第3話7月18日(木) よる11時58分~0時53分放送
腕利きの医師、“ジャンボ”こと鶴田正義(眞木大輔)は、偶然出会ったエリートサラリーマン・鮫村正(合田雅吏)の顔色の悪さが気になっていた…。
正が勤める『シーモアフーズ』で健康診断が行われる。検尿の際、後輩・深田は正に「鮫村さん、前回は血糖値高かったですよね。健康診断にひっかかると役員になれないらしいですよ」と言い残す。正は、残された検尿カップをじっと見つめた…。
馬場医院では、ジャンボが「東京から移転してきた冷凍食品会社『シーモアフーズ』の産業医になるため営業に行ってこい」と、馬場飛鳥(忽那汐里)にスピーチ練習をさせる。嫌々ながら営業に行く飛鳥だったが、すでに産業医は『白根総合病院』に決まっていた。
ジャンボは、町のトイレで正と再び出会う。正が病気である疑いを強めるが、正は「白根総合病院の健康診断で異常はなかった」と断言し、決して認めない。必ず何かあると感じたジャンボは、飛鳥に「正の生活ぶりを調べてこい」と命じる。接待続きで、高カロリーな食生活を垣間見る。
さらにジャンボは『白根総合病院』の副院長兼外科部長・天龍一郎(尾美としのり)に会いにいく。「シーモアフーズの健康診断にもしミスがあったら、俺に産業医をよこせ」と言うジャンボに対し、「いいでしょう。君が負けた場合は、この町から出て行ってもらう」と天龍も応戦する。
また、ジャンボからの指示で、飛鳥は『白根総合病院』の研修医・三沢光成(山口大地)に頼み込み、シーモアフーズ全社員の健康診断結果を手に入れる。そのデータから、ジャンボはある秘密を発見。長尾千種(吉田羊)とともに正の自宅へ乗り込んだ。妻・鮫村裕子(松岡璃奈子)の前で、正に「お前は糖尿病だ!」と宣告する。実は、正は深田の尿を自分の尿として提出し、検査を切り抜けていたのだ。検査結果の数値がまったく一緒であることから、ジャンボはトリックを見破ったのである。だが、正は自分を肯定し、治療を拒否する…。出世のため、献身的に愛してくれる妻・裕子の期待に応えるため、仕事を休むわけにはいかなかったのだ。愛想を尽かすジャンボだったが、千種だけは正の様子を気にしていた…。
――千種は先天的なⅠ型糖尿病だった。インスリンがないと生きていけない千種は、自分の身をもって正を説得する。それでも正は治療を拒むが、体調は日増しに悪くなる一方だった…。そして、取引先との大事な接待を目前にして、正が驚きの行動に出る!千種のインスリンを盗んだのだ!
盗まれたことに気づいた千種。インスリンの扱いは大変難しく、理解せずに使えば死にいたる危険もある。必死に正を探すジャンボたち。ようやく見つけたとき、正はすでにインスリン注射を打ち、低血糖で瀕死の状態に…。間一髪のところで命を救うジャンボ。そして、正も現実を見つめ直し――。