愛の両立」について

はるや理一郎をはじめ、登場人物のほとんどは定職をもっています。はるはスポーツジムインストラクター、理一郎は書店の店員、喜多嶋は大学の准教授、多実子は料理教室の先生、海江田は産婦人科医といったように。

このように仕事に就いていると、「仕事と恋愛の両立」が難しいものです。「仕事が忙しくて恋愛ができない」という女性も多くなっていますしね。

そこで、今週は「恋愛クイズ」を出題しますので、みなさんの恋愛力を測定してみましょう。


【究極の恋愛クイズ】


【状況】現在、午後6時。交際して3ヶ月の大好きな人とのデートが1時間後に迫っています。10日ぶりに会えるのでうれしくてしかたがありません。ところが突然、上司から「緊急の仕事ができた。ぜひやってくれ。あてにしているよ。」と言われてしまいました。

この場合、みなさんは、次のうち、どれを選びますか?


(A)恋人に合わせる顔がないので、とりあえずメール(LINE)を出して、
  「急に仕事が入っちゃった。ドタキャンでごめん。許して。」と告げる。
(B)すぐに電話して、急に仕事が入ったと言い、深く謝罪する。
(C)上司の仕事を断り、デートに行く。


さて、みなさんはどれを選ぶのでしょうか?




仕事と恋愛のバランスを問うクイズです。


まず(A)は最悪ですね。メールというのは直接的に相手と対峙しない便利な通信手段ですが、誠意が感じられませんので親しい人にはふさわしくありません。実際に私たちは、いけないとは思いつつ、とりあえずメールで伝えるという卑怯な手段をとってしまいがちですが、交際相手には失礼で、恋愛の終わりも近い行動です。


それでは正解は?


相手のことがたいへん好きならば、(C)を選ぶべきです。


(B)と答えた人は恋愛と仕事のバランスが悪いと思いませんか? 単に恋愛を犠牲にして仕事をとっただけのことです。なかなか難しい選択ですが、たまには(C)を採るのも必要です。


(C)のように、恋愛をとる勇気がほしい場面が多々あります。2つが重要です。


ひとつは、大好きと思える人なんて、人生でそう何人も出会えるものではありません。一人か二人くらいです。ですから、本当に好きなら、交際中のデート一回、一回を大切にしたいものです。上司なんて数年すれば、変わるもの。交際相手は一生の伴侶になるかもしれません。仕事が原因で素敵な恋人を失うなど、愚の骨頂です。

もう一つは、上司の命令をそのまま受け入れる習慣をたまには断ち切りましょう。昇進に響くのではないかと恐れる人がいますが、気が小さすぎです。

要は「期待」の問題なのです。あなたがずっとプライベートを犠牲にして残業を受け入れる人というふうに期待されたら、それが定着して、有り難みが薄れてきます。ときどきやるから感謝されるのです。

もちろん上司への断り方も重要です。上司の機嫌を損ねずにやんわり仕事を断るテクニックは長い会社人生の中で何度も必要になってくるものです。

50歳の男性の5人に1人、女性の10人に1人が独身の時代、くれぐれも「仕事と結婚した」なんて言わないでくださいね。仕事とは決して結婚できませんから。人間だけです。

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