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【毎週更新】森川教授の明日話せる恋愛学のススメ 早稲田大学国際教養学部の森川教授がドラマ「恋愛時代」の登場人物の行動や心理などを分析し皆さまにアドバイスします!【毎週更新】森川教授の明日話せる恋愛学のススメ 早稲田大学国際教養学部の森川教授がドラマ「恋愛時代」の登場人物の行動や心理などを分析し皆さまにアドバイスします!
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「男の社会的条件」とは?

今週の「究極の選択」(女子限定)

どちらの男性と結婚したいですか?
 選択肢(A)年収100万円のフリーターだが、見かけは(みなさんが好きな)超イケメン俳優  選択肢(B)年収2千万円の弁護士だが、見かけは超ブサイクお笑い芸人。


第3回目のテーマは「男の社会的条件」です。なにしろ、第3話では、はるに一目惚れをした永冨さんが、なんと永冨観光の御曹司ということが判ったのでした。はるはこれからどうするのでしょうか?


さて、今週は恋愛学の立場から、恋愛のプロセスを知ってもらいます。そのあとに究極の選択をしてもらいましょう。


男女の共通点として言えるのは、私たち人間はまずは「五感」を使って相手を選ぼうとする点です。五感とは視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚の5つの感覚です。目で相手を見て、会話して性格を知り、会話が50センチ以内に近づくとお互いの体臭を嗅ぎ合う関係になり、デートをして手をつなぎ、最後にキスをします。五感で相手をチェックしているのですね。


 他方、女性にとっては、「五感的魅力」は必要条件ですが、十分条件ではありません。「五感的魅力」を満たした後の方も問題。

理由は、女性は、男性と違って、妊娠して、出産して、自分の身体の一部を使って子育てをしなければならないからです。子づくり・子育てのために、女性は数年間は身動きがとれず、男性にお金を稼いでもらってそのお金を母子にしっかり使ってくれなければ困ります。


このような身体構造になっているために、恋愛するときにはいつも「この男性はしっかり稼いでくれるだろうか、浮気をしないで私のためにお金を使ってくれるだろうか、結婚相手にふわさしいだろうか?」と(少なくとも潜在意識では)考えています。つまり、五感的魅力に加えて、「社会的条件」も考慮に入れながら恋愛をするのです。どちらか一方ではなくて両方です。


でも、もしどちらか一方を選ばなくてはならない場合にはどっちを選びますか? これが究極の選択です。私は早稲田大学で「恋愛学入門」という授業を教えていますが、早大生女子学生に行ったアンケートがあります。それが今週の「究極の二者択一」。


※「結婚するならばどちらの男性ですか? 必ずどちらか一人を選んでください。」


(A)年収100万円のフリーターだが、見かけは(みなさんが好きな)超イケメン俳優

(B)年収2千万円の弁護士だが、見かけは超ブサイクお笑い芸人。


***


大学でのアンケート調査では、選択肢(A)を選んだ女子学生は約35%。(B)を選んだ学生は65%でした。女子学生は「男は顔ではない、経済的資源の安定供給が重要」と判断しているようです。男性の読者のみなさんには、朗報なのでしょうか、それとも悲報なのでしょうか?



それでは、男子限定の「究極の二者択一」を一つ。


※「究極の選択」(男子限定)「結婚できるなら、どっち?」


(C)五感的魅力、とくに見かけはとにかく最高(好きなタレントをイメージ)。しかしフリーターで預金ゼロ。

(D)五感的魅力、とくに見かけはたいへん劣るが、あなたの会社の社長令嬢(一人娘)。


どちらを選びますか? 結婚とはつくづく難しいものです。

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