たぶらかし~代行女優業・マキ~

毎週木曜ヨル11:58

ストーリー

STORY

今週のゲスト

7話「別れないオンナ」

 マキ(谷村美月)は相原沙耶香(三倉佳奈)から自分の代わりに不破幹生(石井正則)の婚約者を演じて欲しいと依頼される。優柔不断な不破は、沙耶香の他にも3人の女性と交際を続けており、別れを切り出せずにいると言う。結婚前に不破の女性関係を清算する事がマキの仕事だった。修羅場を迎えながらも不破と2人の女性をきっちり別れさせたマキは、最後の1人の交際相手である女性宅に向かう。その相手とは、不破が勤めている出版社の同期、山之内満子(渡辺真起子)。不破と満子は10年も続いている腐れ縁の仲だった。

 不破は満子の高級マンションにマキを連れて行き結婚する事を報告する。平社員の不破とは対照的に満子は出世して敏腕編集長になり、徐々に気まずい関係になっていった2人。満子は自分たちの関係が潮時だったと認めるものの絶対に別れないと宣言する。マキはナイフを自らの手首に押し当て、別れなければ自殺するという脅しをかけるが、満子は怯むどころか、逆にさっさと切れとマキに言い放つ。

 その状況をマキから聞いた沙耶香は、それを別れさせるのがプロだと詰め寄り、マキは何とかして別れさせると約束する。後日、不破に弁当を届けに編集部にやってくるマキ。挑発的な視線を満子に向けると、満子は、今夜自宅に来るようにマキに伝える。その直後、編集部に沙耶香がやってくる。実は沙耶香はフリーライターで、満子の下で働いていたのだ。沙耶香は不破との結婚がバレたら仕事を干されると心配してマキに代役を頼んでいた。

 小説家を目指すが、それでは食べていけなかった沙耶香にライターの仕事をやらないかと声を掛けてくれた、いわば恩人の満子。しかし、沙耶香は不破が別れを切り出せず、満子と惰性で続いていると感じていた。その後、不破の携帯に満子から電話がかかってくる。これから死ぬ、そう言われ動揺する不破。沙耶香は、満子が本気じゃないと言って引き留めようとするが、結局不破は助けに行ってしまう。マキはたまらず不破を追いかけていく。

 沙耶香が思った通り、満子は本気で死のうとは考えていなかった。酔っ払って千鳥足で歩く満子は携帯で話している若い男とぶつかり、オバサンという男の言葉に激怒して殴りかかる。マキと不破は暴れる満子を見つけて取り押さえようとするが、その時、不破の携帯に沙耶香から着信が入る。不破は電話に出るが、突き飛ばされたマキとぶつかって携帯を落としてしまう。不破の携帯を拾ったマキは、「さよなら」という沙耶香の声から、彼女が本気で自殺しようとしている事に気付く。そこに警官がやってきて満子は逮捕される。

 2日後、病院のベッドで目覚める沙耶香。手首には痛々しい包帯が巻かれていた。そんな沙耶香に寄り添うように眠る不破。マキは不破が丸二日寝ずに付き添っていた事を沙耶香に伝える。沙耶香は不破との結婚を諦めると言い、不破の名前だけ記載された婚姻届を不破の手元に返す。マキは顔を背けて大粒の涙を流す沙耶香を見て、不破と満子の10年のしがらみを断ち切る事を決意。そして、マキはメイクをして満子がいる編集部へ向かう…。

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