2話「顔のない女社長」
4月12日(木)ヨル23:58~
冬堂マキ(谷村美月)はウェブの業務を扱う「バンブーネットコミュニケーションズ」の社長、竹内奈々(三浦理恵子)から自分を演じて欲しいと依頼される。マキは社長としてテレビのインタビューを受け、反響は上々だった。奈々の年齢は43歳。若いマキに社長を演じさせ、話題を作る事が奈々の狙いだった。これまで社員にも姿を見せなかった奈々。マキは社内でも社長を演じる事になり、奈々は秘書としてマキをサポートしていく。マキは社員を集め、大手アパレルブランド「ノワリー」のオンラインストアの立ち上げを狙っていると発表する。
そして、奈々は自分の代わりにデートに行く事もマキに依頼する。相手は奈々のブログにコメントしてきた30がらみの平野(内田朝陽)というシェフ。2人はメールでやりとりする仲になり、平野はテレビに出演したマキを見て、デートに誘ってきたという。奈々は平野に好意を持っている事を打ち明ける。マキは自分で行った方が良いと勧めるが、奈々は自分の年齢を気にしていた。奈々はデートして平野がどんな男性かを見極めて欲しいとマキに頼む。
週末、マキは平野とレストランで食事をする。その時、平野はシェフではない事を打ち明ける。個人情報を簡単に晒すのは危険と考えてウソをついたという。平野の本当の職業はIT系の代理店の経営者だった。
翌朝、マキたちが会議をしていると、平野が仕事の話を持ってやってくる。平野は「バンブーネットコミュニケーションズ」の営業部門をサポートしたいと考えていた。平野は「バンブーネットコミュニケーション」が、「ノワリー」との取引を狙っていると小耳に挟んだらしく、懇意にしている営業部長を紹介したいと申し出る。
秘書として話に同席していた奈々は最高のビジネスパートナーが現れたと喜ぶ。マキはタイミングが良すぎて怪しいと心配するが、奈々は平野を全く疑っていなかった。そして、マキは奈々、平野と共に「ノワリー」を訪れ、営業部長の加藤を相手にプレゼンを行う。途中、マキが質問の答えに詰まり、代行がバレそうになるが、加藤の威圧的な態度を逆手に取ったマキは毅然とした態度をとり、パワーハラスメントだと加藤に謝罪を要求。加藤は憮然としつつも言い過ぎた事を認めて謝罪する。
この後、奈々は平野と業務提携の契約手続きを進める。奈々は契約書にパワハラなど、コンプライアンス上問題がある行為が発覚した場合、契約は破棄され、相手に賠償金を求める事ができるという一文を付け加えていた。先ほど、加藤のパワハラがあった為だった。平野は異論がない事を伝え、契約は無事に完了。
夜、マキと奈々、平野は業務提携を結んだ事を祝って食事に行く。奈々は平野と2人きりになる為、マキに仕事を理由に帰るように命じる。そして、奈々は酔った勢いで平野と一夜を共にする。
翌朝、奈々が昨晩の事をマキに話していると、平野が社長室にやってくる。平野は加藤から「ある条件を満たしたら契約する」という連絡があった旨をマキに報告する。その条件とは平野を社長にする事だった。平野はその条件を勝手に飲んで契約してしまったという。平野はマキには会長になってもらうと伝え、奈々には明日から来なくていいと言い放つ。奈々は酔った時に退職願を書かされていた。平野は加藤と手を組み、初めから「バンブーネットコミュニケーションズ」を乗っ取るつもりで奈々に近づいてきたのだった…。