薔薇十字館殺人事件
File.4
青い薔薇の発表という名目で薔薇十字館に集められた招待客たち。そこで待ち受けていたのは奇怪な連続殺人だった。4人目の犠牲者、みるくの遺体が発見された後、地獄の傀儡師、高遠の正体が皆にバレる。皆は高遠を犯人と決め付け、高遠を縛って遊技場に閉じ込める。はじめは遊技場の前に行き、中にいる高遠と話をする。2人が真犯人、ローゼンクロイツと考えているのは同じ人物だった。はじめは全ての謎を解き明かし、ローゼンクロイツの正体を暴くと誓う。
この後、薔薇十字館に火災警報器のベルが鳴り響き、招待客たちは慌てふためいて逃げ惑う。キッチンからは煙が噴き上がっていた。毛利の周りに白樹、ジゼル、佐久羅、八重姫が集まると、はじめはキッチンから顔を出し、何か作ろうとして、油に火がついたと謝罪。はじめは皆の反応を確かめるため、わざと火災報知器を鳴らしたのだ。予想通りの反応のため、疑惑を確信に変えたはじめはホテル火災に遭っていないかと皆に訊ねる。だが、皆は核心を突かれて動揺しつつも認めずにその場を後にする。
白樹ははじめと美雪を部屋に呼び、小さい頃のアルバムを見せる。そのアルバムには両親の離婚で離ればなれになった兄も写っていた。この後、白樹は2年前、ローズグランドホテルで火災に遭った事を認める。その日、ホテルで世界薔薇博覧会が開催され、白樹は世界初の完全な青薔薇がお披露目されるのを楽しみにしていたという。この時、美雪は白樹のスーツケースの薔薇の写真を入れたタグに注目。その薔薇は白樹の名前と同じ紅音という品種だった。
はじめは白樹の話にピンときて広間にある薔薇図鑑を調べる。ミカド、八重姫、月読、ジゼル、京、みるく、皇翔、睦、紅音、一心…。はじめの予想通り、招待客の名前には薔薇の品種が入っていた。さらにはじめは美咲、蓮花という品種の薔薇に注目。それは薔薇風呂に浮かんでいた薔薇だった。はじめは女性で薔薇風呂に入らなかった人を美雪に訊ね、ローゼンクロイツが狙うターゲットはあと1人と考える。
次にはじめは遺体が保管されているワインセラーへ行き、遺体に添えられた黒薔薇を調べる。黒く染められた薔薇は蓮花で、深いピンクの蕾は美咲だった。はじめはこの2つの薔薇がターゲットを恐怖に陥れるキーワードと推理。事件の真相へと近づいたはじめは杭が祭沢の遺体を貫いて床まで達していた理由、みるくの遺体が発見された時の違和感の理由を推理する。そして、はじめは真犯人、ローゼンクロイツが使った巧妙なトリックを暴き、「謎は全て解けた!」と言い放つ。
登場人物
-
月読ジゼル
-
白樹紅音
-
毛利御門
-
佐久羅京
-
祭沢一心
-
冬野八重姫
-
小金井睦
-
禅田みるく
-
皇翔