第4話7月25日(木) よる11時58分~0時53分放送
長尾千種(吉田羊)が糖尿病網膜症を患い、『白根総合病院』に入院した。『馬場医院』でたった1人の看護師となった馬場飛鳥(忽那汐里)だったが、“ジャンボ”こと鶴田正義(眞木大輔)は、失敗ばかりする彼女に相変わらず厳しい態度で接していた。
馬場医院の患者である石川綾乃(久松夕子)のところへ往診に行くジャンボと飛鳥。綾乃は、旦那に先立たれてから元気がなく、持病の狭心症の薬も飲もうとしない。近所の食堂で働く松原朱美(芳本美代子)も綾乃を心配してやってきていたが、ジャンボは朱美の異様に汗をかいている様子から、隠された病を見抜き、飛鳥に行動を監視するよう命じる。
白根総合病院では、副院長兼外科部長・天龍一郎(尾美としのり)が、入院している千種に引き抜き話を持ちかけていた。千種がいなくなれば、馬場医院が立ち行かなくなることを計算しての行動だったが、医療ジャーナリスト・里中麗子(笛木優子)は「本当に…それだけですか?」と彼に絡みつく。
食堂で働く朱美。常連客の冗談に対し、病気の症状から興奮状態になり、大暴れしてしまう。周囲が困惑する中、電気屋の桐谷祥太(川野直輝)だけは彼女を心配していた。朱美に恋心を抱く祥太は、彼女にその思いを伝えるが、朱美は決して受け入れようとはしない。
そんな中、綾乃が狭心症の発作から倒れてしまう。ジャンボの処置により一命を取り留め、朱美は「おばあさんは1人なんかじゃない。私がいるんだからさ」と涙を流しながら、綾乃に声をかけた。
朱美の病気はバセドウ病だった。しかし、朱美はジャンボの治療も、そして祥太の思いも拒絶し、馬場医院から出て行ってしまう。後を追った飛鳥が「祥太さん、いい人じゃないですか」と説得したものの、朱美は「…いい人だから、だめなんだ」と答えるだけだった。
後日、飛鳥が食堂を訪ねると朱美が店を辞めていた…。朱美の自宅に駆けつけると、すでに祥太が必死にドアを叩いている。全く出てこない朱美。そこにジャンボが現れ、躊躇なくドアを蹴破った!中に入ると、鏡台の上にあるおしゃぶりを見つける。朱美は、以前にもバセドウ病を患っていた。さらに好きな人の子どもを流産した過去があった。死んだ子どもへの罪滅ぼしとして、もう2度と誰も好きならないと朱美は決めていたのだった。そんな朱美に命の尊さを説くジャンボ。「自分の命が、自分だけのものだなんて思い上がるなっ!」堪えきれずに涙が溢れる朱美と、背中をさする祥太。朱美は薬を飲み、祥太と手を重ねた。
手術を無事に終え、千種が退院した。天龍からの引き抜き話も断って…。千種を出迎えるジャンボは、千種の目を気遣い、遮光カーテンを取り付けている。そのデザインの趣味の悪さを笑う千種と飛鳥――。