♯12 「純愛殺人事件」3月22日(木) 夜23:58~
署長(斉木しげる)は本庁から赴任してきた刑事、冬沢誠二(佐野史郎)を署員に紹介する。そんな冬沢を見て驚く黒川(板尾創路)。冬沢は出世コースを歩んでいる、黒川の同期だった。白石(田辺誠一)と赤木(田中圭)がエリート刑事の突然の異動理由を考えていると、殺人事件が起きたという連絡が入る。自宅のバスタブで殺害されていたのは夏八木雅彦。手足を縛られ、目隠しされた雅彦はイスに縛り付けられ、胸には短刀が刺さっていた。
妻の夏八木亜紀(野村真美)は玄関の鍵が壊され、財布と貴金属類がなくなっていると証言し、白石は強盗の犯行と考える。死亡推定時刻は午後4時から4時半の間。亜紀は事件当時、パン屋に行っていたと証言する。黒川は遺体に抵抗した形跡がない事に気付き、犯人が殺害してからイスに縛ったと判断。強盗の犯行に見せかけるために縛ったと考え、雅彦の顔見知りによる犯行と推理する。
白石は亜紀を犯人と疑い、雅彦に保険金をかけているかを確認すると、亜紀が自分を受取人として、5千万円の保険金をかけていた事は判明。この後、亜紀がパン屋にいた時刻が4時半頃だったことが判り、赤木は亜紀のアリバイは成立しないと言い出す。犯行時、黒川は冬沢に宿泊中のホテルに呼び出され、部屋で将棋を指していた。
この後、ギャンブル好きの雅彦には多額の借金があった事が判明。保険金が支払われて、ようやく返済できる位の額だったという。黒川は亜紀を訪ね、アルバムを見せて欲しいと頼む。そこには若かりし頃の亜紀の両側に雅彦と冬沢が映っていた。雅彦、亜紀と知り合いだったにも関わらず黙っていた冬沢。ここにきて冬沢が容疑者として浮上する事に。
しかし将棋を指していた冬沢は、犯行時刻の午後4時にトイレに立ったが、すぐに戻ってきた。冬沢の犯行と考えたくない黒川だったが、静江(鶴田真由)の何気ない一言からアリバイ作りのトリックを見破ってしまう。黒川が問い詰めると冬沢は素直に犯行を自供。亜紀に密かな好意を抱いていた冬沢は、多額の借金をして亜紀を不幸にした雅彦が許せなかったと語る。こうして、事件は解決したかに思えたが…。