
「結婚は誰のためにするのか?」
今週の「究極の選択」
選択肢(A)結婚とは「自分」が幸せになるためにする。
選択肢(B)結婚とは「相手」が幸せになるためにする。
(一方が他方に対して0対100ではありません。どちらの比重が大きいかという問いです。)
今週の「究極の選択」は、結婚は、自分が幸せになるためにするのか? 相手が幸せになるためにするのか?
すでにご存知のとおり、理一郎は(B)のタイプです。常に相手のことを想い、自分が何をしてあげられるのかを考えて行動します。
他方、永冨は(A)のタイプ。今週のドラマの中では、結婚後に自分が実現したいビジョンをしっかりとはるに提示しています。少なくとも無意識に、結婚は自分の願いを実現するための手段と心得ているようです。その上で、はるに対して結婚すれば「はるさんがやりたいと思うことを実現するチャンスをあげられます。」と言っています。
みなさんはどちらに比重を置くタイプなのでしょうか? 結婚は自分が幸せになるため、それとも相手を幸せにするため?
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大多数のみなさんは選択肢(A)の「自分が幸せになるためにする」方が比重が大きいと答えるでしょう。
確かに、恋愛も結婚も自己利益の追求の結果だとは思うのですが、しばしば反対の「愛他的」表現が横行しています。たとえば、男性に結婚したい女性ができて、女性の両親の実家に行き、
※「Y子さんを幸せにします」
とか言います。あるいは男性は、偉ぶって、女性に
「おまえを守るから」とか
「おまえを幸せにするから」
とかも言います。さらに、あくまで比喩的な表現としてなのでしょうが
「彼女のためなら、火の中、水の中」とか
「彼女のためなら死んでもいい」
とか言ったりもします。
恋愛の絶頂期にある男はこんな表現を使って相手の女性の心をつかもうとします。これって、男性が「愛他的」で、女性が「利己的」なの? つまり、女性にとっての結婚は自己利益の追求で、男性にとっての結婚とは相手の利益の追求、すなわち愛他的ということなのでしょうか?
そんなことはありませんよね!
私は、男性のこれらのセリフは方便(きれいなウソ)だと思っています。たとえば、「相手を幸せにするから結婚しよう」ではなく、「自分が幸せになれるから結婚してください」となるし「おまえを守るから、…」は「俺がおまえを守ることの引き換えに、おまえが俺に何か良いことを見返りとしてしてくれるだろうから、結婚しよう」ということになりますが、そんなことを言ったら結婚してくれないかもしれない。だから、きれいなウソで女性の歓心を買おうとしているだけのような気がします。
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すでにお気づきかと思いますが、理一郎は優しい男性です。(B)に非常に比重を置くタイプ。いつも相手のことを考えています。これって、どういう意味なのでしょうか?
理一郎って、究極のお人好し? それとも聖人君子? それとも単に方便を言っているだけ?
その答えは今後のドラマの展開で次第に判ってくるはずです。