犬夜叉 ストーリー
首のない鬼に村を襲われたという話を村人から聞いた犬夜叉たちは、その鬼を退治するため森へと入っていった。大木がなぎ倒された跡をたどっていくと、見上げんばかりの首のない大鬼が現れる。早速、鬼を退治しようとする犬夜叉の前に村娘が止めに入った。だが、村娘はカワウソ妖怪の子供・甘太が化けた姿で、甘太は首のない父親を捜していたのだ。しかし、この大鬼が甘太の父親でないことが分かると、犬夜叉は難なく大鬼を退治してしまう。
甘太の話によると、3日前、父親と川魚を獲っていると突然、炎蹄にまたがった白童子が現れ、父親の首をはねていったというのだ。今、その首を持っているので、生命力のあるカワウソ妖怪なら息を吹き返すかもしれないという。このことから、白童子は妖怪の首を使って、あの世とこの世の境をのぞき、そこにある四魂のかけらを探しているのではないかと推測。父のいない七宝は甘太に自分の姿を重ね合わせ、何とか甘太に協力しようとする。
いっぽう、無数の妖怪の首が転がる廃寺の中で、白童子が妖怪の首に額を当てて、心を読んでいた。そして白い霧の世界をかいま見た白童子は、ついに目的の場所を探り当てる。
そのころ、甘太の父親は首のないまま、ある村でさまよっていたが、村人から全身に矢を受け、退治されていまっていた。その前に天生牙に導かれた殺生丸が姿を現す。そこへ犬夜叉たちが駆けつけ、父親の体に甘太が頭を押しつけるが、時すでに遅く…。
声の出演
犬夜叉:山口勝平
日暮かごめ:雪野五月
七宝:渡辺久美子
弥勒:辻谷耕史
珊瑚:桑島法子
殺生丸:成田剣
邪見:長島雄一
りん:能登麻美子
白童子:小林愛
神楽:大神いずみ
猪九戒:沢りつお
河童:西前忠久
小猿:幸田夏穂
甘太:ならはしみき
父カワウソ:山口太郎
村人:田中一成
村人:中嶋聡彦
白童子は"あの世とこの世の境"に最後の四魂のかけらがあるという。カワウソ妖怪が見てきた白い霧と巨大な骨のある場所が、あの世とこの世の境ならば、それは犬夜叉の父の骸が眠る妖怪の墓場だ。犬夜叉とかごめ、殺生丸はついにそのことに気づく。
以前、妖怪の墓場に行ったときは犬夜叉の右目に埋め込まれていた黒真珠が墓場への入口となった。そこで犬夜叉は1人で刀々斎の元を訪れ冥加と再会し、黒真珠の取り出し方を聞く。だが、黒真珠はすでに役目を終え、もう異世界への入口を開く力は失っているという。新たな宝玉を手に入れるためには宝仙鬼と会わねばならない。そう教えられた犬夜叉は、かごめたちと宝仙鬼の住む宝仙沼へと向かった。
切り立つ崖を一気に加速してよじ登る犬夜叉。その遥か下、犬夜叉を追って雲母たちに乗ったかごめたちは上昇していく。そんな犬夜叉の前に白童子が姿を現す。が、白童子は何もしないで去っていった。
犬夜叉たちが宝仙沼に到着すると、水面が激しく盛り上がり巨大なアコヤ貝が現れる。しかし、初代の宝仙鬼はすでに寿命で亡くなり、そこにいたのは2代目の宝仙鬼であった。しかも、修行中のため、新たな宝玉を作るためには百年もかかるという。落胆する犬夜叉たちの前に突然、神楽が現れ…。
声の出演
犬夜叉:山口勝平
日暮かごめ:雪野五月
七宝:渡辺久美子
弥勒:辻谷耕史
珊瑚:桑島法子
殺生丸:成田剣
邪見:長島雄一
冥加:緒方賢一
りん:能登麻美子
神楽:大神いずみ
白童子:小林愛
刀々斎:八奈見乗児
耳千里:西村淳二
宝仙鬼(息子):斎藤志郎
神楽からあの世とこの世の境へ通じる門が火の国の山にあると教えられた犬夜叉の一行は一路、火の国へと向かった。やがて目的地に到着した犬夜叉たちは山の麓に岩の裂け目を発見。中に入ると、意外と広い洞窟の先に巨大な門と2体の石像を見つける。この門こそ、あの世とこの世の境に通じる門であった。
そして犬夜叉が鎖に封印されている門を鉄砕牙で壊そうとしたとき、突然"門を通りたいか、否か?"という声がふりそそぐ。門の側に立っていた石像の声だ。冥加の制止も聞かず、犬夜叉が"通る"と答えた瞬間、門番である石像の牛頭と馬頭がゆっくりと動き始めた。この門は死者しか通ることはできない門。そこで牛頭と馬頭は犬夜叉を死者に変えて通すため、犬夜叉の前に立ちふさがったのだ。
動きの鈍い2体の攻撃をかわし、犬夜叉は鉄砕牙を振り上げると牛頭と馬頭に向かって風の傷を発動させた。だが、この世の者ではない牛頭と馬頭に、風の傷は効かない。この世の刀で斬ることはできないのだ。さらに弥勒の風穴でも全く歯が立たなかった。牛頭と馬頭は門を開いて再び閉じなければ止まることはないという冥加の助言を受け、犬夜叉は結界破りの赤い鉄砕牙で門を封じていた鎖を砕き、門を開けることに成功。そこへ神楽が妖怪の群れを従えて現れた。犬夜叉を出し抜き、先に門を通ろうとした妖怪たちだが、突然まばゆい光りに包まれ…。
声の出演
犬夜叉:山口勝平
日暮かごめ:雪野五月
七宝:渡辺久美子
弥勒:辻谷耕史
珊瑚:桑島法子
冥加:緒方賢一
ママ:百々麻子
日暮草太:中川亜紀子
白童子:小林愛
神楽:大神いずみ
牛頭:千葉進歩
馬頭:巻島直樹
あの世とこの世の境に通じる門が開いた瞬間、かごめは門の向こうに四魂のかけらの気配を感じ取る。だが、火の国にある門を通ることができない以上、ほかの方法を探すしかない。そうして旅を続ける犬夜叉たちは、村人たちが皆、血を抜かれ死んでいる村を発見する。
いっぽう、奈落は鳥使いの妖怪、阿毘姫に接触していた。彼女こそ、村を次々と襲い、村人たちの血を奪っている張本人。阿毘姫は毒鬼を食らって毒に当たってしまった母親の毒を薄めるため、人の血を集めていたのだ。
奈落は自分に力を貸してくれるなら、より多くの血を集められるようにしてやると阿毘姫に交換条件を持ちかける。そして奈落の骨でできているという三叉戟を阿毘姫に貸し与えた。しかし、阿毘姫も奈落を信用することはできず、あくまで奈落を利用しようと考える。
そのころ、自分たちが火の国へ行っている間に人の血を吸う妖怪が暴れていると知った犬夜叉たちは、次に訪れた村で妖怪を待ち受けていた。すると、村に不気味な鳥が次々と集まってくる。あちこちで羽ばたきを始め、一斉に舞い上がる鳥たち。突然、攻撃をしかけてきた鳥の群れを犬夜叉たちは粉砕していく。そこに足下に炎をまとわせた阿毘姫が飛翔してくる。自分の鳥を殺され、ついに妖怪の本性を現した阿毘姫が激しい火炎を放つと、炎は灼熱のビームとなって犬夜叉に襲いかかり…。
声の出演
犬夜叉:山口勝平
日暮かごめ:雪野五月
七宝:渡辺久美子
弥勒:辻谷耕史
珊瑚:桑島法子
冥加:緒方賢一
奈落:森川智之
白童子:小林愛
神楽:大神いずみ
阿毘姫:島津冴子
阿毘姫の母(鉄鶏):麻志那恂子
村長:宮田浩徳
野盗:中嶋聡彦
野盗:田中一成
頭目:西前忠久
今は老婆の巫女・楓が、まだ幼い少女だったころ、姉の桔梗は毎日のように妖怪との果てしない戦いを繰り広げていた。
いっぽう、妖怪退治屋の里では退治したばかりの妖怪・百足上﨟の体の中から光る球体が現れる。これこそ伝説の巫女・翠子が生み出した四魂の玉であった。すると突然、百足上﨟がよみがえり、頭領のシャコに襲いかかる。四魂の玉がある限り何度でもよみがえる百足上﨟。致命傷を負ったシャコは玉を清める力を持つ巫女に四魂の玉を預けよと仲間に言い残して、まもなく息をひきとった。
その役目を任された桔梗は、さらなる過酷な運命に身を置くことになる。四魂の玉を狙って現れる妖怪たちとの戦いに明け暮れる日々。そんな時、半妖の少年・犬夜叉と出会う。玉の力を使って完全な妖怪になろうと、桔梗を襲う犬夜叉。その度に撃退する桔梗だが、犬夜叉が幼い楓を救ったことから犬夜叉と桔梗の心は急速に近付き始める。ある日、草原で桔梗は犬夜叉と2人だけで話し合った。そうして母の形見の紅差しを犬夜叉から渡された桔梗の心は、巫女であることを忘れ、大きく揺れ始める。
やがて、お互いにひかれ合っていることを自覚し、心を通じ合わせた2人。そこで四魂の玉を使って人間にならないかという桔梗に犬夜叉は静かにうなずくのであった。
だが、桔梗に拾われた瀕死の野盗・鬼蜘蛛の邪な思いは魑魅魍魎を呼び寄せていた。さらに自分の魂と体を食わせ、鬼蜘蛛はその思いから、邪悪な奈落を生み出してしまう…。
声の出演
犬夜叉:山口勝平
日暮かごめ:雪野五月
桔梗:日髙のり子
鬼蜘蛛/奈落:家中宏
楓:京田尚子
楓(少女時代):伊藤実華
ママ:百々麻子
じいちゃん:鈴木勝美
椿:山田美穂
百足上臈:五十嵐麗
シャコ(珊瑚の祖父):滝沢秀明
三ツ目蜘蛛:西前忠久
一ツ目黒鬼:田中一成
子供達:阪田佳代
子供達:天瀬まゆ
里人:中嶋聡彦
里人:吉田浩二
里人:久保田隆
真夜中、寝静まった村の上空に闇に紛れて妖怪鳥の群れが現れる。先頭の鳥が発火すると、それを合図にほかの鳥たちも燃え上がり、急降下で村へ降り始めた。村に火の手が上がり、村人たちは血を吸われ、家屋が燃え盛る。白童子は炎蹄にまたがり、その戦況をあざ笑うかのように見守っていた。夜が明け、わずかに生き残った村人は"聖さま"の下へ行こうと歩きだす。
いっぽう、何とか奈落を倒そうとする神楽はりんと邪見の前に姿を表す。だが、殺生丸がいないと分かると羽根に乗って去っていった。神楽は白童子の片割れに、奈落の息の根を止める秘密があるのではないかと思案を巡らす。そのころ、片割れの赤子は神無の手で人の城に入り込んでいた。
妖怪鳥の手掛かりを探す犬夜叉たちは聖さまの里へ向かう村人たちと遭遇。彼らから聖さまの里へ行けば、妖怪鳥から守ってもらえると聞いた犬夜叉たちは、人々が集まるその里が危険だと感じ、村人たちと一緒に里へと急いだ。そこから少し離れたところでは険しい山道を農民たちが大移動している。聖さまの里へ向かう村人たちだ。だが、そんな村人めがけ妖怪鳥の群れが迫っていた。妖怪鳥が村人たちを襲おうとした瞬間、犬夜叉の爪が鳥たちを切り裂く。村人たちを守りつつ、妖怪鳥を撃退する犬夜叉たちだが、きりがない。だが、ここにいる妖怪鳥は囮で、里には阿毘姫と鳥の本隊が急襲していると気づいた犬夜叉たちは先を急ごうとする。その前に炎蹄にまたがった白童子が立ちはだかった。しかし、突如飛来した飛魔の矢が白童子の結界を切り裂き…。
声の出演
犬夜叉:山口勝平
日暮かごめ:雪野五月
七宝:渡辺久美子
弥勒:辻谷耕史
珊瑚:桑島法子
邪見:長島雄一
りん:能登麻美子
白童子:小林愛
神楽:大神いずみ
神無:ゆかな
胡蝶:増田ゆき
村人:安元洋貴
親父:西前忠久
老婆:玉井碧
奥方:小林けい
じいや:田村勝彦
突如飛来し、白童子を切り裂いた破魔の矢に桔梗の影を感じるかごめたち。いっぽう、聖さまの里の上空には妖怪鳥が迫っていた。村人は近くの洞窟内に避難し、その入口には結界が張りめぐらされている。上空には妖怪鳥と共に阿毘姫の姿もあった。阿毘姫は洞窟の入口を炎に包み、村人たちをあぶりだそうとする。何人かの村人が洞窟を飛び出し、妖怪鳥の餌食となった。すると突然、一本の破魔の矢が飛来し、妖怪鳥をなぎ払う。さらに殺到する数百匹の妖怪鳥を破魔の矢で一掃した聖さまの姿を見た阿毘姫は上空に踵を返すと、炎を残し退却していった。
そこへ犬夜叉たちが到着。だが、聖さまは妖怪鳥の巣を殲滅するため里を去ったあとだった。同じころ、楓は桔梗の墓の前で光に包まれた童子を目撃。式神の飛鳥と胡蝶だ。2人は桔梗の墓土を持つと飛び去っていった。
翌日、噂を頼りに聖さまを捜す犬夜叉たちは禁域の山の近くで妖怪に遭遇。その山の中腹から破魔の矢が飛び、妖怪の群れを消し去った。奈落の暗躍を察知した犬夜叉は、かごめたちを先に行かせ1人で妖怪たちに立ち向かっていく。その眼前に白馬に乗った聖さまが現れる。両脇にはたくさんの矢を抱えた飛鳥と胡蝶。だが、布で顔を隠す聖さまからは桔梗の匂いがしない。
そのころ、かごめの前に死魂虫が現れ…。
声の出演
犬夜叉:山口勝平
日暮かごめ:雪野五月
七宝:渡辺久美子
弥勒:辻谷耕史
珊瑚:桑島法子
楓:京田尚子
白童子:小林愛
神楽:大神いずみ
阿毘姫:島津冴子
胡蝶:増田ゆき
飛鳥:清水香里
村人:西前忠久
村人:奥田啓人
村人:大野エリ
村人:中嶋聡彦
村人:寺井智之
村人:田中一成
白童子の片割れの赤子は神無の手により、殿の子として人間の城に隠された。だが、奥方は本当に自分が生んだ子か自身が持てない。産室に居合わせた者は2人をのぞいて皆、死んでいるのだ。殿だけは赤子を抱きながら喜んでいる。その城下町には琥珀の姿もあった。
いっぽう、禁域の山の結界に入り込んだかごめは滝壺の水の中に眠る桔梗を見つける。水面下で目を閉じたままの桔梗は、まるで死んでいるようだ。そのとき、式神の飛鳥と胡蝶が桔梗を救うか否かと問いかける。白霊山が崩落したあと、奈落の毒の触手に貫かれ、瘴気の濁流に落ちた桔梗は傷口から瘴気がしみこみ、いまだ胸の穴もふさがらないまま、瘴気に蝕まれ続けているという。そして桔梗を救うことができるのはかごめだけだと明かす。
迷わず救うと答えたかごめが水に入り桔梗の胸の傷に手を添えると、次の瞬間、かごめは水の中に引き込まれていった。水には桔梗の体からしみだした瘴気があふれている。かごめは式神の2人が手に入れた桔梗の墓土を浄化し、桔梗の胸の穴に押し当てた。その時、桔梗の内面世界をかごめはかいま見る。それは50年前、奈落の罠に落ちて戦う犬夜叉と桔梗の悲しい姿だった。
まもなく日が暮れようとしている。瘴気の力は闇によって増していくので、日が沈む前に桔梗の魂を救わないと桔梗を助けることはできない。桔梗の胸からあふれる瘴気を必死に押さえるかごめだが、桔梗の意識はなかなか戻らず…。
声の出演
犬夜叉:山口勝平
日暮かごめ:雪野五月
七宝:渡辺久美子
弥勒:辻谷耕史
珊瑚:桑島法子
桔梗:日髙のり子
琥珀:矢島晶子
神楽:大神いずみ
胡蝶:増田ゆき
飛鳥:清水香里
楓(少女時代):伊藤実華
奥方:小林希唯
老爺:仲木隆司
殿様:西前忠久
腰元:近野真昼
腰元:柴田まゆ
鳥使いの妖怪、阿毘姫は奈落と関わってから人間の血を集めるのに邪魔ばかり入るようになったと考え、ついに奈落を殺すことを決意。そこで阿毘姫の母、鉄鶏から、奈落の妖怪たちが寄りつかない怪しい城があると聞かされ、阿毘姫は、その城攻めを決行する。
城には白童子の片割れである赤子が殿の子として隠れており、赤子の警護を命じられた琥珀が城内に潜んでいた。しかし、自分を拾ってくれた老爺や侍、下働きの女たち、そして奥方までに優しくされた琥珀は今までにない安らぎを覚える。まるで記憶を失う前の退治屋の里のように…。そんな安らぎも束の間、阿毘姫の妖怪鳥が城に急襲した。琥珀は赤子を守るため、城に駆けつける。
いっぽう、城内にいたかごめは四魂の気配を感じ取り、琥珀が城の中にいることに気づく。城門を飛び越え城郭の中に入る犬夜叉たち。雲母を駆る珊瑚は琥珀を探して犬夜叉たちとは別行動をとった。
城に到着した犬夜叉は風の傷を放ち妖怪鳥たちを粉砕していく。しかし、風の傷に逆らうかのように、結界に包まれた阿毘姫が姿を現す。犬夜叉は再び風の傷を放つが、阿毘姫の持つ三叉戟の結界に阻まれ、風の傷の力は阿毘姫に全く届かない。犬夜叉は鉄砕牙を構えると、阿毘姫に斬りかかっていった。
そのころ、琥珀は必死になって奥方と赤子を妖怪鳥から守っていたのだが…。
声の出演
犬夜叉:山口勝平
日暮かごめ:雪野五月
七宝:渡辺久美子
弥勒:辻谷耕史
珊瑚:桑島法子
奈落:森川智之
琥珀:矢島晶子
白童子:小林愛
神楽:大神いずみ
神無:ゆかな
阿毘姫:島津冴子
鉄鶏:麻志那恂子
奥方:小林希唯
老爺:仲木隆司
奥女中:前田ゆきえ
奥女中:斉藤梨絵
侍:西前忠久
侍:斉藤瑞樹
侍:岸祐二
侍:田中一成
侍:中嶋聡彦
物売り:長谷川のび太(文化放送)
奈落の敵にまわった阿毘姫は、奈落と関係があるとにらむ人間の城に攻め込んだ。その城には秘かに白童子の片割れの赤子が潜んでいたのだ。赤子と一緒に城にもぐり込んでいた琥珀は赤子を守るため妖怪鳥を撃退していく。だが、ついに阿毘姫と妖怪鳥の襲撃で城は落城。そのとき、背中の四魂のかけらが反応し、奈落の声が聞こえてくる。城の者たちを殺して赤子を奪い取れというのだ。心では抗いながらも、赤子を守る侍や奥女中たちをあやめてしまう琥珀。そこへ珊瑚が駆けつけてきた。周囲の惨状を見た珊瑚は、城の者たちを殺したのが琥珀であると察する。
その頃、犬夜叉は鉄砕牙を振り上げて阿毘姫に斬りかかるが、強力な結界に阻まれ傷ひとつつけることもできない。そこへ城中の血を吸いつくした妖怪鳥が戻ってきた。阿毘姫は人間の血を巣に運ぶため、引き上げていく。
炎が燃え上がる中、見つめ合う珊瑚と琥珀。しかし、珊瑚の目前で琥珀は神楽に連れ去られてしまう。珊瑚は奈落に操られるままに惨劇を繰り返す弟をどうしても救うことができず思い悩む。
いっぽう、城の者たちをあやめたことが、父や仲間たちを殺し、姉を傷つけた罪の意識と重なり、ついに琥珀は記憶を取り戻す。血にまみれた現実を悟った琥珀は刺し違えてでも奈落を討つと決意する。
そんな中、人間の城に潜み赤子を守っていた琥珀や神無の動きを不審に思っていた神楽は、奈落の心臓が白童子の片割れの赤子だと気づき…。
声の出演
犬夜叉:山口勝平
日暮かごめ:雪野五月
七宝:渡辺久美子
弥勒:辻谷耕史
珊瑚:桑島法子
奈落:森川智之
琥珀:矢島晶子
白童子:小林愛
神楽:大神いずみ
阿毘姫:島津冴子
鉄鶏:麻志那恂子
胡蝶:増田ゆき
飛鳥:清水香里
奥方:小林希唯
老爺:仲木隆司
奥女中:前田ゆきえ
腰元:永木貴代子
侍:西前忠久
侍:斉藤瑞樹
侍:岸祐二
侍:田中一成
侍:中嶋聡彦
野宿をしていた一行だが、犬夜叉は突然、妖怪鳥の気配を感じ取る。今まで妖怪鳥の巣の回りに張っていた奈落の結界が消えたためだ。そこへ突然、桔梗の式神が犬夜叉の前に現れる。その式神に誘われるまま、犬夜叉は桔梗と再会。だるそうにまどろみながら死魂虫に死魂を補給してもらっている桔梗は、奈落の瘴気が浄化されたといっても、まだ完全ではない。桔梗は奈落が鳥の巣の結界を解いたのは犬夜叉たちをおびき寄せる罠だという。あの世とこの世の境に犬夜叉たちを引き込み、かごめの力を使って四魂のかけらを探させるつもりなのだ。代わりに自ら赴こうとする桔梗だが、体が完全ではない桔梗を犬夜叉は引き留める。すると、桔梗は一本の矢を犬夜叉に渡した。
まもなく夜が明け、犬夜叉はかごめたちの待つ丘へ帰ってきた。そこで素直に桔梗に会ってきたと明かす犬夜叉は桔梗から託された矢をかごめに渡す。鬼蜘蛛の洞窟の土が塗ってある矢だ。ただし使いこなせるかどうかは、かごめ次第だという。
いっぽう、奈落は阿毘姫の巣に乗り込んでいた。人間たちの血により毒のぬけた鉄鶏は岩の中から、その巨大な姿を現し奈落と対峙する。突然、口から吐いた炎が奈落を襲うが、余裕で炎をかわした奈落は逆に触手で阿毘姫を攻撃。炎の攻撃も奈落の結界をくずすことはできないと悟った鉄鶏は大きく口を開け、結界ごと奈落を飲み込んでしまう。
やがて、犬夜叉たちも妖怪鳥の巣に駆けつけるが、巨大な鉄鶏の姿に一行は呆然と見上げるだけだった。そして阿毘姫から奈落はすでに死んだと聞かされるが…。
声の出演
犬夜叉:山口勝平
日暮かごめ:雪野五月
七宝:渡辺久美子
弥勒:辻谷耕史
珊瑚:桑島法子
桔梗:日髙のり子
冥加:緒方賢一
奈落:森川智之
殺生丸:成田剣
邪見:長島雄一
阿毘姫:島津冴子
鉄鶏:麻志那恂子
犬夜叉たちが阿毘姫の巣に到着すると奈落はすでに鉄鶏に飲み込まれた後だった。しかし、奈落の触手は鉄鶏の体を突き破り、阿毘姫をも貫く。さらに鉄鶏の首をはねると、奈落は血の河を遡ってあの世とこの世の境に向かっていった。地獄に住む鉄鶏の首から流れ出た血の河こそ、あの世とこの世の境につながる入り口だったのだ。罠と知りつつ犬夜叉たちも奈落の後を追っていく。そこへ殺生丸が到着。しかし、すでに血の道が閉ざされていることを知ると、ほかにあの世とこの世の境に続く道の入り口はないかと神楽に聞く。
いっぽう、ついに妖怪の墓場にたどり着いた犬夜叉たち。すると犬夜叉の父親の骸が光り、槍状の金剛石のかけらが飛んでくる。攻撃を仕掛けたのは先代の宝仙鬼だ。石の声を聞く力を持つ宝仙鬼は、悪しき者の力でけが汚れることを嫌った四魂のかけらの望みを聞き、共に妖怪の墓場へきたのだった。
そんな中、空に暗雲が沸き上がり、みるみるうちに広がっていく。同時に犬夜叉をにらむ宝仙鬼の発するオーラが邪悪なものに変わっていった。上空から宝仙鬼を見下ろしていたかごめは、四魂のかけらが黒く染まっていることに気づく。近くで身を潜める奈落の影響で、邪気に染まってしまったのだ。だが、邪悪な気配が充満し、かごめにも奈落がどこに居るのか分からない。透明だった宝仙鬼の体の金剛石が黒く濁っていく。
四魂のかけらを渡す気のない宝仙鬼に犬夜叉は風の傷を繰り出すが、金剛石の体を持つ宝仙鬼には全く効かない。さらに破魔の矢でも、かごめの霊力では四魂のかけらまで届かず…。
声の出演
犬夜叉:山口勝平
日暮かごめ:雪野五月
七宝:渡辺久美子
弥勒:辻谷耕史
珊瑚:桑島法子
桔梗:日髙のり子
冥加:緒方賢一
神楽:大神いずみ
奈落:森川智之
殺生丸:成田剣
邪見:長島雄一
りん:能登麻美子
宝仙鬼(先代):大友龍三郎
阿毘姫:島津冴子
鉄鶏:麻志那恂子
宝仙鬼に殴られた犬夜叉は霧でかすむ谷底へと落ちていってしまった。そこへ奈落が姿を現す。かごめは奈落に向けて破魔の矢を放つが、簡単に弾かれてしまう。宝仙鬼は最後の力を振り絞り、金剛石の剛腕で奈落の結界を突き破り、そのまま奈落の胸を貫いた。だが、顔色ひとつ変えない奈落は右腕を触手に変え、傷ついた宝仙鬼に触手を延ばしていく。同時に四魂のかけらがさらに黒く汚れていき、それに呼応するように宝仙鬼の全身もどす黒く染まっていった。
金剛石の鎧に埋もれた四魂のかけらは奈落の力をもってしても汚すことはできない。しかし、かごめと犬夜叉が宝仙鬼の体を砕いたため、かけらを汚すことができた。全ては奈落の思惑通りに事が運んでしまったのだ。
奈落が宝仙鬼の体から四魂のかけらを取ろうとした瞬間、凄まじい風の傷が奈落の伸びた触手を切り刻む。谷底から復活し、さっそうと現れた犬夜叉は、赤い鉄砕牙から渾身の力で風の傷を放つ。だが、奈落の結界は風の傷のエネルギーをそのまま犬夜叉に返した。それを待っていたとばかりに犬夜叉が繰り出した必殺の爆流破が奈落を襲う。爆流破に飲み込まれたと思われた奈落だったが、いつのまにか犬夜叉の背後に回り込むと、犬夜叉の腹を貫いた。
いっぽう、神楽によって火の国に案内された殺生丸は門を守る牛頭と馬頭を天生牙で押さえ込み、あの世とこの世の境の開いた門の向こうへと向かっていき…。
声の出演
犬夜叉:山口勝平
日暮かごめ:雪野五月
七宝:渡辺久美子
弥勒:辻谷耕史
珊瑚:桑島法子
冥加:緒方賢一
神楽:大神いずみ
奈落:森川智之
殺生丸:成田剣
邪見:長島雄一
宝仙鬼(先代):大友龍三郎
牛頭:千葉進歩
馬頭:巻島直樹
ついに宝仙鬼から、最後の四魂のかけらを手に入れた奈落。そこへ現れた殺生丸が闘鬼神を振るうと、凄まじい剣圧が奈落を襲った。だが、奈落の結界は傷ひとつ付いていない。そんな中、四魂のかけらを奪われた宝仙鬼が奈落の結界を斬るために、自分を斬れと犬夜叉に促す。犬夜叉の鉄砕牙は強い妖怪を斬ることで、新しい妖力を身につけることができるからだ。だが、もし犬夜叉にかけらを持つ資格がなければ、この場で命を失うという。覚悟を決めた犬夜叉は宝仙鬼に斬りかかるが、刃の激突した場所から金剛石のつぶてが犬夜叉めがけ跳ね返ってくる。
いっぽう、殺生丸の攻撃を受けた奈落の傷口から瘴気が吹き出し、かごめたちに迫ってきた。仲間の危機を見過ごせない犬夜叉は宝仙鬼を斬ることを中断し、風の傷で瘴気を払おうとする。すると、風の傷が発動した瞬間、犬夜叉が光りに包まれ、風の傷の先端が金剛石の槍に変化した。そして奈落の結界を切り裂いていく。
仲間を救おうとする犬夜叉の心が宝仙鬼の金剛槍破を会得させたのだ。再び犬夜叉の放った金剛槍破は奈落を直撃。さらに殺生丸の振るう闘鬼神に身体を粉砕された奈落は、現世へ戻ろうとする。その時、桔梗から渡された矢が反応し、脈打った。かごめは矢を構えると奈落目掛けて桔梗の矢を放つ。凄まじいまでの光を帯びた桔梗の矢は、奈落に迫り…。
声の出演
犬夜叉:山口勝平
日暮かごめ:雪野五月
七宝:渡辺久美子
弥勒:辻谷耕史
珊瑚:桑島法子
冥加:緒方賢一
奈落:森川智之
殺生丸:成田剣
邪見:長島雄一
琥珀:矢島晶子
白童子:小林愛
神楽:大神いずみ
宝仙鬼(先代):大友龍三郎
かごめの放った矢で、瀕死の重傷を負った奈落は、矢に込められた念から桔梗が生きていることを確信する。そんな桔梗をおびき出すため、白童子は妖怪・厨子鼠から厨子を奪い、そこから大量の妖怪ネズミを放った。
次々と村を襲う妖怪ネズミ。そんなネズミと遭遇した犬夜叉は思わず鉄砕牙を降り下ろし、群れを切り裂く。すると斬られたネズミたちが増大した。厨子鼠の妖怪ネズミは斬られても死なず、倍に増えていくのだ。退治するにはネズミを吐き出す厨子を壊すしかない。
そのころ、異常な妖怪ネズミの増殖に気づいた桔梗は式神に取りにいかせた招霊の木を使って、魔寄せの法を実行する。あやかしを誘い集めて一度に滅する法だ。桔梗は弓で地面に五芒星を描くと、その中心に枝を挿す。さらに片手で印を結ぶと枝は大木へと茂っていった。
いっぽう、犬夜叉たちはネズミたちを使って奈落が桔梗をおびきだそうとしていることに気づく。さらに桔梗が魔寄せの法を施していると知った犬夜叉は、かごめとネズミの後を追っていった。対して弥勒と珊瑚はネズミを出し続けている厨子へと向かう。
まもなく、犬夜叉たちはネズミたちが駆け上がっていく魔寄せの木を発見。天まで伸びている魔寄せの木を登りつめたネズミたちは虚空へ雲散霧消していく。
そのころ、厨子を守っていた琥珀の前に珊瑚が現れ…。
声の出演
犬夜叉:山口勝平
日暮かごめ:雪野五月
七宝:渡辺久美子
弥勒:辻谷耕史
珊瑚:桑島法子
桔梗:日髙のり子
奈落:森川智之
琥珀:矢島晶子
白童子:小林愛
神楽:大神いずみ
胡蝶:増田ゆき
飛鳥:清水香里
厨子鼠:木村雅史
香具師:田中一成
男:野中秀哲
老人:西前忠久
孫:岡本奈美
犬夜叉たちと別れ、鼠を出し続ける厨子に向かった珊瑚と弥勒。だが、厨子を守っていたのは琥珀だった。いっぽう、桔梗が施した魔寄せの木には鼠が群がり押し寄せ、木々の上から天空へ消えていく。そこへ白童子が現れ、魔寄せの木に妖怪を放った。すると妖怪は木にしがみつき幹を腐食していく。犬夜叉とかごめは必死になって妖怪たちを払っていくが、今まで木を目指していた鼠が四方へ散っていってしまう。必死になって妖怪を退治するが、時すでに遅く、魔寄せの木は枯れてしまった。犬夜叉とかごめは魔寄せの木が、もう鼠を引き寄せることが出来ないと悟り、珊瑚たちが向かった厨子へと急いだ。
同じ頃、最猛勝に見張られている琥珀は懸命に珊瑚から逃げていた。しかし、魔寄せが破られたため、再び鼠が珊瑚たちに押し寄せてくる。弥勒は風穴で鼠を吸い込むが、数が多すぎて対処できない。琥珀も今、奈落を裏切るような素振りをみせれば二度と奈落の心臓にたどり着けなくなると思い必死だ。だが、琥珀までも鼠の群れに捕まり、埋もれていってしまう。珊瑚はそんな琥珀を鼠の中から引きずり出すと、琥珀が背負っていた厨子を壊そうと飛来骨を激しく叩きつける。が、結界で守られている厨子は傷一つつかない。やがて鼠が波のように押し寄せ、珊瑚と琥珀に飛び掛かってきた。そのとき、大気を震わせ、一条の光が飛び込んでくる。光芒は厨子に突き刺さり、激しい光を放った。どこからか飛んできた破魔矢が、厨子の結界を打ち払ったのだ…。
声の出演
犬夜叉:山口勝平
日暮かごめ:雪野五月
七宝:渡辺久美子
弥勒:辻谷耕史
珊瑚:桑島法子
桔梗:日髙のり子
琥珀:矢島晶子
白童子:小林愛
犬夜叉の一行は骨喰いの井戸がある楓の村に戻ってきた。そこで犬夜叉は一人で楓に桔梗が生きていたことを報告する。楓も式神が桔梗の墓土を持ち去ったことから、桔梗が生きていたとを知っていた。複雑な思いの楓に犬夜叉は桔梗が助かってよかったと打ち明け、さらに奈落の瘴気に蝕まれていた桔梗を救ったのはかごめだと教える。
いっぽう、かごめは犬夜叉に何も告げず、現代に帰ってしまっていた。久しぶりの現代にくつろぐかごめ。だが、犬夜叉の桔梗に対する気持ちを考えると、落ち込んでしまう。そんなかごめにママが、隣からもらったという自転車を用意してくれていた。しかし、現代まで追ってきた犬夜叉が早くも自転車を壊してしまい、激怒するかごめ。
学校では由加、絵理、あゆみが、かごめの落ち込みぶりを心配する。そのときウワサの"フタマタ暴力男"が家まで押しかけてきたとかごめから聞いた3人娘は、犬夜叉を見たいと言い出した。かごめは犬夜叉が戦国時代からきた半妖であることがバレたら困るので、必死に言い訳を考える。
同じころ、自転車を直そうと試みる犬夜叉だが、奮闘むなしくさらに壊してしまう。結局、自転車を弁償するため、じいちゃんの手伝いでアルバイトを開始する。かごめも3人娘から励まされながら、ついに家に到着。うろたえるかごめは、すでに"フタマタ暴力男"は帰ってしまったと3人娘に言うが、そこに犬夜叉が現れ…。
声の出演
犬夜叉:山口勝平
日暮かごめ:雪野五月
七宝:渡辺久美子
弥勒:辻谷耕史
珊瑚:桑島法子
楓:京田尚子
ママ:百々麻子
じいちゃん:鈴木勝美
日暮草太:中川亜紀子
由加:清水香里
絵理:増田ゆき
あゆみ:岡本奈美
奈落を探す旅を続ける犬夜叉の一行だが、弥勒だけなぜか落ち込んでいる。スリに財布をかすめとられてしまったのだ。なぐさめる珊瑚に弥勒はセクハラをするが、最近では珊瑚もほとんど怒らない。そんな2人にあきれていると、犬夜叉たちは突然、あやしい妖気を感じ取る。慌てて村へ向かって走り出した一同は、祠に向かって土下座している村人たちと遭遇。すると、弥勒の姿を見た1人が、大喜びで自分の家へ招待し歓待した。何のことか分からなかったが、どうやら昔、この家の娘に弥勒がいつものように自分の子供を産んでくれと言ったらしい。
まもなく、感激して涙を浮かべた可愛らしい少女・志麻が登場。2年前、幼少のころから体が弱かった志麻は、村を通りかかった弥勒に薬草を与えられ、元気になったのだ。以来、弥勒を許嫁だと信じずっと待っていたのだが、元気になった今、湖の主に求婚をされ困っているという。
湖の主は清らかな乙女を嫁にほしいと言っているので、志麻が祝言を挙げてしまえば、主もあきらめてくれるはずだと弥勒を説得する志麻の父親。そこへ湖の主が現れた。だが、実は薬草を湖の水と一緒に飲ませていたとき、父親は祠の前で毎日、娘の体が治ったときにはどんな礼でもすると願をかけていたのだ。
主に非はないのだが、志麻は主の嫁になる資格はないと断る。すでに2年前、弥勒と結ばれているのだと明かした。怒った主は巨大化し、本性を現して大ナマズに変化。いっぽう衝撃の告白を聞いた珊瑚は…。
声の出演
犬夜叉:山口勝平
日暮かごめ:雪野五月
七宝:渡辺久美子
弥勒:辻谷耕史
珊瑚:桑島法子
主(大ナマズ):茶風林
志麻:桑谷夏子
旦那:中嶋聡彦
妻:一木美名子
由加:清水香里
村人:望月健一
村人:井田国男
旅を続ける犬夜叉の一行は、ある村で妖怪に村中の子供たちがさらわれてしまったという話を聞く。早速、妖怪退治に乗り出そうとしたが、村の名主は僧・雲涯が、すでに退治に乗り出したという。雲涯とは何人もの法師を率いて、各地で妖怪を退治している有名な僧だ。
そんな中、奈落の手掛かりを探しに行った殺生丸の帰りを待つりんまでも、村の子供たちをさらった妖怪に連れ去られてしまった。そこへ殺生丸が返ってきた。邪見からりんが笛の音で人間の子供をさらう妖怪・音獄鬼にさらわれたと聞かされた殺生丸はりんを探して1人で行ってしまう。邪見も慌てて追いかけるが、殺生丸の姿を見失ってしまった。
そのころ、犬夜叉たちは殺生丸とりんを捜す邪見と遭遇し、邪見からりんが音獄鬼にさらわれたことを聞かされる。音獄鬼を追っている雲涯と殺生丸がはちあわせたら、ただではすまない。犬夜叉たちも急いで音獄鬼を捜すことになった。
いっぽう、音獄鬼の住処である洞窟を突き止めた雲涯は、外へ音獄鬼をおびき出していた。数珠を持って音獄鬼を囲む雲涯と法師の一団は念の波動を送り、さらに護符を投げつけ音獄鬼を消滅させる。そして子供たちを村へ返そうとするが、りんだけは1人、拒否する。雲涯は無理やり、りんを連れ戻そうとするが、そこに殺生丸が現れ…。
声の出演
犬夜叉:山口勝平
日暮かごめ:雪野五月
七宝:渡辺久美子
弥勒:辻谷耕史
珊瑚:桑島法子
殺生丸:成田剣
邪見:長島雄一
りん:能登麻美子
雲涯:小村哲生
音獄鬼:石住昭彦
僧:田中一成
僧:西前忠久
僧:中嶋聡彦
子供:小林ゆう
子供:加藤奈々絵
子供:上岡志輔子
犬夜叉の一行は珊瑚の故郷である妖怪退治屋の里近くを訪れていた。もちろん琥珀や雲母にとっても故郷の地である。かごめが食事の用意をしている間、雲母は珊瑚や琥珀と遊んだ森を1匹で歩いていた。川の付近では小さな珊瑚と琥珀が魚を獲っている。それを見て幸せそうに笑う退治屋の面々。また熊を見て腰を抜かしてしまた琥珀。そんな昔の懐かしき日々を思い出す雲母であった。
いっぽう、琥珀もまた退治屋の里を訪れ、墓に線香をあげながら姉の珊瑚と雨宿りをした洞穴や退治屋の仲間たちとの楽しかった日々を思い出す。だが、同時に思い浮かぶのは父や仲間たちを殺めた自分の姿だ。罪を償うため、奈落を討つまでは自分が記憶を取り戻したことを珊瑚に悟られる訳にはいかない…。
そのころ、雲母が森の中でたたずんでいると、いつのまにか半獣妖怪の群れに囲まれていた。一瞬にして戦闘モードへと変化する雲母。そして雲母の帰りが遅いことを心配した珊瑚は、雲母を捜して1人で森の中へ入っていった。
森の中では雲母と妖怪の激しい戦闘が繰り広げられている。しかも雲母の背後の草むらには2匹の妖怪が潜み、チャンスを狙っていた。雲母の隙をついて妖怪が背後から飛び出した瞬間、琥珀の鎖鎌が危機一髪で妖怪を斬り倒す。琥珀の乱入で一時、ひるんだ妖怪たちだったが、琥珀が1人であることを確認すると、またもや2人に襲いかかる。琥珀と雲母は背中合わせになり、妖怪に応戦。同じころ、珊瑚は森の中を走っている途中、神楽と遭遇する。そこで琥珀がいることを察知した珊瑚は森の中へと急ぐのだが…。
声の出演
犬夜叉:山口勝平
日暮かごめ:雪野五月
七宝:渡辺久美子
弥勒:辻谷耕史
珊瑚:桑島法子
神楽:大神いずみ
琥珀:矢島晶子
妖怪:園部好徳
妖怪:小川一樹
熊:西前忠久