たぶらかし~代行女優業・マキ~

毎週木曜ヨル11:58

ストーリー

STORY

今週のゲスト

5話「男と女の間には」

 マキ(谷村美月)は久保まり子(安藤聖)から恋人の浅井康平(少路勇介)の両親の前で婚約者を演じて欲しいと依頼される。まり子が康平の両親、富子(根岸季衣)と昭夫(並樹史朗)に挨拶するため実家を訪ねたのは3年前。その時、富子はまり子を完全に無視し、ハトコとの縁談を康平に勧めたという。まり子はひどく傷つき別れを切り出すが康平は必死に謝罪。結局、富子と昭夫には別れた事にして内緒で同棲を続けていた。

 そして今年、2人の間に赤ちゃんが生まれ、康平は現在の同棲相手が出産した事を両親に勝手に報告。富子は昭夫と上京して孫のお食い初めをすると言い出した。しかし、その後、顔を合わせた康平を見てマキは驚く。康平は昔の劇団仲間で、元カレだったのだ。

 マキは、康平と息子の勇太の3人で、親戚に配るための記念写真を撮影する。しかし、その様子を見ていたまり子は2人に変な距離感を感じ、夫婦に見えないとマキに文句を言う。富子たちが上京する日は3日後。マキと康平は2人きりで夫婦役のリハーサルを行う事に。その頃、初孫を一目見ようとやってきた昭夫とまり子は自宅で鉢合わせをしてしまう。昭夫も孫の母親が、別れたはずのまり子だったとわかって困惑する。まり子は咄嗟にドアを閉め、康平に連絡して助けを求める。

 まり子が昭夫に見られた事を話すと、康平は富子に報告されていないか心配する。昭夫は頭が上がらない婿養子。昭夫は何かあると富子に逐一報告させられていた。マキは正直に打ち明ける事を勧め、康平も入籍の意思がある事をまり子に伝える。だが、富子が姑になる事は絶対に避けたいまり子は必死に考え、康平がマキに隠れて元カノと続いていたという筋書きを思いつく。マキと康平は昭夫を呼び出し、ウソの事情を説明。康平は今度こそ、まり子との関係をきれいに精算したと昭夫に報告する。昭夫は事が事だけに富子に報告しておらず、マキは富子に内緒にして欲しいと昭夫に頼む。

 事務所に戻ったマキは、まり子がウソをついてまで何を守ろうとしているのかを考えていた。その時、康平から連絡が入りマキは公園に呼び出される。康平もまり子が両親をそこまで毛嫌いする理由がわからずに苦しんでいた。2人は昔話に花を咲かせ、康平は4年前に舞台で演じた役柄の台詞を喋り始める。マキも康平に続き、2人は芝居の流れのままキスしてしまう。そこに勇太を抱いたまり子が現れる。まり子は2人の関係に気付くが、リハーサルと捉えて、見て見ぬふりをする。マキは修羅場になってもおかしくないのに怒りもしないまり子を理解できない。このやりとりは物陰に潜んでいた昭夫、そしてホームレスに扮していたモンゾウ(山本耕史)に見られていた。

 この後、自宅に戻ったまり子の前に昭夫が立ちふさがる。愕然となるまり子に迫る昭夫は、まり子が部屋へ逃げ込むと、ドアを叩きながら愛していると叫ぶ。モンゾウはそんな昭夫の姿をデジカメで撮影してマキに報告。モンゾウはまり子が隠したい事情とは昭夫との関係だと考えていた。入り婿の昭夫は仕事で何十年もの間、月に1、2度上京して得意先回りをしていた。モンゾウは、上京した際に宿泊するビジネスホテルの近くにキャバクラがあるという情報をマキに教える。

 マキは2人の関係を暴くため、そのキャバクラでホステスとして働き始める。そして、4年前この店の№1キャバ嬢だったまり子に入れあげた昭夫が、家まで押しかけ関係を迫っていた事実をマキは知る。まり子が富子を毛嫌いしていたのは、酷い事をした昭夫との関係を康平に隠すための嘘だったのだ。マキはまり子を呼び出し昭夫との関係を康平に打ち明けるよう説得するが、まり子はキャバ嬢だった事すら康平に言えずにいた。マキは康平に本当の事を話せないまり子に呆れ、康平の事が好きなのかと問う。この後、ORコーポレーションでメイクを仕上げたマキは、富子と昭夫が待つお食い初めへと最後の芝居に向かう…。

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