第13話9月26日(木) よる11時58分~0時53分放送
倉橋次郎(郭智博)が「劇症肝炎」になり、『白根総合病院』に救急搬送された。集中治療室で「血漿交換」を受けるが、容態は悪化の一途をたどっていた。助かるためには「肝移植」という方法があるが、日本臓器移植ネットワークに登録して順番を待たなければならず、そんな時間はない。生き残る方法はたった1つ…唯一の家族である異母兄・天龍一郎(尾美としのり)が肝臓を提供し、生体肝移植をすることだった。ジャンボ(眞木大輔)と馬場飛鳥(忽那汐里)は、天龍を説得するが、「今後、多くの人間の命を救うという使命を帯びた自分に、万が一のことがあってはならない」と拒絶される。
朦朧とする意識の中、「兄さん」とつぶやく倉橋。それを見た飛鳥は、彼を少しでも安心させようと、クレーマーの石倉義雄(西村清孝)のところに向かう。石倉はICレコーダーを使って、天龍を脅迫しようとしていた。飛鳥は、ジャンボの助けもあって、ICレコーダーを奪い返すことに成功。そのときジャンボは、飛鳥の人間としての成長に気づかされる。
ジャンボは、ICレコーダーを手に、天龍の説得を再び試みる。それでも考えを変えない天龍。地位や権力のために大物政治家・漆原正康の膵臓ガン手術を優先すると言う。
そして、漆原の手術中…ジャンボや倉橋の幻覚を見た天龍は激しく動揺。手術から逃げ出し、『馬場医院』を訪れる。今回の大失態で、今まで築いたものをすべて失ったと自暴自棄になる天龍に、ジャンボは懸命に自分の思いを伝える。自分を必要とする人間、自分しか治せない患者がたった1人だけいると思い直した天龍は、悔い改めて倉橋への臓器提供に同意した。
生体肝移植の権威・二階堂浩一を呼び、いよいよ手術を翌日に控えたとき、医療ジャーナリスト・里中麗子(笛木優子)が復讐のため、天龍を刃物で刺してしまう!凶刃は天龍の肝臓を傷つけ、生体肝移植どころではなくなった…。天龍の命だけでも救わなければならない状況の中、倉橋を救うことも決してあきらめないジャンボは、長尾千種(吉田羊)とともに、天龍の止血と移植用の肝臓摘出をやり遂げる。その後、二階堂も到着し、生体肝移植は見事成功した。ジャンボによって天龍と倉橋の命は救われ、壊れかけていた兄弟の絆も再び取り戻された。
――そして、数ヶ月後。『地域医療統合ネットワークシステム』が結実し、生まれ変わった『馬場医院』にはいきいきと働く看護師の飛鳥がいる。そして、そのかたわらでは…院長の三沢光成(山口大地)が患者を診察していた。ジャンボや千種の姿はない……。飛鳥を一人前の看護師にするという故・馬場公平との約束を果たしたジャンボは、千種とともに笑顔で旅立っていった――。