犬夜叉 ストーリー
椿の呪いがかごめの身体をむしばんでいく中、さらに椿は三尾の狐を犬夜叉に放った。しかも鉄砕牙を使えばかごめを殺すと威嚇され、犬夜叉は思うように闘えず窮地に立たされる。犬夜叉のピンチを察した弥勒と珊瑚は椿の呪いを絶とうと攻撃を仕掛けるが、破魔の札も飛来骨(ひらいこつ)も椿に弾き飛ばされてしまう。
あざ笑うかのように2人をにらみつけた椿が黒い四魂の玉を握りしめると、かごめはあまりの激痛に気絶してしまった。椿の呪詛によって意識を奪われたかごめは幻想の世界にいた。そこは現代のかごめの部屋で、かごめの家族たちはだれも戦国時代と現代を行き来していることを知らなかった。しかも境内にある井戸はいまだ封印されたままになっている。
学校でも親友の3人は犬夜叉のことを覚えていない。次第にかごめは幻想の世界の中で犬夜叉たちのことを忘れていった。しかし、何とかしなければならないという焦りだけが募っていく。そんな中、学校の弓道部の前を通りかかったかごめは、弓道部の顧問から弓矢を渡された。的をめがけて弓を射るかごめだが、中心には当たらない。「おまえは誰だ?」と問いかける顧問は桔梗の姿をしていた。その言葉で何かを思い出しそうになったかごめは、ゆがんでいく風景の中で必死に桔梗似の顧問を追いかける。遠ざかる顧問は再び「おまえは誰だ?」という質問を繰り返した。
すると、その言葉がキーワードだったのか椿の呪縛に囚われていたかごめはついに現実の世界に戻ってくる。 自分を取り戻したかごめは犬夜叉を襲う三尾の狐めがけて弓を放った。だが、三尾の狐は寸前でその矢をかわす。それを見た椿が四魂の玉に再び毒液をたらすとかごめは力なく倒れ込んでしまう。そんなかごめに三尾の狐が襲いかかり…。
声の出演
犬夜叉:山口勝平
日暮かごめ:雪乃五月
七宝:渡辺久美子
弥勒:辻谷耕史
珊瑚:桑島法子
北条:上田祐司
由加:清水香里
絵理:増田ゆき
あゆみ:岡本奈美
黒巫女椿:山田美穂
式神:西前忠久
教師:中嶋聡彦
四魂の玉を持ったまま逃げ去った椿は、かつて修行した陰陽師の館を訪れた。そこで館を守る巫女・紅葉(もみじ)と牡丹(ぼたん)に出会う。2人は姉弟子である椿の言葉を信じ、助力を申し出る。いっぽう、椿の呪いから開放されたかごめは四魂の玉の気配を追って館の近くまでたどり着くが、そこに紅葉と牡丹が現れ、巨大な式神を犬夜叉たちに差し向ける。
かごめたちに破れた椿は四魂の玉を持ち、かつて修行した陰陽師の館を訪れた。山門をくぐると、若く凛々しい巫女・紅葉と牡丹が現れる。現在この館を守っているのは彼女たちであった。椿が姉弟子と知った2人は、妖怪に追われているという椿の言葉を信じ助太刀を申し出る。紅葉と牡丹は館に戻り使えそうな護符や榊(さかき)などを次々と取り出していった。
そのころ椿は禁断の多宝塔に続く扉の前にいた。すると突然旋風が巻き起こり神楽が出現する。四魂の玉を取り戻しにきた神楽に椿は多宝塔にある力を使って犬夜叉たちを殺してみせると宣言した。そんな椿に神楽は四魂の玉を使う最上の方法を教える。いっぽう、椿の呪いから開放されたかごめは四魂の玉の気配を感じ取り、楓たちと椿の行方を追った。かごめの指示を受け、ついに四魂の玉の近くまでたどり着くが、妖怪に反応する結界が犬夜叉たちの行く手をはばむ。
そこで、木立の中からさっそうと現れたのは紅葉と牡丹。彼女たちが結界を張りめぐらしていたのだ。椿が黒巫女と知らずに、だまされていると察知したかごめたちは彼女たちに説得を試みる。だが、弥勒の手癖の悪さが災いとなり、さらに2人の誤解を深くしてしまう。紅葉と牡丹が小さな紙片を放つと、紙片は小鬼のような姿の式神になって犬夜叉たちを襲った。 しかし、その式神を軽くいなす犬夜叉たちを見た2人は、さらに犬夜叉とかごめの姿を写した身長5メートルもある巨大式神を繰り出す。犬夜叉は鉄砕牙の「風の傷」で対抗しようとするが、紅葉と牡丹が印を組むと、 犬夜叉は動きまでも封じられてしまい…。
声の出演
犬夜叉:山口勝平
日暮かごめ:雪乃五月
七宝:渡辺久美子
弥勒:辻谷耕史
珊瑚:桑島法子
楓:京田尚子
神楽:大神いずみ
黒巫女椿:山田美穂
紅葉:菊池志穂
牡丹:西村ちなみ
陰陽師:楠見尚己
椿を追って陰陽師の館にたどり着いた犬夜叉の一行は、さらに奥にある多宝塔に向かって突き進んだ。ようやく塔にたどり着いた犬夜叉たちの前に神楽と強力な式神が立ちふさがる。苦戦する犬夜叉だが、かごめと楓の力を借りて式神を粉砕。
いっぽう、塔の地下では椿が四魂の玉の力を使って封印していた鬼を体内に取り込んでいた。椿を追って犬夜叉たちは陰陽師の館にたどり着いた。そこで楓は50年前、桔梗と並び称されていた巫女・椿を思い出す。さらに、この館で封じられていた鬼のことも…。 間もなく、四魂の玉の気配を追って館の裏山にある多宝塔に近づいた犬夜叉たちの前に何体もの式神が立ちはだかる。犬夜叉は鉄砕牙を抜き、式神に斬りかかっていった。いっぽう、気を失っていた紅葉と牡丹は弥勒と七宝の介抱によって目を覚ます。
弥勒から椿が黒巫女だと聞かされた2人は、どうしても信じることができない。真実を確かめるため紅葉と牡丹は弥勒たちと共に椿のいる多宝塔へと向かった。 境内の奥にそびえる多宝塔にたどり着いた犬夜叉たちの前に神楽と強力な式神が立ちふさがる。式神と神楽の同時攻撃に苦戦する犬夜叉だが、かごめと楓の連携により式神を粉砕。その時、かごめは扉の多宝塔の中に四魂の玉の気配を感じ取る。塔に入ると、そこには結界を張っていた封印の跡があり、中央には地下へと続く石造りの階段があった。
塔の地下では、しめ縄の張られた要石(かなめいし)の前で椿が印(いん)を組み呪文を唱えていた。すると、しめ縄が吹き飛ぶと同時に要石が砕け落ち、その闇の奥では鬼の影がうごめいていた。姿を現した鬼が、椿の持つ四魂の玉を奪い取ろうとすると、椿の右目の周辺が渦巻き、鬼を吸い込んでしまう。椿は右目に四魂の玉を仕込んでいたのだ。 崩れ落ちる多宝塔の中から巨大な鬼と化した椿が出現。ジャンプした犬夜叉は鉄砕牙で斬りかかるが、椿は鉄砕牙の刃をものともせず、素手で弾き返す。また、椿は鉄砕牙の必殺技「風の傷」も受け止めてしまった。鬼に変化した椿は犬夜叉も体内に取り込もうとするが…。
声の出演
犬夜叉:山口勝平
日暮かごめ:雪乃五月
七宝:渡辺久美子
弥勒:辻谷耕史
珊瑚:桑島法子
紅葉:菊池志穂
牡丹:西村ちなみ
陰陽師:楠見尚己
鬼:川津泰彦
式神:西前忠久
桔梗:日髙のり子
楓:京田尚子
神楽:大神いずみ
黒巫女椿:山田美穂
楓(少女時代):伊藤実華
椿(老婆の姿):有馬瑞香
大ムカデの妖怪を倒した犬夜叉の一行は妖怪に苦しめられていた村人たちの歓待を受けることになった。庄屋の家で宴が行われたたその夜、何者かに操られた珊瑚が弥勒を襲う。昨夜倒した大ムカデで仕業と考えた犬夜叉たちは翌日、大ムカデの骸を確かめるが、異常はない。そこで今度は突然、弥勒が珊瑚に襲いかかり…。
妖気の漂う草原で犬夜叉たちは毒液を吐き出す妖怪“アオ大ムカデ”と対峙していた。しかし、見かけとは裏腹に大ムカデは弥勒の一撃で、簡単に瘴気を発して消えてしまう。その時、草むらの向こうから歓声が上がると、妖怪に苦しめられていた村人が駆け付けきた。
喜んだ村人たちは庄屋の家で犬夜叉の一行を歓待することになる。宴の席では弥勒がいつものように「私の子供を産んでくれないか」と若い娘を口説いていた。そこで、弥勒は逆にバアさんに手を握られ迫られる。強引なバアさんに気押された弥勒は思わず珊瑚に助けを求めるが、冷たくあしらわれてしまう。その席に突如、冥加が現れる。
犬夜叉に大ムカデと闘っているとき、どこにいたんだと問い詰められた冥加は、ヤボ用があって姿を消したと言い訳をし、妙な忍び笑いをするのだった。その夜、弥勒が何者かに操られた珊瑚に襲われた。
珊瑚が飛来骨を弥勒に振り下ろそうとした瞬間、犬夜叉が割って入り珊瑚をはがい締めにすると、珊瑚は崩れ落ちるように倒れてしまう。しかも珊瑚は弥勒を襲ったことをまったく覚えていなかった。昨日倒した大ムカデの仕業と考えた犬夜叉たちは翌朝、大ムカデの骸を確かめるが、異常はない。 あらためて御札を貼って封印しようとする弥勒の眼が突然怪しく光ると、今度は弥勒が珊瑚に襲いかかった。慌てて雲母に乗って、その場を逃げ出した七宝と冥加を弥勒は追いかけようとするが、失敗。すると、何か小さな影が弥勒から飛び出し犬夜叉に取り憑き、ついには犬夜叉を操って七宝たちを追いつめ始める。
声の出演
犬夜叉:山口勝平
日暮かごめ:雪乃五月
七宝:渡辺久美子
弥勒:辻谷耕史
珊瑚:桑島法子
若い女:赤木美絵
庄屋の息子:岡本奈美
村人:うすいたかやす
村人:保村 真
冥加:緒方賢一
生姜:麻生美代子
庄屋:田中一成
大ムカデ:西前忠久
バァさん:西川宏美
朔の日を今宵に控えて、奈落の結界にゆがみが生じていた。そんな中、奈落の臭いを追って鋼牙と犬夜叉の一行は奈落の城に接近する。妖力の落ちている犬夜叉より一足先に城の結界までたどり着いた鋼牙だが、迎え撃って出た神楽の攻撃により窮地に追い込まれる。鋼牙の仲間に助けを求められた犬夜叉だが、すでに日も隠れ、犬夜叉は人間の姿になっていた。
月が隠れる朔の日を今宵に控えて、奈落の城の結界にゆがみが生じていた。妖狼族の仲間を奈落に殺された鋼牙は、敵を取るため奈落の臭いを追って城に接近。いっぽう、犬夜叉も奈落の臭いを感じ取るが、朔の日を前に妖力を失いつつあった。
そこへ敵討ちに燃える鋼牙が犬夜叉の前に現れる。鋼牙と犬夜叉はお互いに牽制し合うが、犬夜叉を後にして鋼牙は一足早く奈落の城を取り巻く結界までたどり着く。鋼牙の出現を察知し、奈落の指示を待たずに討って出た神楽。彼女の背後には骸骨武者の軍勢が刀を抜き控えていた。闘志むき出しの鋼牙は猛然と飛び出すが、神楽と骸骨武者の攻撃に窮地に陥る。その様子を見ていた鋼牙の仲間、銀太と白角は助けを求めるために犬夜叉の下へと急いだ。
同時刻、弥勒と珊瑚、七宝は犬夜叉には黙って奈落の城の位置を確認しに行こうと密談していた。そこへ銀太と白角が駆け込んでくる。かごめたちは慌てて人の姿になっていた犬夜叉を隠し、2人から訳を聞く。それを聞いた犬夜叉は銀太と白角の前に堂々と人間となった姿を現し、銀太らに口止めをして闘いの場へと向かった。骸骨と無数の刀の竜巻に巻き込まれた鋼牙は何とか竜巻から脱出するが、両手両足を骸骨にかみつかれ、身体の自由を奪われてしまう。
すかさず両足から四魂のかけらを奪い取った神楽は鋼牙にとどめを刺そうとした。そこへ駆け付けた珊瑚の放った飛来骨の一撃を受け、神楽は余計な闘いをさけてその場を撤退。鋼牙に人間の姿を見られてしまった犬夜叉は…。
声の出演
犬夜叉:山口勝平
日暮かごめ:雪乃五月
七宝:渡辺久美子
弥勒:辻谷耕史
珊瑚:桑島法子
殺生丸:成田 剣
鋼牙:松野太紀
奈落:森川智之
神楽:大神いずみ
神無:ゆかな
邪見:長島雄一
りん:能登麻美子
銀太:吉野裕行
白角:岸尾大輔
奈落を裏切ることを決意した神楽は殺生丸に近付き、鋼牙から奪った四魂のかけらとの引き換えに奈落殺害を持ちかける。いっぽう、神楽を探す犬夜叉たちは、奈落の結界が弱まった原因は、奈落もまた半妖であり、妖力が衰える日があるとの結論に達する。そんな中、ようやく神楽を見つけ、鋼牙が1人で立ち向かっていく。
鋼牙から四魂のかけらを奪った神楽は結界がゆるんでいることから奈落がいないことに気づき、勝手に動き始める。裏切りを決意した神楽は殺生丸に近づき、四魂のかけらと引き換えに奈落の殺害を持ちかけた。しかし、四魂の玉に興味はないという殺生丸に即座に断られた神楽は悪態をつき去って行く。
いっぽう、傷ついた鋼牙の手当てを終えたかごめたちは、鋼牙と一緒に神楽から四魂のかけらを取り戻すため、かけらの気配を追う。その途中、なぜ犬夜叉や鋼牙が奈落の城の臭いを嗅ぎつけることができたのか? なぜ奈落の結界が弱まったのかを推論した一行は奈落の妖力が衰えていることに気付く。鬼蜘蛛という人間をつなぎにして数多くの妖怪が集まった妖怪、奈落。その奈落が半妖なら、犬夜叉が朔の日に妖力を失うのと同じように、奈落にも妖力が衰える日があるかもしれないとの結論に達する。
そんな中、ようやく神楽を見つけ、鋼牙が1人で立ち向かって行った。今や四魂のかけらも持たず、神楽には歯が立たないと自覚する鋼牙だが、強がって珊瑚の加勢を拒否。そこへ妖怪群が出現したため、奈落を裏切ろうとしていた神楽も焦る。その隙に鋼牙の攻撃を受けた神楽は四魂のかけらを手放してしまう。が、かけらに飛びつこうとした鋼牙に神楽は深手を負わした。 神楽の扇がゆっくりと舞い、鋼牙にとどめの一撃を見舞おうとした瞬間、鋼牙を救ったのは人の姿をしたままの犬夜叉だった。同時に朝が訪れ、犬夜叉の黒い髪は白く変色し、指の爪も伸びていく。しかし、神楽にも犬夜叉が朔の日に妖力を失うことを知られてしまい…。
声の出演
犬夜叉:山口勝平
日暮かごめ:雪乃五月
七宝:渡辺久美子
弥勒:辻谷耕史
珊瑚:桑島法子
殺生丸:成田 剣
鋼牙:松野太紀
奈落:森川智之
神楽:大神いずみ
邪見:長島雄一
りん:能登麻美子
犬夜叉の一行が旅を続けている最中、七宝宛てに果たし状が届く。送り主は雷獣一族の長・蒼天。強がる七宝は弥勒や珊瑚たちの助太刀を断り、約束の雷鳴谷へと向かった。しかし、雷鳴谷に到着した一行は蒼天の罠にはまり、七宝は犬夜叉たちと離ればなれにされてしまう。さらに蒼天の家来・紅竜に捕らえられ雷獣の館へ連れ去られる。
ある日、子狐妖怪の七宝に果たし状が届く。送り主は以前、犬夜叉に討たれた飛天、満天の雷獣一族の長・蒼天であった。蒼天は一族の誇りをかけて決闘を申し込んできた。虚勢を張る七宝は助太刀をするという弥勒と珊瑚の申し出を断る。しかし、格好をつけてはみたものの、いざ約束の地である雷鳴谷に向かう七宝は震えを抑えることができない。しかも、犬夜叉が脅かすと飛び上がって気絶してしまう始末。
いっぽう、果たし状を送りつけた蒼天は実はまだ子供。家来の紅竜に作戦書を渡す蒼天は七宝と正々堂々と闘う気はまったくない。紅竜が調査した結果、犬夜叉たちと闘っては勝ち目がないと踏んだ蒼天は七宝だけをターゲットとしたのだ。
雷鳴谷に到着した犬夜叉の一行の頭上を突然、超巨大な岩が襲いかかる。蒼天の作戦通りに犬夜叉たちと離ればなれになった七宝は紅竜に捕まり、雷獣の館に連れ去られる。鉄籠の中に囚われた七宝は、そこで初めて蒼天が子供だと知る。
弥勒と珊瑚が雲母に乗って上空から七宝を探していると、鬱蒼と繁る森から煙が立ちのぼってきた。紅竜が山盛りのマタタビを燃やしていたのだ。雲母はマタタビの匂いに酔って戦闘不能になる。また、弥勒と珊瑚も紅竜の罠にかかり深い落とし穴に落ちてしまう。そして犬夜叉には、かごめに扮装した紅竜が「おすわり」と声をかけるが、もちろん効くはずもなく大失敗。紅竜は犬夜叉に捕まり、雷獣の館まで案内させられる。
そのころ、七宝と蒼天は似顔絵描き合戦を続けていた。そこで七宝の持つクレヨンが欲しくなった蒼天は七宝と妖術合戦を開始する。
声の出演
犬夜叉:山口勝平
日暮かごめ:雪乃五月
七宝:渡辺久美子
弥勒:辻谷耕史
珊瑚:桑島法子
蒼天:水谷優子
紅竜:大谷育江
学校のテストを受けるため現代に戻ったかごめは、家で幸せなひとときを過ごしていた。そのころ、戦国時代では自分に逆らう肉塊を切り離し谷底へ捨てる奈落の姿があった。すると、谷底に転がった肉塊から人影が出現。顔のない奈落の分身は、顔を求めて気ままに殺戮と略奪を繰り返していた。
かごめは学校のテストを受けるため、戦国時代から現代に戻っていた。しかし、必死で問題用紙に取り組むがまったくできず、ショックを受ける。それでも、親友の3人組の間では”二股男”で通っている犬夜叉の話題で盛り上がり、家では母親の手料理を食べて大満足。さらに風呂に入って、ふかふかの布団の感触を味わい幸せな現代の生活を満喫していた。
いっぽう、戦国時代では、かごめの帰りを待ちつつ犬夜叉の一行は奈落の手がかりを探して旅を続けていた。そんな中、断崖の上で冷やかに立つ奈落の姿があった。そこで奈落は自分に逆らう肉塊を切り離すと谷底へと捨て、城へと戻っていった。
すると、谷底に転がった肉塊から人影が出現。その男の背中には蜘蛛の文様が浮かびあがる。この肉塊から生まれた奈落の分身は顔のない男になり、顔を求めて野盗たちを襲った。そこへ現れた旅の僧侶・無双はこの男が顔欲しさに人を殺めたことを知ると、杖を構え必殺の一撃をくらわす。しかし、返り討ちにあい、逆に顔を奪われてしまう。自分のことが何一つ分からないこの男は無双と名乗り、気ままに略奪と殺戮を繰り返していた。ところが、馬上から楓の村を見た無双は、突然何かを思い出したように馬を走らせると村への道を刀を抜いて一目散に突進していった。
そこへ、奈落の匂いを嗅ぎつけて犬夜叉が無双の前に現れる。しかし、奈落の存在も知らない無双は、逆に犬夜叉に自分が何者かと問いかけた。犬夜叉は野盗を襲ったのが無双と名乗るこの男の仕業と知ると鉄砕牙を抜き放ち、怒りの一撃を振り下ろすのだが…。
声の出演
犬夜叉:山口勝平
日暮かごめ:雪乃五月
七宝:渡辺久美子
弥勒:辻谷耕史
珊瑚:桑島法子
鋼牙:松野太紀
奈落(蔭刀):森川智之
無双(鬼蜘蛛):家中 宏
神無:ゆかな
ママ:百々麻子
日暮草太:中川亜紀子
じいちゃん:鈴木勝美
由加:清水香里
絵理:増田ゆき
あゆみ:岡本奈美
僧無双:杉田智和
教師:中嶋聡彦
子分:田中一成
頭:西前忠久
弟子:福島 潤
奈落の捨てた肉塊から生まれた無双は、楓の村の近くで犬夜叉と遭遇。そこで、かごめの顔に見覚えがある無双は、自分でもわからずにかごめを捕まえようとする。だが、犬夜叉の放つ風の傷で無双は身体を切り裂かれる。間もなく、身体が再生し復活した無双は50年前に野盗鬼蜘蛛がかくまわれていた洞窟でかごめと対面し、すべての記憶を蘇らせる。
奈落が切り離した肉塊から生まれた顔のない分身は、法師の顔と名前を奪って無双と名乗った。楓の村の近くで犬夜叉と遭遇した無双は現代から戻ってきたかごめを見ると何かを思い出したかのようにかごめを捕まえようとする。しかし、どうしてかごめを欲するのか無双自身もわからない。そこへ、犬夜叉の繰り出した風の傷が無双は切り裂いた。
その様子を神無の鏡を通して見ていた奈落は、神楽を開放し、復活した無双の後を追わせると犬夜叉たちに無双の行き先を伝えさせる。 いっぽう、吹き飛ばされた身体を再生して復活した無双は、そこで初めて自分が犬夜叉を知っていることに気づき不思議に思う。 無双の復活にまったく気付いていない犬夜叉たちはかごめの安全を確保するために現代に返すことにした。現代に帰ろうとしたかごめだが、楓から50年前、野盗鬼蜘蛛がかくまわれていた洞窟の話を聞き、洞窟へと向かってしまう。洞窟の中では野盗鬼蜘蛛のころの記憶の一部を思い出した無双の姿があった。そこで、かごめの姿を見た無双は自分を介抱した桔梗を思い出し、すべての記憶を蘇らせる。
同じころ、神楽から復活した無双が洞窟へ向かったという情報を得た犬夜叉たちは奈落の罠と知りつつも洞窟へと向かっていた。洞窟の中で無双と対峙したかごめと楓。無双の触手がかごめに迫ったその瞬間、犬夜叉が間一髪でかごめを救う。楓は無双が放つ気配で、その正体が野盗鬼蜘蛛だと見破る。無双は奈落の生んだ鬼蜘蛛の心が奈落に捨てられ、肉体を得たものだったのだ。
声の出演
犬夜叉:山口勝平
日暮かごめ:雪乃五月
七宝:渡辺久美子
弥勒:辻谷耕史
珊瑚:桑島法子
桔梗:日髙のり子
楓:京田尚子
奈落(蔭刀):森川智之
神楽:大神いずみ
無双(鬼蜘蛛):家中 宏
男:西前忠久
男:田中一成
弟子:福島 潤
野盗鬼蜘蛛としての記憶をすべて蘇らせた無双。犬夜叉は風の傷で無双を粉砕するが、何度斬られても再生してしまう無双に犬夜叉はなすすべもない。が、蜘蛛の模様の部分に心臓があることを見破った犬夜叉は、そこに風の傷を放つ。しかし、神楽に邪魔されて風の傷の軌道をずらされてしまう。さらに最猛勝に無双の身体を持ち去られ、犬夜叉はその後を追う。
奈落が捨てた肉塊から生まれた無双は、50年前の野盗鬼蜘蛛の記憶をすべて取り戻す。犬夜叉は風の傷で無双を倒そうとするが、何度斬られても再生する無双に犬夜叉はなすすべもない。しかし、粉砕された身体が蜘蛛の模様を中心に集まりひとつの塊となって蘇る無双を見た弥勒は、蜘蛛の模様の部分に心臓があると推測。そのことを犬夜叉に伝えた。
そこで、無数に広がる風の傷の軌道から、犬夜叉は無双の心臓をめがけて風の傷を繰り出した。しかし、突然現れた神楽に邪魔され風の傷の軌道をずらされてしまう。しかも、最猛勝によって無双の身体の破片を持ち去られてしまった。犬夜叉は弥勒と共に最猛勝を追っていった。
そのころ、再生して復活した無双の前に奈落が現れ、再び無双を身体に取り込もうとする。だが、50年前、桔梗を殺した奈落を無双は恨んでおり、奈落から逃れようとした。そこへ無双を追ってきた犬夜叉が現れ、奈落、無双、犬夜叉の三つ巴の闘いとなる。
奈落の放つ触手は槍となって犬夜叉を襲うが、犬夜叉もまた、風の傷で奈落に対抗する。2人の力はまったくの互角。そして、触手を伸ばした奈落が技を出そうとした瞬間、奈落の身体を無双の触手が貫いた。だが、触手に貫かれたまま立ち上がった奈落は、そのまま無双を取り込んでしまう。
そこで奈落は、まだ身体の“つなぎ”として鬼蜘蛛の心が必要であったと犬夜叉に明かすのだった。そこへ間髪入れず、弥勒は奈落もまた半妖で弱体化するときがあるのではないかと探りを入れると奈落は…。
声の出演
犬夜叉:山口勝平
日暮かごめ:雪乃五月
七宝:渡辺久美子
弥勒:辻谷耕史
珊瑚:桑島法子
桔梗:日髙のり子
楓:京田尚子
奈落(蔭刀):森川智之
神楽:大神いずみ
無双(鬼蜘蛛):家中 宏
怪我人:西前忠久
奈落の強力な結界を破る技を求めて犬夜叉は1人、刀々斎の工房を訪ねた。そこで刀々斎の頼みを勝手に修行と勘違いした犬夜叉は水汲みから薪割り、風呂炊きを買って出る。また、この工房には山猫妖怪のブンザもきていた。ブンザは一族の縄張りに現れたナナフシ妖怪の張る結界を破るためにきたのだというが…。
犬夜叉は奈落の結界を破る秘技を求めて、鉄砕牙の力を知り尽くしている刀々斎の工房を訪ねた。そこで神妙に教えを請う犬夜叉に対し刀々斎は曖昧な返事を返す。もったいぶって、教え渋っていると思った犬夜叉は刀々斎の頼みを聞き、水汲み、薪割り、風呂炊きを買って出る。しかし、実は一週間、風呂に入っていない刀々斎は体中がかゆくて、ただ風呂に入りたいだけ。それを犬夜叉は修行と勝手に勘違いしてしまったのだ。
工房には犬夜叉と同じく結界破りの技を教えてもらおうと山猫妖怪の子供・ブンザもきていた。ブンザは後からきた犬夜叉に兄弟子風をふかせつつ、水汲みと薪割りに励むが、10日の間、飯も食べていなかったブンザは体力がつきて倒れてしまう。犬夜叉はブンザに飯を振る舞うと、なぜ、刀々斎の下へきたのか事情を聞いた。もともと山猫一族が縄張りにしていた山に最近、ナナフシ妖怪が現れ、一族を山から追い出し結界を張ってしまったとブンザは話し始めた。山にも入れず、餌も取れなく生活がままならなくなった一族はついに頭領であるブンザの父・シマジを見捨て始めたのだという。そんな父のために結界破りの技をブンザは会得しようとしたのだ。
そこへ、ブンザの妹・トラコが駆け付けてきた。トラコによると父・シマジが一族の餌場を取り戻すため、無謀にも1人でナナフシに闘いを挑んだという。ブンザは、刀々斎の工房から大刀を手に取ると、父を救うため1人、一族の山へと向かった。そんなブンザを放っておけない犬夜叉はブンザを雲母に乗せ、共に山へ向かう。犬夜叉たちが山へ到着すると、シマジが罠と知りつつも結界の中に入り、ナナフシと闘って重症を負っていた。ブンザは大刀を抜くと結界に立ち向かうが難なく跳ね返されてしまう。そして犬夜叉が刀々斎の修行の成果を信じて鉄砕牙を抜き、ナナフシの結界に風の傷を繰り出すと…。
声の出演
犬夜叉:山口勝平
日暮かごめ:雪乃五月
七宝:渡辺久美子
弥勒:辻谷耕史
珊瑚:桑島法子
冥加:緒方賢一
刀々斎:八奈見乗児
ブンザ:野田順子
シマジ:西前忠久
ナナフシ:田中一成
奈落の強力な結界を破るため、冥加が犬夜叉に伝えた刀々斎の伝言とは強い結界を張る妖怪を斬り、その血を鉄砕牙に吸わせることだった。一行は早速、強い結界を張るという百鬼蝙蝠の巣へと向かった。しかし、犬夜叉はターゲットが百鬼蝙蝠と人間の間に生まれた半妖の少女・紫織と聞き…。
夜、森で野宿をしていたかごめは弥勒や珊瑚たちとトランプを楽しんでいた。しかし、犬夜叉だけは表情が暗い。奈落の強力な結界を破る方法がなく、一人で落ち込んでいたのだ。そこへ冥加が現れ、刀々斎から聞いた強力な結界を破る方法を伝える。その方法とは強い結界を張る妖怪を斬り、その血を鉄砕牙に吸わせて鉄砕牙の力を強くすることであった。翌日、一行は早速強い結界を張るという百鬼蝙蝠の一族の巣へと向かう。 百鬼蝙蝠の巣がある西の海辺に到着した犬夜叉たちは偶然、村人に迫害を受けていた女性・紫津を助ける。彼女から事情を聞いた犬夜叉は自分が斬らねばならぬ相手が人間の紫津と百鬼蝙蝠の長の息子・月夜丸との間に生まれた半妖の少女・紫織であると知り驚く。
紫津の話によると月夜丸が死んで以来、それまで控えていた百鬼蝙蝠が再び村を襲うようになったという。そんな中、村の子供たちからも半妖だといじめられていた紫織を不憫に思っていた紫津に月夜丸の父・大獄丸が紫織を引き渡せば村には手を出さないと交換条件を申し出てきた。大獄丸や月夜丸は代々、百鬼蝙蝠の巣の結界を守る役目をしており、その力は紫織に受け継がれてたのだという。しかし、紫織を手元に置いた大獄丸は約束を破り村への襲撃を再び始めたというのだ。
それを聞いた犬夜叉は紫津に大獄丸のいる洞窟へと案内させた。断崖を伝って百鬼蝙蝠の巣へと近づいた犬夜叉は光り輝く洞窟を見つける。その洞窟の入口で結界を張っているのは紫織だった。彼女を斬らねば鉄砕牙を強くすることはできない…、そう思うと複雑な心境になる犬夜叉であった。
紫織は母・紫津の姿を見つけると飛び出しかねない勢いで叫んだ。その声を聞いて大獄丸が洞窟の暗闇より、ゆっくりと姿を現す。犬夜叉は鉄砕牙を抜き、油断している大獄丸に向けて風の傷を発動させるが、大獄丸は無傷。百鬼蝙蝠の結界に風の傷が跳ね返されてしまった犬夜叉は…。
声の出演
犬夜叉:山口勝平
日暮かごめ:雪乃五月
七宝:渡辺久美子
弥勒:辻谷耕史
珊瑚:桑島法子
冥加:緒方賢一
奈落:森川智之
八衛門狸:中嶋聡彦
大獄丸:槐 柳二
紫織:水橋かおり
紫津:山口由里子
村人:田中一成
村人:鈴木琢磨
村人:西前忠久
子供:比嘉久美子
子供:岡本奈美
百鬼蝙蝠:永野広一
百鬼蝙蝠(ひゃっきこうもり)の長・大獄丸(たいごくまる)は紫織が里心を起こさぬよう、母親の紫津を始末するため村に大挙襲来した。犬夜叉たちはこれを迎え撃つが、紫織の強力な結界に守られた大獄丸には爆流破でさえ歯が立たない。しかも大獄丸は実の息子である月夜丸(つくよまる)を殺したのも自分だと明かす。父親を大獄丸に殺されたと知った紫織は…。
紫織は百鬼蝙蝠の月夜丸と人間の紫津の間に生まれた半妖の娘。百鬼蝙蝠の長・大獄丸は強い結界を張る力を受け継いだ孫の紫織を母から奪い、手元に置き、結界の守り役を務めさせる。だが、紫織が里心を起こさぬよう、紫津との約束を破り村ごと母親の始末しようとした。
村に大挙襲来してきた百鬼蝙蝠の大群を犬夜叉たち一行は迎え撃つ。その中には紫織の張る結界に守られた大獄丸の姿もあった。犬夜叉は鉄砕牙で大獄丸に襲いかかるが、やはり結界に阻まれてしまう。悲惨な村の状況を目の当たりにした紫津は大獄丸に村を襲わぬよう説得を試みる。そこで大獄丸は村を守ろうとした実の息子・月夜丸も自分で殺したと明かした。
怒り心頭する犬夜叉に大獄丸は怪音波を発射。迫る怪音波を避けようともせず、犬夜叉は鉄砕牙を振りかぶると、敵の妖力を風の傷で巻き込んで逆流させる爆流破を繰り出した。だが、それでも紫織の結界を突き破ることはできない。安堵する大獄丸だが、大獄丸が父の仇と知った紫織は、妖力を開放して大獄丸を結界の外にはじき出す。紫織の思わぬ反撃を受けた大獄丸は怪音波を紫織めがけて発射する。そこで犬夜叉が放った渾身の爆流破がついに大獄丸を粉砕する。
元々、強い結界を張る妖怪を斬り、より強い鉄砕牙を作るためにこの地を訪れた犬夜叉だが、紫織を斬ることはできない。そのまま村を去ろうとした犬夜叉を紫織が呼び止めた。紫織は宝玉・血玉珊瑚(ちだまさんご)を取り出すと、この宝玉を斬ってほしいと頼む。血玉珊瑚は百鬼蝙蝠の結界の守り役に受け継がれてきた宝玉であり、代々の守り役の妖力を蓄えているという。すると突然、玉から邪気が発生し、中から大獄丸の怨念が現れ、紫織を地獄に引き込もうとする…。
声の出演
犬夜叉:山口勝平
日暮かごめ:雪乃五月
七宝:渡辺久美子
弥勒:辻谷耕史
珊瑚:桑島法子
八衛門狸:中嶋聡彦
大獄丸:槐 柳二
紫織:水橋かおり
紫津:山口由里子
月夜丸:鈴木琢磨
村人:田中一成
村人:西前忠久
犬夜叉が現代に戻ったかごめを迎えにいっている間、楓の村に豹猫(ひょうねこ)四天王の夏嵐(からん)と名のる者が現れる。夏嵐はかごめがいないと知ると再来を告げ、姿を消した。その頃、四天王の冬嵐(とうらん)は殺生丸に接触。豹猫一族は50年前、殺生丸たちと闘った戦の決着をつけるため、再び西から大挙してきたのだという。封印されていたため、その事情を知らない犬夜叉の前に再び現れた豹猫族は、かごめをさらい…。
かごめが現代に戻ってすでに3日。待ちくたびれた犬夜叉は骨喰いの井戸を通ってかごめを迎えにいく。しかし、かごめの家族に引き止められ、その夜はかごめの家で過ごすごとになった。 その頃、楓の村でかごめと犬夜叉の帰りを待つ弥勒たちの前に八衛門狸が来訪。八衛門狸は化け猫妖怪の豹猫族が西から大挙し、四魂のかけらの在り処を探しているという。そこへ、豹猫四天王の1人、夏嵐が現れる。夏嵐の狙いは四魂のかけらを持つかごめだが、かごめが不在と知ると再来を告げ、姿を消した。
翌日、かごめが犬夜叉と戦国時代に戻ってきている頃、殺生丸の前に豹猫四天王の冬嵐(とうらん)が姿を現す。冬嵐は50年前、殺生丸の一族と豹猫族との間で行われた戦の決着をつけるべく城で待っていると伝えにきたのだ。殺生丸は邪見だけを連れて豹猫族の待つ城へと向かった。
いっぽう、50年間封印されていたため、豹猫族との戦を知らない犬夜叉の元に豹猫四天王の春嵐(しゅんらん)、夏嵐、秋嵐(しゅうらん)が現れる。犬夜叉は鉄砕牙に手をかけるが、突然、炎が犬夜叉を襲う。かろうじて飛びすさる犬夜叉の前にいるのは炎をまとった夏嵐。豪腕を振り回す秋嵐は弥勒と珊瑚の相手をしていた。その闘いを見ていたかごめだが、春嵐の放つ花びらが舞うと、かごめは意識を失ってしまう。3人は四魂のかけらごとかごめをさらうと、かごめを取り戻したければ、城へ来いと言い残し、姿を消した。 猫の匂いを頼りに豹猫四天王を追う犬夜叉たちは途中、鋼牙と遭遇。かごめがさらわれたと知った鋼牙も、豹猫族が待つ城へと向かうのだった。
声の出演
犬夜叉:山口勝平
日暮かごめ:雪乃五月
七宝:渡辺久美子
弥勒:辻谷耕史
珊瑚:桑島法子
殺生丸:成田 剣
楓:京田尚子
鋼牙:松野太紀
邪見:長島雄一
りん:能登麻美子
じいちゃん:鈴木勝美
ママ:百々麻子
日暮草太:中川亜紀子
八衛門狸:中嶋聡彦
狼野干:梁田清之
銀太:吉野裕行
白角:岸尾大輔
冬嵐:冬馬由美
春嵐:増田ゆき
夏嵐:鉄砲塚葉子
秋嵐:高塚正也
西国から襲来した豹猫族から、かごめを取り戻すため犬夜叉らは結界に閉ざされた隠れ里に突入する。迎え撃つのは豹猫四天王。そこへ現れた殺生丸は犬夜叉に、豹猫族との戦に関わるなと言い残すと、豹猫族の待つ城へと1人で向かっていった。冥加と邪見から豹猫族との因縁を聞いた犬夜叉は…。
西国から襲来した豹猫族に四魂のかけらを持つかごめがさらわれてしまった。豹猫四天王を追いかけてきた犬夜叉と鋼牙だが、高くそびえる崖の前で見失ってしまう。しかし、そこが結界に閉ざされた空間だと気づいた犬夜叉が鉄砕牙を一閃させると、崖が霧のように消え失せ、狭い通路が出現した。弥勒と珊瑚も追いつき、一行は豹猫族の隠れ里へ突入する。 山間の城下町の様相をていしている隠れ里へ駆け込んできた犬夜叉たちを迎え撃つのは豹猫四天王の1人・夏嵐。強い臭気を持つ煙で犬夜叉の動きを封じた夏嵐は犬夜叉を捕らえようとする。が、そこへ闘鬼神を手にした殺生丸が現れたので、夏嵐は城で待っていると言い残し姿を消す。
静けさの戻った城下町で、なぜか犬夜叉に怒りを持つ殺生丸は豹猫族との戦に関わるなと言い捨てると、邪見と共に城へと向かっていった。 殺生丸の意図が分からない犬夜叉に冥加は、その昔、西国で犬夜叉と殺生丸の父妖怪が豹猫族と大戦をし勝利をおさめたと話し始めた。ただ、その時の豹猫族の恨みは凄まじく、一族すべてを呪い復讐を誓ったという。冥加の話を聞いていた一行に再び夏嵐が襲いかかる。夏嵐は無数の火の玉を放ち周囲が炎に包まれる。火の手の切れ目から突破していく弥勒と珊瑚だが、秋嵐の不意打ちに2人は捕まってしまう。
いっぽう、かごめを助けるためにひと足先に隠れ里に侵入していた鋼牙は狼野干と遭遇。狼野干から50年前の戦の話を聞く。大昔の戦でお館様を失った豹猫族は恨みを晴らすため、50年前に再度西国から攻めてきた。その時、迎え撃ったのが殺生丸。狼野干らも助っ人するが、総崩れして殺生丸に迷惑をかけてしまったという。 その頃、殺生丸とはぐれた邪見から犬夜叉も50年前の戦の経緯を聞いていた。一族を殺しにきた豹猫族との戦中に、人間の女に封印されていた犬夜叉を殺生丸は快く思っていなかったというのだ。それを聞いた犬夜叉は…。
声の出演
犬夜叉:山口勝平
日暮かごめ:雪乃五月
七宝:渡辺久美子
弥勒:辻谷耕史
珊瑚:桑島法子
殺生丸:成田 剣
鋼牙:松野太紀
冥加:緒方賢一
邪見:長島雄一
八衛門狸:中嶋聡彦
銀太:吉野裕行
白角:岸尾大輔
狼野干:梁田清之
妖怪:西前忠久
冬嵐:冬馬由美
春嵐:増田ゆき
夏嵐:鉄砲塚葉子
秋嵐:高塚正也
豹猫族にかごめがさらわれ、助けに向かった弥勒と珊瑚も捕まってしまう。犬夜叉と鋼牙、殺生丸はそれぞれ豹猫族が待つ城にたどり着くが、待ち受けていた豹猫四天王に苦戦する。何とか四天王を退けた犬夜叉らは城に侵入。かごめたちの救出に成功するが、豹猫族の総大将・お館様が四天王3人の命を奪って完全復活を遂げてしまう。 犬夜叉と殺生丸に復讐を果たすため西国からきた豹猫族。四魂のかけらを持っていたかごめがさらわれ、助けに向かった弥勒と珊瑚も捕まってしまった。
かごめを助けるため犬夜叉と鋼牙はそれぞれ豹猫族の城にたどりつくが、門の前で待ち受けていた四天王に苦戦する。大手門に向かった犬夜叉の前に現れたのは幻術を使う春嵐。邪見の力も借りて春嵐を退けた犬夜叉はついに城へ侵入する。右手門の鋼牙は秋嵐と肉弾戦を繰り広げていた。秋嵐の雷撃をかわしつつ鋼牙は秋嵐を撃退。門をくぐりぬけ、かごめが捕まっている城へ向かった。いっぽう、殺生丸もまた、左手門で火の玉を放つ夏嵐を突破し、城へと歩を進めていた。
城の本丸で、お館様の前に終結している四天王。かつて、犬夜叉たちの父妖怪に戦って倒された豹猫族の総大将・お館様はミイラになり、結界を張りめぐらせていた。そのお館様が、かごめから奪った四魂のかけらを取り込んで動き出す。四天王はお館様を完全に復活させるため、かごめや隠れ里の人々を生贄にしようとしていた。そこへ、鉄砕牙で結界を粉砕した犬夜叉たちが駆けつけてきた。鋼牙らの助力もあり、かごめたちは城からの脱出に成功する。その間、犬夜叉は鉄砕牙をふるって四天王に応戦していた。しかし、殺生丸が現れ、犬夜叉ごと四天王を吹き飛ばす。四天王たちを差し置いて殺生丸と勝負をつけようとする犬夜叉との闘いで、図らずも四天王を撃退する2人。
だが、ミイラのお館様が突然、四天王3人の命を奪うと、弱々しかった身体が鮮やかな毛並みで覆われ、鋭い牙が生え並び、完全復活をとげる。お館様は圧倒的な力を取り戻し、犬夜叉と殺生丸に襲いかかった。
声の出演
犬夜叉:山口勝平
日暮かごめ:雪乃五月
七宝:渡辺久美子
弥勒:辻谷耕史
珊瑚:桑島法子
殺生丸:成田 剣
鋼牙:松野太紀
冥加:緒方賢一
邪見:長島雄一
りん:能登麻美子
八衛門狸:中嶋聡彦
狼野干:梁田清之
銀太:吉野裕行
白角:岸尾大輔
冬嵐:冬馬由美
春嵐:増田ゆき
夏嵐:鉄砲塚葉子
秋嵐:高塚正也
お館様:西前忠久
武田家の若殿・蔵乃介から珊瑚に妖怪退治の依頼が舞い込む。しかも、蔵乃介は6年前、妖怪退治の際に訪れた珊瑚に一目惚れしており、プロポーズまで申し込んだ。かごめはこの縁談を利用して弥勒の気持ちを確かめようとするが、弥勒は珊瑚のことを考えると蔵乃介と夫婦になって暮らしたほうが幸せだと考えていた。
初夏の雨が降る中、犬夜叉の一行は奈落を探す旅を続けていた。そこへ武装集団が現れ、珊瑚に妖怪退治の依頼が舞い込む。依頼主は武田家の若殿、蔵乃介。武田家では6年前にも1度、妖怪退治屋に依頼したことがあり、蔵乃介はその時、妖怪を退治する凛々しい珊瑚を見て一目惚れしていた。蔵之介は最近、再び妖怪が出没するので妖怪を退治してほしいという。しかも、妖怪退治を見事成し遂げたあかつきには、妻になってくれと結婚を申し込む。驚愕する一同。
しかし、珊瑚が好きなのは弥勒だと知っていたかごめは、この縁談話を利用して弥勒の気持ちを確かめようと考える。早速かごめは弥勒を呼び出して、珊瑚に対する気持ちを聞き出そうと試みる。初めは何も言わなかった弥勒だが、蔵之介と珊瑚が連れ立って歩いているのを見た弥勒は、奈落との闘いに身を投じるより、蔵之介と夫婦になって暮らすほうが珊瑚の幸せのためだとかごめに打ち明けた。何も言い返せないかごめだが、珊瑚の気持ちを考えると、やっぱり納得がいかない。
いっぽう、珊瑚は蔵乃介を傷つけずに断る方法を探していた。そんな珊瑚に対し蔵乃介は深い求愛を示す。しかも、何年でも待っているという。 その夜、城内の廊下で弥勒にすれ違いざま「幸せにな…」という言葉をかけられた珊瑚はショックで硬直。その時、城内に妖怪が現れる。怒りに身を任せた珊瑚は1人で妖怪に立ち向かっていった。見事な体術と飛来骨で妖怪に止めをさしたかに見えたが、珊瑚が妖怪に背を向けた瞬間、再び手が動き出す。珊瑚は驚き振り向くが、妖怪はすでに手を振り上げている。珊瑚が死を覚悟し、目を閉じた瞬間、弥勒が前に飛び出し…。
声の出演
犬夜叉:山口勝平
日暮かごめ:雪乃五月
七宝:渡辺久美子
弥勒:辻谷耕史
珊瑚:桑島法子
武田蔵乃介:宮本 充
家臣:石波義人
足軽:田中一成
熊妖怪:西前忠久
女中:上神真由美
りんと2人で食べ物探しに出かけた邪見は、りんにいいところを見せようと、1人で犬夜叉から鉄砕牙を奪うことを試みる。初めに妖怪・無男を使って鉄砕牙を盗ませようとするが、あっけなく失敗。かつて、妖怪軍団の首領を務めていた邪見は殺生丸に命を救われ、いつか殺生丸に恩を返そうと思っていたのだ。さらに闘志を燃やした邪見は研ぎ師に化けて再び鉄砕牙の奪取を目論むが…。 邪見は殺生丸からりんの食べ物探しの手伝いを命じられる。仕方なく、りんに同行した邪見だが、りんから「殺生丸様のどんなお役に立ってるの?」という質問に、声を詰まらせる。そこで、りんにいいところを見せようと邪見は犬夜叉から鉄砕牙の奪取を目論む。
そのころ、犬夜叉の一行はのんきにジャンケンゲームで遊んでいた。そんな一行を竹林の影から見つめていた邪見は人間の無念が凝り固まった妖怪・無男に犬夜叉から鉄砕牙を奪ってこいと命令する。煙を利用して一行からいろいろなものを盗んできた無男だが、持ってきたのは七宝の玩具や小銭の束、ポテトチップスの袋など。その中には四魂のかけらもあったが邪見は気づかず、もう一度、鉄砕牙を盗みにいかせる。しかし、無男は犬夜叉たちにあっけなく見つかり、すべてを取り戻され失敗。邪見はかつて、大勢の配下を率いていたころを懐かしそうに思い浮かべる。当時、ミニ妖怪軍団の首領を務めていた邪見は危ないところを偶然、殺生丸に助けられて以来、家来になったが、いつか恩を返そうと思っていた。
さらに闘志を燃やした邪見は、刀研ぎ師の老爺に扮して鉄砕牙を奪うことを試みる。しかし、犬夜叉の一行から依頼されたのは錫杖や飛来骨、矢、そして七宝の独楽で鉄砕牙はなかった。すべての研ぎ味がよければ、犬夜叉も鉄砕牙をたくすだろうと考えた邪見は、ボロボロになりながらもすべての武具を研ぎ終えるが、疲れて果て眠りこけてしまう。その間に犬夜叉たちが戻ってきてしまい、かごめたちは眠っている邪見に感謝して錫杖や飛来骨を持ち去っていった。
あきれるりんを追い払った邪見は今度は温泉を用意して待ち受ける。そして犬夜叉が露天風呂に入っている間に、ついに鉄砕牙の奪取に成功するのだが…。
声の出演
犬夜叉:山口勝平
日暮かごめ:雪乃五月
七宝:渡辺久美子
弥勒:辻谷耕史
珊瑚:桑島法子
殺生丸:成田 剣
神楽:大神いずみ
邪見:長島雄一
りん:能登麻美子
無男:高田べん
小鬼:岸尾大輔
比丘尼:島宗りつこ
りんが神楽にさらわれたことを知った殺生丸の前に奈落の傀儡が現れる。奈落は犬夜叉の命と引き換えにりんを返すと持ちかけるが、殺生丸はそんな傀儡を切り裂き、直接、奈落の城へと向かっていった。同じころ、奈落の匂いを感じ取った犬夜叉もまた、奈落の城を目指して森の中を疾走していた。
邪見からりんが神楽にさらわれたという報告を受けた殺生丸の前に、マシラの皮をかぶった奈落の傀儡が現れる。奈落は犬夜叉を殺せば、りんを返すと持ちかけるが、無表情の殺生丸は傀儡を切り裂くと、匂いを追って奈落の城へと向かった。
同じころ、奈落の匂いを感じ取った犬夜叉も奈落の行方を追って森の道を飛ぶように走っていた。その後を必死に自転車をこいで追っていくかごめは、途中、奈落の匂いとは別方向に四魂のかけらの気配を察知。かごめたちに四魂のかけらの行方をまかせた犬夜叉は1人、奈落の匂いを追って疾走した。
いっぽう、廃寺に閉じ込められていたりんは、見張りの琥珀が止めるのも聞かず、寺を出ようと戸を開ける。すると、外には無数の妖怪がうごめいていた。逃げるのをあきらめたりんは琥珀に一方的に話しかける。 そのころ、殺生丸は結界に閉ざされているはずの奈落の城のそばまでたどり着く。自ら結界を開き、殺生丸を招きいれた奈落は、りんは別の場所に監禁していると明かす。殺生丸が真っ先に自分を殺しにくることを読み切っていたのだ。再び結界に包まれていく城の中で、奈落は本性を現し始める。その姿はさまざまな妖怪の足や手、肉体で構成されていた。不敵な笑みを浮かべる奈落は闘鬼神を抜いた殺生丸に襲いかかる。そんな奈落の攻撃を難なくかわす殺生丸。その闘いをのぞき見る神楽は奈落が刻まれた肉塊で殺生丸を包み込み、自分の身体に取り込もうとしていることに気づく。
間もなく、四魂のかけらの気配を追って山の中腹にきたかごめらは、かけらの気配が1つということから珊瑚の弟・琥珀ではないかと思い始める。廃寺では、近付いてくるかごめたちに気づいた妖怪がざわめき始めた。琥珀も鎖鎌を構えながら扉の外をうかがう。 奈落の匂いを追って草原に立った犬夜叉は殺生丸の匂いがかき消したように消えていることから、ついに城の前までたどりついたことを悟る。そして真っ赤に輝きを増す鉄砕牙を大きく振りかぶると、結界を切り裂いて城へと突入していった。
声の出演
犬夜叉:山口勝平
日暮かごめ:雪乃五月
七宝:渡辺久美子
弥勒:辻谷耕史
珊瑚:桑島法子
殺生丸:成田 剣
奈落:森川智之
琥珀:矢島晶子
神楽:大神いずみ
邪見:長島雄一
りん:能登麻美子
りんをさらった奈落の目的は殺生丸にあった。殺生丸の完全なる妖怪の力を自らの身体に取り込もうとしたのだ。しかし、そこへ結界を破って犬夜叉が現れる。結界を破る鉄砕牙の新たな威力に驚きつつも、奈落は2人同時に肉体に取り込もうと触手を伸ばす。
が、犬夜叉と殺生丸に追い詰められ、奈落はその場から逃げ出そうとする。 りんをさらった奈落の本当の目的は殺生丸を自らの肉体に取り込むことだった。闘鬼神を振るう殺生丸の周りに散らばっていた奈落の触手のかけらが、一斉に殺生丸に飛びついていく。奈落は殺生丸の完全なる妖怪の力を手に入れようとしていた。そこへ、結界を破って犬夜叉が現れる。赤く輝く大きな鉄砕牙を両手で握った犬夜叉は、渾身の力をふりしぼり、風の傷を放った。奈落は周囲にドーム状の結界を張るが、犬夜叉の風の傷は、難なく結界を突破。鉄砕牙の新たな威力に奈落は焦りの色を隠しつつ、犬夜叉も殺生丸同様に自らの肉体に取り込もうとする。奈落の肉片を振り払った犬夜叉は再び鉄砕牙を構えると奈落に向け風の傷を繰り出した。
すると、凄まじい衝撃波が奈落を包み込む。同時に奈落の肉塊が内側から斬られ、中から無傷の殺生丸が現れた。 犬夜叉に切り刻まれた傷口から巨大で奇怪な手足が生えた奈落は巨大な足に支えられ、再び2人を身体に取り込もうと、鋭い触手を伸ばした。犬夜叉と殺生丸に幾十もの触手が接近するが、2人は鉄砕牙と闘鬼神を同時に振り下ろす。 身体の半分をバラバラにされた奈落は形勢不利と見て、瘴気を出し、その場を逃げ去ろうとする。本来の姿に変化して追い詰めようとする殺生丸だが、人質のりんの命を救うため追撃を断念した。
同じころ、四魂のかけらの気配を追っていたかごめたちは無数の妖怪と遭遇。そんな中、かごめはりんを連れた琥珀を発見するが、見失ってしまう。そこへ駆け付けた犬夜叉は奈落の暗示で琥珀はりんを殺そうとするだろうと、かごめに説明する。しかも、そんな琥珀を殺生丸が見逃すはずがないと。焦る犬夜叉は何とか殺生丸よりも先に琥珀に追いつこうとするのだが…。
声の出演
犬夜叉:山口勝平
日暮かごめ:雪乃五月
七宝:渡辺久美子
弥勒:辻谷耕史
珊瑚:桑島法子
桔梗:日髙のり子
殺生丸:成田 剣
奈落:森川智之
神楽:大神いずみ
邪見:長島雄一
りん:能登麻美子