犬夜叉 ストーリー
犬夜叉たちが奈落を追って丑寅(うしとら)の方角に向かっていたころ、菖蒲(あやめ)たち妖狼族の一族が住む北の連山に巨大な鬼・凶骨(きょうこつ)が現れた。そのことを知った鋼牙は、同じ一族のため北の連山へ向かう。いっぽう、北の連山から逃げてきた菖蒲たちと偶然、出会った犬夜叉たちは凶骨が北東から現れたことから、奈落と凶骨のかかわりを推測する。
犬夜叉の一行が奈落を追って、巨大な邪気が飛んでいったという丑寅(北東)の方角へ向かっていた頃、菖蒲たち妖狼族が住処にしている北の連山に、巨大な鬼・凶骨が現れた。この凶骨が山にいる妖怪を手当たり次第に食いつくしため、菖蒲たちは飢えた妖怪たちの襲撃に遭う。崖の上から雪崩のように迫る妖怪たち。そのとき、1匹の老狼が妖怪に捕まってしまう。老狼を助けようとする菖蒲を引きずるようにして妖狼族の一族と長老はその場を後にした。
妖怪に捕まり、傷つきながらも走る老狼が、ついに妖怪たちの深手を追わされたそのとき、鋼牙が現れ、妖怪たちを粉砕する。老狼から北の連山に巨大な鬼が現れたため、一族は縄張りを捨て、山から逃げてきたことを知った鋼牙は仇を討つために北の連山へと向かった。
いっぽう、犬夜叉たちは逃げる菖蒲たちと偶然出会う。菖蒲から妖怪でも人間でもない巨大な鬼・凶骨が北東の方角から現れたと聞いた犬夜叉とかごめは、奈落が凶骨をよみがえらせたと推測した。そして長老と仲間の妖狼族を連れて逃げなければならない菖蒲にかごめは鋼牙と会ったら妖狼族は逃げのびたと伝えると約束する。
そのころ、凶骨は琥珀(こはく)から四魂のかけらを持った者が近くまできていることを知らされていた。その凶骨の額にも琥珀と同じ四魂の光が輝く。間もなく、北の山で凶骨と遭遇した鋼牙は、闘いを開始する。初めに凶骨の巨大な体に一瞬驚いた鋼牙だったが、スピードに優る鋼牙は凶骨の攻撃を難なくかわし、反撃した。しかし、地面の中から先に鉄球の付いた大鎖を引っ張りだした凶骨は、鉄球で鋼牙を攻撃。鋼牙は鉄球の直撃を受け吹き飛んでしまう…。
声の出演
犬夜叉:山口勝平
日暮かごめ:雪乃五月
七宝:渡辺久美子
弥勒:辻谷耕史
珊瑚:桑島法子
鋼牙:松野太紀
琥珀:矢島晶子
蛇骨:折笠 愛
凶骨:郷里大輔
銀太:吉野裕行
白角:岸尾大輔
菖蒲:かかずゆみ
長老:中 博史
聞道:松岡文雄
唱沈:五代あつし
老狼:西前忠久
老狼:北川勝博
妖狼族:田中一成
妖狼族:田坂秀樹
犬夜叉の一行はある村で、十数年前に討伐された「七人隊」の亡霊が出るといううわさを聞く。間もなく、犬夜叉らは亡霊退治の騎馬隊を1人で全滅させた七人隊の1人・蛇骨(じゃこつ)と遭遇。さらに蛇骨が四魂のかけらを持っていると知った犬夜叉は鉄砕牙を抜いて斬りかかるが、蛇骨の持つ蛇骨刀に翻弄され…。
奈落を捜す旅を続ける犬夜叉の一行は通りかかった村で、3人の村人から「七人塚」の亡霊のうわさを聞く。十数年前、7人で100人分の兵隊の働きをしたという雇われ兵隊の七人隊は、あまりの非道ぶりに討伐された。しかし、最近になって彼らの魂を鎮めるために建てた供養塚が真っ二つに割れていたというのだ。
そのとき、かごめが四魂のかけらの気配を感じ取る。同時に琥珀の気配を感じた雲母は珊瑚と空中に舞い上がった。間もなく、最猛勝(さいみょうしょう)と共に現れた琥珀を発見した珊瑚は地上に降り立ち、琥珀の前に姿を現す。一瞬、動揺する琥珀だが、完全に奈落に支配されている琥珀は珊瑚に攻撃を仕掛ける。だが、謎の毒にはばまれ珊瑚は琥珀を見失ってしまう。
いっぽう、亡霊退治に出撃していた騎馬隊は、峠道で背中に蛇皮の鞘の三日月刀を背負い歌舞いた格好の男と遭遇。彼こそが七人隊の1人・蛇骨だった。蛇骨は討伐隊の種子島銃を使った攻撃をもろともせず、返り討ちにしてしまう。 いっぽう、血と墓土の匂いをかぎつけた犬夜叉が駆けつけると、そこは血の海で覆われ、目も覆う惨状だった。そんな中、種子島銃の筒をのぞき込み、無邪気な様子の蛇骨が1人たたずんでいる。そして、犬夜叉に気づいた蛇骨は一目で気に入り「かわいいーっ!」と目をウルウルとさせ、犬夜叉をげんなりさせた。そこで蛇骨を七人隊の1人と気づいた弥勒にも蛇骨は色目を使う。弥勒は手甲を巻いた数珠をほどいて蛇骨を吸い取ろうとするが、四魂のかけらを蛇骨が持っていることに気づいたかごめは慌てて弥勒を止めた。
四魂のかけらで蛇骨がよみがえったことを見抜いた犬夜叉は鉄砕牙を抜くと、蛇骨に斬りかかった。蛇骨も自らの刀・蛇骨刀を抜き、犬夜叉を迎え撃つ。そして、まるで蛇のように伸びたり曲がったりする蛇骨刀に翻弄される犬夜叉は苦戦を強いられ…。
声の出演
犬夜叉:山口勝平
日暮かごめ:雪乃五月
七宝:渡辺久美子
弥勒:辻谷耕史
珊瑚:桑島法子
琥珀:矢島晶子
蛇骨:折笠 愛
霧骨:稲田 徹
聞道:松岡文雄
唱沈:五代あつし
侍大将:中嶋聡彦
村人:西前忠久
村人:幸野善之
村人:徳山靖彦
七人隊の亡霊、蛇骨(じゃこつ)との戦いは霧骨の放った毒の煙によって中断された。犬夜叉は奈落の手掛かりを得るため、1人で煙の向こうに消えていった蛇骨を追う。いっぽう、かごめは霧骨の待ち伏せに会い、さらわれてしまう。かごめを自分の花嫁にしようとする霧骨を追って、弥勒と珊瑚は毒の結界に阻まれたお堂に突撃するが…。
七人隊の亡霊の1人・蛇骨と対峙した犬夜叉は、四魂のかけらを仕込んだのが、だれなのか白状させようと鉄砕牙をふるう。しかし、七人隊の新手・霧骨の放った毒の煙によって戦いは中断。蛇骨は煙の向こうに消えていった。犬夜叉は奈落の手掛かりを得るため1人で蛇骨の後を追う。
その頃、七人隊の4番手、骨(れんこつ)は山寺の僧侶を殺して袈裟(けさ)を奪い、僧に成り済まし罠を張りめぐらせていた。いっぽう、井戸で水を汲もうとしたかごめの周囲に霧のような煙が渦巻く。霧骨がかごめたちを待ち伏せていたのだ。毒を吸ったかごめは意識はあるが、身体の自由を奪われてしまう。そこへ弥勒たちが駆けつけるが、霧骨に強酸のような毒を浴びせられている間にかごめがさらわれてしまう。毒の結界を張りめぐらせたお堂にかごめをさらい、戻ってきた霧骨はかごめを花嫁にしようとしていた。弥勒たちも霧骨を追って毒霧に包まれたお堂に到着する。
同じころ、蛇骨に追いついた犬夜叉だが、蛇骨の持つ変幻自在の刀・蛇骨刀に翻弄されていた。そこに七宝が助けを求めてやってくる。犬夜叉は蛇骨を1人置き去りにして、かごめの元へと急いだ。お堂の中では、霧骨がかごめに綿帽子を被せ、祝言を挙げている真っ最中。身体の動かないかごめを操る霧骨だが、突然、天井が破れ、弥勒と珊瑚がかごめの救出に現れる。だが、やはり霧骨の放つ毒煙で2人は身体の自由を奪われてしまう。そして霧骨が油断した瞬間、かごめは霧骨に火箸(ひばし)を突きたてるが、失敗。怒った霧骨はかごめを殺そうとするが、そこに殺生丸が現れ…。
声の出演
犬夜叉:山口勝平
日暮かごめ:雪乃五月
七宝:渡辺久美子
弥勒:辻谷耕史
珊瑚:桑島法子
殺生丸:成田 剣
邪見:長島雄一
りん:能登麻美子
蛇骨:折笠 愛
霧骨:稲田 徹
骨:杉田智和
僧:斉藤次郎
殺生丸の一撃で霧骨(むこつ)は砕け散ったが、霧骨の毒を浴びたかごめ、弥勒、珊瑚は次第に衰弱していく。犬夜叉は一刻も早く安全な場所にかごめたちを運ぼうとするが、七人隊の新手、銀骨(ぎんこつ)が行く手をはばむ。偶然見つけた洞窟にかごめたちを残し、犬夜叉は1人で銀骨に立ち向かおうとする。が、誘い出されたのは犬夜叉だった…。
危機一髪のところを殺生丸に助けられたかごめたちだが、霧骨の毒を浴びたかごめ、弥勒、珊瑚は次第に身体が衰弱していく。一刻も早く、かごめたちを安全な場所に運ぼうとする犬夜叉だが、そこへ七人隊の新手・銀骨が放った丸ノコブレードが犬夜叉たちを襲う。この状態で戦うのは不利と悟った犬夜叉はかごめたちを連れて森の中へ走るが、さらに銀骨の飛び道具の攻撃が容赦なく襲いかかる。
間もなく、洞窟を見つけた犬夜叉は、かごめたちを洞窟に残して1人で銀骨に立ち向かっていく。しかし、おびき出されたのは犬夜叉だった。銀骨は洞窟を見つけると、穴の周囲に威嚇射撃を放つ。意を決した雲母(きらら)は外へ飛び出し銀骨と対決するが、左腕から発射された爪の一撃を食らってしまう。さらに攻撃を続ける銀骨は、ついに洞窟の穴に向かって丸ノコブレードを一斉発射した。絶対絶命かと思われたその時、森の中から現れた犬夜叉が風の傷を放ち、丸ノコを爆風で吹き飛ばす。
犬夜叉の援護を受けながらかごめたちを背負って脱出した雲母と七宝は、森の先にある高台の寺を見つけ、降下した。しかし、この寺こそ僧侶に化けた骨が罠を張っていた寺だった。寺の一室で意識を取り戻したかごめは骨(れんこつ)の首に四魂のかけらが埋め込まれているのを発見。すぐに七人隊の1人と気づくが、霧骨の毒で身体を動かすこともできず、声も出ないため七宝に危険を知らせることもできない。
いっぽう、森の中では銀骨相手に犬夜叉は苦戦を強いられていた。丸ノコについた鋼の糸が邪魔をして鉄砕牙を振り上げることができないのだ。そして、かごめらも骨の眠り香で眠らされてしまい…。
声の出演
犬夜叉:山口勝平
日暮かごめ:雪乃五月
七宝:渡辺久美子
冥加:緒方賢一
蛇骨:折笠 愛
骨:杉田智和
銀骨:江川央生
聞道:松岡文雄
唱沈:五代あつし
銀骨の急襲を受け、七宝と雲母は犬夜叉が銀骨を引きつけている間に霧骨の毒で衰弱したかごめたちを寺に運び込む。しかし、寺には僧侶に化けた骨が待ち受けていた。かごめは骨の首に四魂のかけらが埋め込まれているのを見つけ、すぐに七人隊の1人と気づくが、七宝、雲母と共に眠り香で眠らされてしまう。
いっぽう、銀骨を倒し遅れて寺にたどり着いた犬夜叉は骨の着る袈裟に残っていた生きた人間の臭いにだまされ、骨を信用する。さらに本堂でかごめたちの無事を確認し、気を許した犬夜叉は、奈落という半妖が身を隠して力を蓄えている間に、追撃してくる者を防ぐ盾代わりとして七人隊をよみがえらせたと打ち明けた。
そのとき、崩れ落ちた土砂の中から復活した銀骨が再び砲撃を開始。銀骨の迎撃に向かった犬夜叉の後ろ姿を見送る骨は、かごめから四魂のかけらを奪い取ると本堂に火をつける。その煙に気づき、寺に駆け戻ろうとする犬夜叉の前に立ちふさがる骨が、ついに正体を現した。
骨と銀骨の攻撃に阻まれ、犬夜叉はかごめたちの救出に向かえない。そんな中、カラスに乗って寺の上空を飛んでいた冥加が煙にまかれて墜落し、偶然かごめたちを発見する。だが、皆、眠り香で眠らされて火が回っていることに気づかない。冥加は七宝の血を吸って覚醒させるが、七宝にはかごめたちを運ぶことも火を消すことさえできなかった。そして、ついに天井にも火が回り、崩れおちようとしたそのとき、雲母が目を覚まし身を挺してかごめたちを守りきる。だが、雲母も柱の下敷きになり身動きができなくなってしまう。気を取り直した七宝は、何とかかごめたちを守ろうと奮闘するが、やがてかごめたちの息が止まっていることに気づき…。
声の出演
犬夜叉:山口勝平
日暮かごめ:雪乃五月
冥加:緒方賢一
七宝:渡辺久美子
蛇骨:折笠 愛
骨:杉田智和
銀骨:江川央生
鋼牙:松野太紀
銀太:吉野裕紀
白角:岸野大輔
以前、野盗の勘助に死ぬ間際、どんな罪人の汚れも浄化するという白霊山に髷を納めてくれと頼まれていた桔梗は、白霊山に向かう途中、七人塚の前を通りかかり、七人隊の亡霊復活の噂を聞きつけた。
いっぽう、銀骨を撃退した犬夜叉は急いで炎上する寺の本堂に飛び込んだ。すると、七宝が狐火で炎からかごめたちを守っている姿を発見。慌てて駆けつけるが、かごめ、弥勒、珊瑚の息はすでに止まっていた。犬夜叉は怒りにまかせて鉄砕牙を抜くと、凄まじい勢いで鉄砕牙を振り下ろし、その風の渦で炎をかき消す。冥加の指示でかごめたちを川辺の岩場に運んだ犬夜叉だが、骨の罠を見抜けなかった自分を責め、七人隊を探し夜の森を彷徨い歩いた。明け方になり、骨の正体を見破れず悔やむ犬夜叉の前に殺生丸が現れ、犬夜叉を叱責。犬夜叉は幻だと思うが、殺生丸は琥珀を追って近くまできていたのだ。そんな殺生丸を見て、りんは密かに琥珀の身を心配をする。
朝になり泣きくたびれた七宝の前に姿を現す犬夜叉は、渾身の力でかごめを抱きしめて謝った。そのとき、うっすらとかごめが目を開け、意識を取り戻す。驚く犬夜叉の前で弥勒と珊瑚も目を覚ました。その横にはかなりの血を吸い出し、巨大化した冥加の姿があった。冥加が血と共に毒を吸い出したおかげで3人は助かったのだ。安心した犬夜叉の目には、うっすらと小さな涙が溜まっていた。同じころ、白霊山へ向かっていた桔梗は首に四魂のかけらを宿し、村人を治療する不思議な医師・睡骨と出会う。
声の出演
犬夜叉:山口勝平
日暮かごめ:雪乃五月
桔梗:日髙のり子
冥加:緒方賢一
七宝:渡辺久美子
弥勒:辻谷耕史
珊瑚:桑島法子
琥珀:矢島晶子
殺生丸:成田 剣
鋼牙:松野太紀
邪見:長島雄一
りん:能登麻美子
銀太:吉野裕行
白角:岸尾大輔
蛇骨:折笠 愛
骨:杉田智和
銀骨:江川央生
睡骨:平田広明
羅刹の勘助:野島昭生
千代:石毛佐和
村人:西前忠久
身寄りのない子供たちの面倒を見ながら、村人の治療をする医師・睡骨は四魂の力で生命をつなぎ止めていた。桔梗は睡骨の首に四魂のかけらが埋め込まれていることに気づくが、四魂のかけらに一点の曇りもないことに不審を覚え、しばらくの間、村で睡骨の様子を見守ることを決意する。
いっぽう、四魂のかけらの気配を頼りに犬夜叉たちは七人隊の行方を追っていた。間もなく、かごめはかけらの気配を察知するが、首をかしげる。今までの七人隊が持つ四魂は全てくすんでいたのだが、このかけらには何のけがれも見えなかったのだ。
同じころ、睡骨は2人の子供を連れ山に薬草を摘みにきていた。その前に突然、姿を現した犬夜叉は睡骨を七人隊と決めつけるように問い詰める。睡骨の躰から、ほかの七人隊と同じ死人と墓土の臭いをかぎつけたのだ。必死になって否定する睡骨だが、以前の戦いで骨にだまされた苦い経験を持つ犬夜叉は睡骨の言葉を信用できない。
そんな中、地響きと共に村で砲弾が炸裂。まるで戦車のように改造された銀骨が砲撃を開始したのだ。黒煙のあがる村を見た睡骨は村人を心配して慌てて村へ戻っていく。次々と砲弾の攻撃にさらされ爆発炎上していく家々。そこに駆けつけた睡骨を骨と蛇骨は仲間と呼ぶのだが、睡骨には本当に覚えがない。睡骨を追いかけて村にきた犬夜叉は桔梗と遭遇。しかし、驚いている時間もなく七人隊の攻撃が始まり、骨は炎の網でかごめたちを取り囲んだ。さらに犬夜叉は銀骨の砲撃で鉄砕牙を弾き飛ばされてしまい…。
声の出演
犬夜叉:山口勝平
日暮かごめ:雪乃五月
七宝:渡辺久美子
弥勒:辻谷耕史
珊瑚:桑島法子
桔梗:日髙のり子
冥加:緒方賢一
蛇骨:折笠 愛
骨:杉田智和
銀骨:江川央生
睡骨:平田広明
銀骨の砲撃で鉄砕牙を弾かれてしまった犬夜叉。そして桔梗も爆風にさらされ動けなくなってしまう。そんな中、子供たちをかばって蛇骨に傷つけられた睡骨の四魂が邪悪な光を放ち始める。善良な睡骨の中で封じられていたもう1人の睡骨、七人隊の睡骨が目覚めたのだのだ。謎の男、睡骨は多重人格者だった。凶悪な顔に変わった睡骨は煉骨から渡された武器を装着し、犬夜叉に襲撃を開始。犬夜叉も散魂鉄爪で迎え撃つが、接近戦では一枚上手の睡骨が、ついに犬夜叉を追い詰める。その時、子供たちの呼びかけに睡骨は頭を抱えて苦しみ出す。
睡骨がまだ完全に目覚めていないと悟った骨は倒れたまま動かない桔梗に銀骨を差し向けた。犬夜叉も睡骨が邪魔をして桔梗を助け出すことができない。そこで炎の壁に囲まれ、身動きの取れなかった弥勒が珊瑚の力を借りて炎の中から脱出し、桔梗の救出に向かう。だが、炎から開放された弥勒も骨の炎攻撃で足止めを食らってしまう。
その瞬間、炎の中から雲母が牙を向いて骨に襲いかかった。弥勒は、骨の隙を逃さず何とか桔梗を救出。しかし、この攻撃も骨の陽動作戦だった。骨は睡骨の中の善良な人格を押さえるため、蛇骨に子供たちを殺す指示を出していたのだ。子供たちに忍び寄った蛇骨が蛇骨刀を振りかぶったその時、睡骨が「やめろー!」と震えながら叫ぶ。それを見た犬夜叉は、チャンスとばかりに鉄砕牙へと走り出した。まだ、睡骨の心が安定していないと気づいた骨は、白霊山の聖なる結界の影響もあると考え、撤退を決断。鉄砕牙を手にした犬夜叉は風の傷を放つが、七人隊を取り逃がしてしまう。いっぽう、倒れたままの桔梗が目を覚まさず…。
声の出演
犬夜叉:山口勝平
日暮かごめ:雪野五月
七宝:渡辺久美子
弥勒:辻谷耕史
珊瑚:桑島法子
千代:石毛佐和
勇太:林 智子
蛮骨:草尾 毅
蛇骨:折笠 愛
骨:杉田智和
銀骨:江川央生
睡骨:平田広明
桔梗:日髙のり子
堅牢な山城をのぞむ崖の上で1人の少年がたたずんでいた。この少年こそが、七人隊の首領・蛮骨で、ついに生き残った七人隊は蛮骨と再会する。そして蛮骨が見ていた城の城主こそ、当時の七人隊の討伐を命じた張本人だった。蛮骨は昔の借りを帰すため、骨に予告状を書かせ、琥珀に山城まで運ばせる。
いっぽう、幽玄にそびえる白霊山を調査していた犬夜叉たちは山の周囲に聖域を守る結界が張られていることに気づく。その結界は邪なものや妖気をすべて浄化するほど強力だったため、七宝や雲母、犬夜叉にまで影響を及ぼしていた。邪気の塊である奈落が白霊山に隠れることはできないと悟った犬夜叉たちは、七人隊を捜して奈落の居所を白状させようと考える。その途中で傲岸な侍大将と出会った犬夜叉たちは、十数年前に七人隊を討ったのが、その侍大将だと村の老人から聞かされ驚く。
間もなく、七人隊は蛮骨を先頭に城に攻め入っていた。銀骨のキャノン砲が火を吹き、さらに雑兵たちをこともなげに七人隊は惨殺していく。うろたえる領主の前に突然、蛮骨が姿を現す。城には当時、蛮骨が使っていた大鉾の武器、蛮竜が保管してあった。男3人でも持ち上げるのがやっとの蛮竜を軽々と持ち上げた蛮骨は、領主に蛮竜を一閃。そこに七人隊を討った侍大将の軍団が援軍に駆けつける。だが、蛮骨の手に掛かった援軍はあっけなく全滅してしまう。そのころ、白霊山を離れた犬夜叉たちは、四魂のかけらの気配をつかみ、七人隊のいる城へとむかっていた。
声の出演
犬夜叉:山口勝平
日暮かごめ:雪野五月
七宝:渡辺久美子
弥勒:辻谷耕史
珊瑚:桑島法子
琥珀:矢島晶子
侍大将:荒川太郎
お館様:島香 裕
老人:西前忠久
家臣:中嶋聡彦
雑兵:田中一成
蛮骨:草尾 毅
蛇骨:折笠 愛
骨:杉田智和
銀骨:江川央生
睡骨:平田広明
凶骨:郷里大輔
鋼牙:松野太紀
四魂のかけらの気配を追っていた犬夜叉たちは、ついに七人隊を見つける。そこでは鋼牙が七人隊の首領・蛮骨と戦っていた。鉄砕牙を振りかざした犬夜叉は蛮骨に斬りかかるが、大鉾の蛮竜ではじき返されてしまう。蛮骨は四魂のかけらを3つも体に埋め込んでいたのだ。
いっぽう、かごめから奪った四魂のかけらを隠し持つ骨は蛮骨に知られるのを恐れ、かごめを殺そうとする。だが、鋼牙がかごめを守って骨を攻撃。また、四魂のかけらを骨から取り戻そうとする弥勒の前には睡骨が立ちはだかり、珊瑚には蛇骨が攻撃を仕掛ける。
その頃、聖なる結界に守られた白霊山のふもとに、りんと邪見の姿があった。2人は琥珀の匂いをたどって聖域に向かった殺生丸を待っていたのだ。だが、結界の力は強く、殺生丸も白霊山に近づけずに引き返していた。座り込んで殺生丸を待っていたりんは白霊山に向かう琥珀を見つけ結界の中に入っていく。慌てて連れ戻そうとする邪見だが結界に阻まれ、りんを見失ってしまう。山の洞窟の中で、りんは琥珀と再会するが、そこには無数の妖怪も潜んでいた。
熾烈を極める犬夜叉と蛮骨の戦いだが、犬夜叉の風の傷が炸裂。蛮骨は風の傷を受け止めるが、蛮竜に傷が付いてしまう。そこに奈落の傀儡が出現し、戦いを中断させ七人隊を逃がす時を稼ぐ。だが、かごめは奈落の傀儡が今までと何か違うことに気づき…。
声の出演
犬夜叉:山口勝平
日暮かごめ:雪野五月
七宝:渡辺久美子
弥勒:辻谷耕史
珊瑚:桑島法子
殺生丸:成田 剣
奈落:森川智之
琥珀:矢島晶子
鋼牙:松野太紀
邪見:長島雄一
りん:能登麻美子
神無:ゆかな
蛮骨:草尾 毅
蛇骨:折笠 愛
骨:杉田智和
銀骨:江川央生
睡骨:平田広明
傀儡が残した清浄な水と花の匂いを手掛かりに、奈落の行方を捜す犬夜叉たちは、途中で霧に包まれた大きな湖を見つける。そこで、湖の中にある聖島に渡ろうとする少年、新太郎と出会う。新太郎の家系は代々村長を務め、この家の男子だけが聖域である聖島に渡り白心上人の世話をすることが許されているというのだ。また、白心上人とは100年も前の偉いお坊様で、当時即身成仏となった白心上人が島のお堂に祀られていると犬夜叉たちは説明を受ける。だが、最近あやしい光が島に落ち、新太郎の父親がお堂を心配して見に行ってから、もう半月も戻ってこないという。祟りを恐れる村人の代わりに犬夜叉の一行は新太郎に同行して島に渡ることとなった。
霧の流れる湖面で巧みに船を操る犬夜叉だが、島に近付くにつれ七宝と雲母は聖なる気を受けて弱っていく。聖島にも白霊山と同じく、妖気を浄化する聖なる結界が張られていたのだ。
間もなく、一行は美しい花に覆われる聖島に上陸。この花こそ奈落の傀儡が発した匂いと同じものであった。そして、花の中に新太郎は白骨と化した父親を見つける。その時、上人を祀ったお堂の中から七人隊の首領・蛮骨が姿を現す。傀儡が残した手掛かりは罠だったのだ。蛮骨の持つ大鉾の蛮竜は四魂のかけらが埋め込まれパワーアップしていた。白心上人に助けを求めるため、お堂に飛び込んだ新太郎は堂内に上人の即身成仏がなくなっていることに気づく。いっぽう、聖域の影響で鉄砕牙から風の傷が繰り出せない犬夜叉はパワーアップした蛮骨に苦戦し、窮地に陥り…。
声の出演
犬夜叉:山口勝平
日暮かごめ:雪野五月
七宝:渡辺久美子
弥勒:辻谷耕史
珊瑚:桑島法子
漁師:西前忠久
漁師:田中一成
漁師:寺井智之
蛮骨:草尾 毅
新太郎:斎賀みつき
父:山口 健
雪:嶋崎はるか
月:前田ゆきえ
花:安田未央
聖島に渡った犬夜叉たちを待ち受けていた蛮骨は風の傷を使えない犬夜叉を追い詰める。だが、弥勒が機転を利かせて聖島に張られていた聖なる結界を解くと、結界の中心には白心上人が生前に使っていた仏具・独鈷が現れる。
妖力を失っていた鉄砕牙に力が戻り、犬夜叉は風の傷を繰り出すが、蛮骨は四魂のかけらが2つも埋め込まれている大鉾・蛮竜で風の傷を跳ね返す。さらに雷雲を呼んだ蛮竜が竜雷閃を放つと、島中に黒い無数の電撃が降り注ぎ、かごめたちも巻き添えを食ってしまう。怒りに燃えた犬夜叉は一瞬の隙を付いて、蛮竜に斬りかかるが、その瞬間、白心上人の独鈷が蛮竜を守って鉄砕牙の妖気を祓ってしまった。
白心上人の独鈷が蛮骨の味方をすることから、弥勒はやはり白心上人は奈落の手助けをしていると推理する。
いっぽう、蛮竜は間髪入れず犬夜叉に斬りかかろうとする。が、かごめの放った破魔の矢が命中し、蛮骨の腕を骨に変えてしまう。その時、独鈷が閃光を放ち、光りに包まれた蛮骨が消えてしまった。蛮骨は白霊山の結界の中にある寺へ運ばれていたのだ。そこで蛮骨は、初めて白心上人の木乃伊と対面する。その頃、鋼牙や殺生丸は、それぞれ独自のルートで白霊山に近付いていた。そして追撃者たちを阻むようにさらに聖域の結界が強さを増していく。
声の出演
犬夜叉:山口勝平
日暮かごめ:雪野五月
七宝:渡辺久美子
弥勒:辻谷耕史
珊瑚:桑島法子
桔梗:日髙のり子
殺生丸:成田 剣
琥珀:矢島晶子
鋼牙:松野太紀
邪見:長島雄一
りん:能登麻美子
銀太:吉野裕行
白角:岸尾大輔
蛮骨:草尾 毅
千代:石毛佐和
勇太:林 智子
新太郎:斎賀みつき
雪:嶋崎はるか
月:前田ゆきえ
花:安田未央
七人隊の行方を捜す鋼牙は白霊山に張りめぐらされている聖なる結界の突破口を見つけるため、山の周りを調べていた。すると、突然鋼牙の足下で爆発が起こる。結界の中から鋼牙の様子をうかがっていた骨と銀骨が、鋼牙の四魂のかけらを狙って攻撃を仕掛けたのだ。
反撃しようとする鋼牙だが、骨と銀骨は結界の中に後退してしまう。妖怪の鋼牙には聖なる結界の中に隠れる2人の姿が見えない。だが、容赦なく銀骨の砲撃が炸裂。さらに結界内から、いくつものワイヤーが鋼牙目掛けて飛び出してくる。見えざる敵の攻撃に翻弄された鋼牙は、砲撃で砕け散ったと思わせ土砂の中に身を隠し、骨たちを結界の中からおびき出す。ようやく姿を現した骨に突進し、鋼牙は骨の肩口を爪で切り裂いた。
それを見た銀骨が鋼牙に向けて砲撃しようとするが、砲身の1つが爆発。鋼牙が骨の鎧を砲身に詰めていたのだ。その時、銀骨の体が変形し、体中に武器をまとった銀骨が一斉射撃を始めた。襲いかかるすべての弾丸をかわした鋼牙はついに銀骨を倒す。だが、死んだと思われた銀骨が骨を守るために、奥歯に仕込んだ自爆装置のスイッチを押した。その瞬間、超巨大な爆発が起こり、鋼牙も爆発に巻き込まれてしまう…。
同じころ、白霊山の結界に近付く殺生丸たちを蛇骨と睡骨が待ち伏せていた。いっぽう、白霊山の結界内を探る弥勒と珊瑚は山の頂上を目指し進んでいく。
声の出演
犬夜叉:山口勝平
日暮かごめ:雪野五月
七宝:渡辺久美子
弥勒:辻谷耕史
珊瑚:桑島法子
殺生丸:成田 剣
鋼牙:松野太紀
邪見:長島雄一
りん:能登麻美子
銀太:吉野裕行
白角:岸尾大輔
蛇骨:折笠 愛
骨:杉田智和
銀骨:江川央生
睡骨:平田広明
白霊山の聖なる結界の力が、さらに強まってきていた。聖域に阻まれ、千代たちの村を去った桔梗は森の中で偶然、蛮骨に出会う。そこで同じ死人である七人隊の末路を確かめたくなった桔梗は、蛮骨の後を追って白霊山へ向かっていった。
いっぽう、殺生丸は蛇骨の襲撃を受けていた。蛇骨刀を難なくかわす殺生丸は闘鬼神をふるって蛇骨を圧倒。そして、邪見にりんを逃がすよう指示を出すが、そんな2人を睡骨が待ち受けていた。吊り橋を渡って、戦いの場から離れようとした邪見とりんの前に姿を見せる睡骨。邪見は人頭杖から炎を放つが、その炎で吊り橋が焼け落ち、3人は深い谷底へ落ちてしまう。
それに気づいた殺生丸は蛇骨の攻撃を退け、深い霧が立ち込める谷底へと駆け降りていく。しかし、谷底にいたのは邪見だけだった。川に流されてしまったりんを捜し、殺生丸は川を下っていく。 白霊山の中腹に差しかかった弥勒と珊瑚は怪しい洞窟を見つけ、中へ入っていった。そんな2人の様子をうかがっていた琥珀は密かに引き返してほしいと願う。珊瑚とは戦いたくなかったのだ。
同じころ、気絶していたりんは何者かに抱かれ、森の中を移動していた。そこで意識を取り戻したりんは、抱かれている相手が睡骨と知り、悲鳴を上げる。だが、それは善良な顔に戻った医師の睡骨だった。睡骨は助けたりんを千代たちのいる村へ連れて行こうとするのだが、善良なはずの睡骨の横顔には邪悪な影が…
声の出演
犬夜叉:山口勝平
日暮かごめ:雪野五月
七宝:渡辺久美子
弥勒:辻谷耕史
珊瑚:桑島法子
千代:石毛佐和
勇太:林 智子
村人:西前忠久
村人:江川央生
長老:丸山詠二
桔梗:日髙のり子
殺生丸:成田 剣
琥珀:矢島晶子
邪見:長島雄一
りん:能登麻美子
蛇骨:折笠 愛
蛮骨:草尾 毅
睡骨:平田広明
りんをさらい、千代たちのいる村に戻ってきた睡骨は、白霊山の聖なる結界の中に入っても邪悪な心を失うことはなかった。そして村人を殺し、ついには千代たちにも手をかけようとする。が、その刹那、睡骨の脳裏に閃光が走る。まだ、わずかながらも残っていた善良な心が邪悪な心にあらがっていたのだ。そこで、殺生丸が追いついてきたことを察した蛇骨は睡骨を止め、殺生丸を聖域の中に誘いこもうと村を後にする。 いっぽう、はっきりと蛇骨たちの気配を感じ取った殺生丸は、邪見が止めるのも聞かず結界の中に入っていく。邪見も覚悟を決め、殺生丸の後を追うため結界内に入ろうとするが、凄まじい電撃に弾き飛ばされてしまう。
村に到着した桔梗は千代たちが無事なのを確認して胸をなでおろす。そして千代から睡骨の変貌を聞き、もはや睡骨が結界の影響を受けなくなっていることを知る。
りんを小脇に抱えて歩く睡骨と蛇骨の前に殺生丸が先回りをして現れた。再び蛇骨と対峙した殺生丸だが、やはり聖なる結界の影響を受け、いつもより動きが鈍い。殺生丸の背後には睡骨がりんの喉元にアイアンクローを突きつけている。そこで殺生丸は闘鬼神を真後ろに投げつけ睡骨を串刺しにし、次いで蛇骨を鋭い爪で切り裂いた。しかし、死人の蛇骨と睡骨には、ほとんどダメージを与えることはできない。ついに睡骨がりんに手をかけようとしたその時、閃光が走り桔梗の放った破魔の矢が睡骨を貫く。同じころ、白霊山内の洞窟を進む弥勒と珊瑚は、揺れ動く小さな光を追って、さらに奥へと踏み込んでいた。
声の出演
犬夜叉:山口勝平
日暮かごめ:雪野五月
七宝:渡辺久美子
弥勒:辻谷耕史
珊瑚:桑島法子
桔梗:日髙のり子
殺生丸:成田 剣
琥珀:矢島晶子
邪見:長島雄一
りん:能登麻美子
神無: ゆかな
銀太:吉野裕行
白角:岸尾大輔
蛇骨:折笠 愛
蛮骨:草尾 毅
睡骨:平田広明
千代:石毛佐和
勇太:林 智子
野武士:中嶋聡彦
村人:江川央生
村人:丸山詠二
犬夜叉たちとの戦いで銀骨が死に、骨も大きな傷を負った。立ち上がることもできない骨は銀骨が残した四魂のかけらを傷に埋め込む。すると、次第に傷口がふさがっていく。蛮骨を裏切って四魂のかけらを勝手に使ってしまった骨は、もう後戻りはできない。そこで蛮骨に対抗するため、鋼牙が持つ四魂のかけらを狙って骨は行動を開始した。
いっぽう、傷ついた鋼牙を安全な洞窟まで運んだ犬夜叉とかごめが、その場を去ろうとすると目の前に最猛勝が現れる。犬夜叉は最猛勝を追って1人で飛び出すが、すべては骨の罠だった。犬夜叉を洞窟からおびき出した骨は、鋼牙か隠れている洞窟を砲撃。さらにせき止めた川に大量の油を流し、水面に火をつけた。怪我がひどく動けない鋼牙とかごめたちは炎にさらされ、危機に陥ってしまう。そこへ、罠に気づいた犬夜叉が戻ってきた。炎に強い火鼠の衣をかごめに着させた犬夜叉は骨の前に立ちはだかる。だが、凄まじい砲撃を浴びて、犬夜叉は吹き飛ばされてしまう。
続けざま骨がかごめたちが残る洞窟に砲撃すると、洞窟の入り口が大爆発を起こし爆煙に包まれる。やがて、骨が洞窟に足を踏み入れると、かごめも鋼牙も土砂に半分身体を埋めるようにして倒れていた。骨は倒れた鋼牙に近づき、四魂のかけらを奪おうとする。しかし、それは鋼牙の芝居だった。全員、火鼠の衣で難を逃れていたのだ。追いつめられた骨は、爆雷筒の導火線に火を付ける。そこへ犬夜叉が現れ、骨にタックル。その瞬間、筒本体に引火し、犬夜叉を巻き込んで大爆発が起こる。
声の出演
犬夜叉:山口勝平
日暮かごめ:雪乃五月
七宝:渡辺久美子
弥勒:辻谷耕史
珊瑚:桑島法子
鋼牙:松野太紀
神楽:大神いずみ
神無:ゆかな
銀太:吉野裕行
白角:岸尾大輔
蛮骨:草尾 毅
骨:杉田智和
聖域に守られた白霊山で奈落を捜す弥勒と珊瑚は、山腹にある洞窟を発見。内部に入ると、邪気が強くなってくる。やがて、吹き抜けの回廊に到着すると妖怪の大群を従えた神楽が2人を待ち受けていた。弥勒は風穴を発動させようとするが、奈落の毒虫・最猛勝がいるため、風穴を開くことができない。珊瑚は神楽に飛来骨を投げつけるが、逆に飛来骨を弾かれ、気を失ってしまう。
駆けつけた弥勒は珊瑚を抱え上げ、神楽をにらみつける。最猛勝の毒を恐れて風穴を使うはずがないと弥勒を侮る神楽だったが、弥勒は珊瑚を助けるために覚悟を決め、風穴を開き妖怪もろとも最猛勝を吸い込んだ。最猛勝の毒に苦しむ弥勒は、珊瑚を抱き上げ、神楽たちがひるんでいる隙に回廊上部へと駆け上がる。だが、毒が回った弥勒も力尽き昏倒してしまう。
いっぽう、白霊山の麓に残っていたかごめたちは、あまりに弥勒たちの帰りが遅いので心配していた。そこで鋼牙にかごめをまかせ、犬夜叉は1人で白霊山に乗り込んだ。だが、半妖の犬夜叉でさえ聖域の力はきつい。これ以上進めば、浄化されかねないと犬夜叉が身の危険を感じたとき、骨が出現し犬夜叉に攻撃を仕掛ける。骨の攻撃でさらに結界の奥へと吹き飛ばされた犬夜叉は、浄化作用により、妖力が完全に消失し人間になってしまう。
そのころ、白霊山の洞窟の中で、意識を取り戻した珊瑚は気絶する弥勒の姿を見て驚愕する。弥勒が自分を守ろうとして風穴を開き、最猛勝の毒にやられてしまったことを悟ったのだ。目を覚まさない弥勒に珊瑚は…。
声の出演
犬夜叉:山口勝平
日暮かごめ:雪野五月
七宝:渡辺久美子
弥勒:辻谷耕史
珊瑚:桑島法子
武士:西前忠久
武士:田中一成
鋼牙:松野太紀
神楽:大神いずみ
銀太:吉野裕行
白角:岸尾大輔
蛇骨:折笠 愛
蛮骨:草尾 毅
骨:杉田智和
奈落を捜して弥勒と珊瑚は白霊山の山腹にある洞窟内の奥へと進んでいた。そこで山寺を発見し駆け寄った2人は、ついに聖域の中心にたどり着いたと悟る。さらに寺の中で祭壇に祀られる白心上人の即身仏を発見。すると、木乃伊のはずの白心上人が目を開け、口を開いた。
いっぽう、骨の攻撃を避け、岩場の中へ逃げ込んだ犬夜叉の前に蛇骨が現れる。結界の浄化作用で人間になってしまった犬夜叉は変幻自在の蛇骨刀を受けとめることができない。有利なポジションを取ろうと洞窟の奥へと走り出す犬夜叉に蛇骨刀が襲いかかる。
白心上人と対峙した弥勒たちが、なぜ奈落に手を貸すのか、その理由を問いただすと、静かに白心上人は語り始めた。生前、飢饉や疫病に苦しむ多くの人々を、その力を使って救ってきたが、ある日、病を患い死期を悟ったという。だが、救済を求める人々に応え、白心上人は即身仏になることを決意。皆の見守る中、寺の前に掘られた穴の中に埋められたのだ。しかし、穴の中で生への執着と圧倒的な死への恐怖で深い後悔に襲われてしまう。迷いのまま絶命した白心上人の魂は暗闇の中に取り残され、その魂を奈落が見つけたというのだ。 白心上人の気持ちは分かるという弥勒だが、奈落を守る結界をこのままにしておくわけにはいかないと、ついに弥勒は白心上人に対して風穴を開いた。
そのころ、蛇骨と戦う犬夜叉は窮地に追い込まれていた。聖域が妖力を奪っているため、火鼠の衣も鎧代わりにならないのだ。そのとき、ついに弥勒の力が白心上人の力に勝り…。
声の出演
犬夜叉: 山口勝平
日暮かごめ:雪野五月
七宝:渡辺久美子
弥勒:辻谷耕史
珊瑚:桑島法子
白心上人:松岡 文雄
庄屋:中嶋 聡彦
村人:西前 忠久
村人:田中 一成
桔梗:日髙のり子
奈落:森川智之
鋼牙:松野太紀
銀太:吉野裕行
白角:岸尾大輔
蛇骨:折笠 愛
骨:杉田智和
弥勒の風穴によって、ついに白心上人の聖なる結界が破られた。これによって妖力を取り戻した犬夜叉は蛇骨の繰り出す蛇骨刀を一蹴し、ついに風の傷で蛇骨を倒す。だが、犬夜叉は蛇骨に止めを刺さず、白霊山へと急いだ。すると、瀕死の蛇骨の前に骨が現れる。蛮骨に謀叛心を抱く骨は、蛇骨から四魂のかけらを無情にも奪い取ると、蛇骨を殺してしまう。
いっぽう、桔梗は白霊山の麓で、結界に包まれた白心上人と遭遇。白心上人の哀しみに気づいた桔梗は、魂にふれ上人の心を鎮めさせてほしいと告げる。
そのころ、白霊山の結界付近で犬夜叉を心配していたかごめは、結界が不安定になっていることに気づき、七宝と雲母を鋼牙に預け、結界の中に踏み込んだ。
間もなく、蛇骨から奪った四魂のかけらを首に埋め込んだ骨が洞窟から出てくると、そこに蛮骨が待っていた。四魂の力ほしさに蛇骨を殺した骨を蛮骨は許すことはできない。骨の持つ四魂のかけらは3つ。これに対し、蛮骨は身体に4つ持ち、さらに大鉾・蛮竜にはかごめから奪ったかけらが埋め込まれていた。蛮骨は骨の攻撃をものともせず、一方的な力をみせ骨のかけらを奪い取り、自分にかけらを埋め込んだ。ついに七人隊も1人になり、どこか寂しげな蛮骨は、犬夜叉を追って白霊山に向かっていく…。
声の出演
犬夜叉:山口勝平
日暮かごめ:雪野五月
七宝:渡辺久美子
弥勒:辻谷耕史
珊瑚:桑島法子
蛮骨:草尾 毅
蛇骨:折笠 愛
骨:杉田智和
白心上人:松岡文雄
奈落:森川智之
鋼牙:松野太紀
邪見:長島雄一
銀太:吉野裕行
白角:岸尾大輔
桔梗により魂が解放された白心上人が成仏した。同時に白霊山を覆っていた聖なる結界が消滅し、山から無数の妖怪が飛び出してくる。犬夜叉を心配するかごめは鋼牙らとともに白霊山へと向かった。同じころ、桔梗と殺生丸も白霊山の異変を察知する。
いっぽう、鳴動する白霊山内部では犬夜叉と蛮骨の戦いが始まっていた。風の傷を繰り出す犬夜叉に対し、蛮骨は大鉾・蛮竜から放つ熱風で対抗。その戦いの最中、蛮骨は奈落と2度の出会いがあったと明かす。そして、奈落が犬夜叉たちを防ぐ盾代わりに七人隊を蘇らせたことも蛮骨は承知していた。しかし、蛮骨は奈落の命令というよりも犬夜叉との決着をつけたかったのだ。そんな蛮骨に犬夜叉は苦戦を強いられる。
白霊山内回廊の奥では、弥勒と珊瑚がついに奈落の姿を発見。しかし、2人の前に神楽が立ちふさがる。弥勒は奈落が身体を組み換えて、さらに強くなるために白霊山に込もっていたと推理。そんな弥勒に神楽の風刃乱舞が襲いかかり、砕けた床板もろとも弥勒と珊瑚は回廊から転落してしまう。犬夜叉は必殺の爆流破で一気に勝負を決めようとするが、亡霊の蛮骨には妖気がないため爆流破を使うことができない。そこで、蛮骨が放った熱風に飛び込んだ犬夜叉は鉄砕牙を投げ放ち…。
声の出演
犬夜叉:山口勝平
日暮かごめ:雪野五月
七宝:渡辺久美子
弥勒:辻谷耕史
珊瑚:桑島法子
蛮骨:草尾 毅
蛇骨:折笠 愛
骨:杉田智和
白心上人:松岡文雄
奈落:森川智之
鋼牙:松野太紀
邪見:長島雄一
銀太:吉野裕行
白角:岸尾大輔