ヤッターマン ストーリー
インターネットの衛星写真を見ていたガンちゃんは東ヨーロッパの田園地帯に作られた不思議なハートマークの空き地を発見する。「宇宙人へのメッセージかな?」と、前から一度宇宙に行ってみたかったガンちゃんは興味津々。そのころドロンボー一味は破格の宇宙旅行を企画して、お客を集めていた。たったの1万円で、誰でも今すぐ星の世界に行けるというのだが…。
今週のドクロベエの情報によると地球の軌道上に浮かぶ宇宙ステーションの部品の中にドクロリングがあるという。さっそくボヤッキーは、32年前の『ヤッターマン』に登場したドロンボーメカ・スカンタコを大幅にパワーアップさせた、その名もスカンタコ09で宇宙へ。…といっても、満足な打ち上げ設備などあるはずもなく、巨大なロケット花火をくくりつけただけのスカンタコ09は、ドカーンという花火の爆発とともに宇宙へと飛び出す。一方のヤッターマンは、2匹のウツボ兄弟型ロケットブースターを装備した宇宙仕様のヤッターアンコウでドロンボーの後を追った。
無事に大気圏を突破したヤッターマンは軌道上を漂うボロボロの宇宙ステーションを発見する。恐る恐る中に入ったヤッターマンを出迎えたのは祖国を離れ、たった一人、宇宙ステーションで何十年も暮らしている風変わりな船長だった。地球との連絡も途絶え、愛する妻とも離ればなれのまま孤独と戦ってきた船長は、とっくの昔に祖国が崩壊していたことを知り、愕然とする。一度、地球に戻るよう説得するヤッターマンだったが、祖国からの帰還命令が下るまでは帰れないと船長は突っぱねる。そこへスカンタコ09が現れ、8本の腕で宇宙ステーションを解体しはじめる。船体がバラバラになる前に脱出を勧めるヤッターマンだったが、祖国を失った船長は宇宙ステーションと運命を共にする覚悟を決めていた。船長が長年愛してきた宇宙ステーションを守るため、ヤッターアンコウで応戦するヤッターマン。果たして宇宙ステーションの運命は?
そして、ヤッターマンは船長を無事に地球へと送り届けることができるのか!?
今週のメカ紹介
ショッピングを楽しんでいたガンちゃんたちは怪しげなフラダンス教室を発見する。誰でもあっという間にフラダンスがマスターできるというのだが、腰ミノをつけステージで手本を見せる講師の顔つきはボヤッキーそっくりだ。怪しんだガンちゃんたちが後をつけると、案の定ドロンボー一味のインチキ商売だった。そこへ現れたドクロベエの情報によると、ハワイにある有名な岩・ナハストーンの下にこそ、ドクロリングが埋まっているに違いないという。ナハストーンとは、持ち上げられれば王の座が約束される代わりに、失敗すれば死が待つと伝えられ、あのカメハメハ大王も持ち上げたとされる伝説の大岩なのだ。“死”という言葉が引っかかりつつも、ドロンボー一味は、上から読んでも下から読んでも同じ名前の亀型メカ、その名もカメハメハメカでハワイへと向かった。
ドロンボーを追ってハワイへとやって来たヤッターマンたちの前に、ミチルと名乗る美少女が現れ、ナハストーンまでの道案内を買って出る。都合良すぎる展開に怪しむ2号だったが、ミチルの知的な雰囲気にすっかりでれでれの1号。しかし、2号がにらんだとおり、ミチルの正体はドクロリングハンターのメンバーで、自分が仕掛けた罠にヤッターマンたちを誘い込もうとしていたのだった。そうとは知らず、ミチルについて行くヤッターマンたち。ところが、素直な1号に強運が味方したのか、ヤッターマンたちはミチルの仕掛けた様々な罠を、ありえない偶然とドジの連続で切り抜けてしまう。ヤッターマンの行動はミチルの計算をも上回っていたのだ。1号のヒーローらしからぬ行動に戸惑いながらも、なぜか気になりはじめるミチル。
そしてついにナハストーンへとたどり着いたヤッターマンたちの前にドロンボーのカメハメハメカが現れる。どちらか先にナハストーンを持ち上げた方がドクロリングを手に入れられるのだが“失敗すれば死が待つ”という伝説がひっかかり、何故か順番を譲り合ってしまう両チーム。その様子を見たミチルが、ついにドクロリングハンターとしての正体を現す!
今週のメカ紹介
世界中の食材がそろう話題の巨大スーパー・スットコの特集番組を見ているうちに無性にアイちゃんの手料理が食べたくなったガンちゃん。アイちゃんを連れて食事の買物に出かけたガンちゃんは途中で怪しげな“詰め放題”の店を発見する。高級食材が、たったの千円で袋に詰め放題だと言うのだが…。
怪しい店員の正体はやはりドロンボー一味だった。そこへ現れたドクロベエの情報によると、巨大スーパー・スットコの店長の息子・ちあき君が持っている桃の缶詰こそがドクロリングに違いないという。さっそくドロンボー一味は、レジとタンスがコラボした反抗心満々のメカ、その名も“レジスタンス”でスーパー・スットコへと向かった。
スットコに到着したドロンボーたちは、スーパーの店内をローラーブレードで元気に走り回る、ちあき君を発見する。ちあき君は大好きなお父さんのスーパーのパトロールを日課とし、従業員からも親しまれている感心な少年で、おまけにちゃきちゃきの江戸っ子なのだ。ちあき君が腰から下げている桃の缶詰を狙って、買物カートに乗り、スーパー内を追撃するドロンボーたち。しかし、スーパーの隅から隅まで知り尽くしているちあき君はローラーブレードで店内を自在に逃げまわる。買物カートに乗って走るだけでもルール違反なのに、途中で試食品を食べまくったり、きれいに陳列してある商品をメチャクチャにしたり、お一人様一個限りの特売品を根こそぎ奪ったりと、次々とスーパーのルールを破りまくるドロンボーたちに、カンカンになるちあき君。そこへ駆けつけたヤッターマンは、スーパーの構造を熟知しているちあき君のアイデアを利用して、買物カートで暴走するドロンボーたちの動きを封じ込める。ところが一瞬のスキをつき、ちあき君の桃の缶詰を奪って逃走するドロンボーたち。ヤッターワンとのメカ戦に突入したレジスタンスは、今度は逆にレシートやビニール袋など、スーパーのレジでお馴染みのグッズ攻撃でヤッターマンを苦しめる。
果たしてヤッターマンは、ちあき君の桃の缶詰を取り戻すことができるのか?
そして、ちあき君が桃の缶詰を、大切にする理由とは!?
今週のメカ紹介
公園で、間近に迫った運動会の練習をしていたガンちゃんたちは新発売の運動靴を売る怪しい店を発見する。履くだけで誰でも足が速くなるという画期的なシューズを買い求める子どもたち。だがそれはガンちゃんの睨んだとおりドロンボーたちのインチキ商売だった。靴がニセモノだと知り、誰よりも落ち込む少年・カケル。気になったガンちゃんたちが話を聞くと、カケルは今日行われる町内運動会の障害物競走で、どうしても勝たなくてはならないのだという。カケルが住んでいるサルカニ町では、恒例の運動会で勝ったチームの代表が町内会長になる決まりになっており、その座を巡って、カケルの祖父であり現・町内会長のカニアシが代表を務める紅組と、サルガオ家を中心とした白組とが激しくしのぎを削っていた。しかし、ここ数年、町内会長の座を狙うサルガオは、なり振り構わなくなってきており、今回こそカケルのチームが負けてしまうかもしれないというのだ。おまけに、サルカニ町内会長のシンボルとも言うべき“回覧板のタグ”こそがドクロリングらしいことが分かり、ヤッターマンたちは運動会の会場へと向かった。
よその町から強力な助っ人をかき集め、汚い手を使って勝ちにくるサルガオの白組。その上、白組にはドロンボーたちまでが加勢していた。こうなったら紅組の助っ人を買って出ようとしたヤッターマンだったが、代表のカニアシ会長は「よそ者の手は借りない」と突っぱねる。そうこうしている間にも汚い手で着実に得点を重ねるサルガオ・チーム。そしてついにサルガオ・チームがリードのまま、最終種目である障害物競走の順番がやってくる。カニアシ・チームの逆転の望みは障害物競走に出場するカケルの足にかかっていた。ところが、なんとサルガオ・チームからはドクボンが出場することとなり、ドクボンに勝たせてドクロリングを手に入れたい&ドクロベエにゴマをすりたいドロンボーたちは障害物競走のコース上にさまざまな罠を仕掛けてカケルを待ち受ける。チームの期待を背負ってスタートラインに立ったカケルは、果たしてドロンボーたちの罠を乗り越えて町内会長の座を死守することができるのか?
今週のメカ紹介
ガンちゃんの最近のマイブームはテレビの忍者ヒーロー番組。ようやくヒーローとしての自覚に目覚めてくれたのかと思いきや、忍術を使って楽をすることばかり妄想するガンちゃんにアイちゃんも呆れ顔。そんなガンちゃんは街で怪しげな忍者グッズの店を発見する。練習キットさえ買えば誰でも簡単に忍術が身につくとの甘い言葉に乗せられて購入したガンちゃんだったが、案の定キットはインチキ商品だった。まんまと金を稼いだドロンボーたちの元へドクロベエが現れる。情報によると、猿飛佐助の末裔が隠し持っている忍術秘伝の書こそがドクロリングに違いないという。さっそくドロンボー一味は、美しき女忍者と艶やかなクジャクをコラボさせたメカ・クジャクノイチで長野県の戸隠にある忍者の里へと向かった。
ドロンボーを追って戸隠へとやって来たヤッターマンは猿飛家の跡取り娘の猿飛サリーに出会う。サリーは、海を渡って日本にやって来た母と、猿飛の血をひく父との間に生まれたハーフで、カラクリが大好きな美少女忍者だった。サリーの発明した連射式手裏剣銃は見事な出来映えだったが、猿飛家の長である祖父がなかなか一人前の忍者として認めてくれず、いつまで経っても秘伝の書を見せてくれないことが不満なのだという。そんな中、クジャクノイチが猿飛家の屋敷を襲う。ドロンボーに捕まり、あっさりと秘伝の書の隠し場所を白状したサリーの祖父は最後に漏らす。「たとえ見つけたところで、お前たちに秘伝の書の意味は理解できまい。…サリーにとっても秘伝の書など無い方がいいのかもしれん」
秘伝の書が狙われていることを知り、隠し場所へと向かうサリーとヤッターマン。そこにドロンボー一味も現れて秘伝の書を巡る争奪戦となる。ヤッターマンはサリーのカラクリ兵器の協力を得てドロンボーに対抗するが、クジャクノイチの分身の術に苦戦を強いられる。ドロンボーを倒すため、ついに秘伝の書をひも解くサリー。果たして、そこに記されていた驚くべき内容とは?
ヤッターマンは秘伝の書を解き明かし、ドロンボーの手からドクロリングを守ることができるのか!?
今週のメカ紹介
古くなった消火器を買い替えに出かけたガンちゃんたちは街で怪しげな消火器を売る店を見つける。一本買ったら無料でもう一本!などと、どこかのテレビショッピングのような調子の良さで消火器を売りさばいていた3人組は案の定ドロンボー一味だった。
今日もまたガッポリ稼いだドロンボーたちの元へドクロベエが現れる。今回のドクロリングの情報は「ニューヨークはブリックリン区の五番街のどこかにある」という何ともアバウトなものだった。ドロンボーたちは、あやふやな情報に一抹の不安を覚えつつも、ニューヨークだけに入浴!といういつものダジャレ的発想で、バスタブで入浴する自由の女神メカ・アイラブニューヨークを造って出撃する。
ニューヨークに到着したドロンボーたちは、3人で手分けしてドクロリングの手がかりを追うことに。ところがボヤッキーやトンズラーと別れたドロンジョは、いきなりドクロリングらしき首輪飾りをつけた子猫を発見する。すばしっこい子猫を追いかけるうちいつの間にか建設工事中の超高層ビルに迷い込こむドロンジョ。
一方のヤッターマンたちは、立ち寄った地元の小さな消防署でスティーブ・マッキンキン隊長率いる7人のベテラン消防隊に出会う。昔から地元の安全を守ってきた彼らだったが、ハイパーレスキュー隊の登場で、もうすぐ解散しなければならない運命にあった。と、そこへ超高層ビルで火災発生の一報が飛び込んでくる。そのビルこそ、ドロンジョが迷い込んだビルだった。
屋上付近で子猫を抱いたまま、炎にまかれ立ち往生しているドロンジョ。すぐに駆けつけた最新のハイパーレスキュー隊だったが、渋滞や激しいビル風が邪魔をして思うように消火活動ができずにいた。そこで、ヤッターワンの消火能力とマッキンキン隊長率いるベテラン消防隊の経験を活かしたチームワークで超高層ビル火災に挑む。
果たしてヤッターワンは火災を消し止め、ドロンジョを救出することができるのか?
そして、マッキンキン隊長と、その仲間たちが務める消防署の運命は!?
今週のメカ紹介
ガンちゃんが応援している関取の八三四杉(やさしすぎ)は、その名のとおり優しすぎて気迫に欠ける性格の持ち主だった。いつも土俵際まで相手を追いつめながら、あと一押しが足りずに負けてばかりなのだ。
一方、ドロンボーたちはインチキ相撲の腕試しで客を集めていた。ボヤッキーが扮する、見るからに弱そうな力士に相撲で勝ったら賞金がもらえるというのだが……。そんなドロンボーたちの前に今日もドクロベエが現れる。情報によると、今日開かれる相撲トーナメント大会で行司が使う軍配こそがドクロリングに違いないというのだ。さっそくドロンボーたちは桃から生まれた相撲メカ、その名もスモモモモモモモモタローを造り、相撲大会が開かれる両国へと向かった。
ドロンボーを追って会場に到着したヤッターマンは、どうにか準決勝まで勝ち進んだ八三四杉と出会う。相撲が伸び悩む八三四杉は恋にも悩んでいた。かねてから親方の娘のアイリに思いを寄せているのだが、相撲と同じく最後の一押しが足りずに、今日まで告白できずにいた。だからこそ今日の大会で優勝し、力士としての自信をつけて、アイリにプロポーズしたいと語る八三四杉。
だが、準決勝の土俵に上がった八三四杉は対戦相手を見て驚く。ガリガリの小兵力士のはずの鶏ガラ山が筋肉隆々の大男に変身していたからだ。その中身はボヤッキーが開発した特殊なスーツで変装したトンズラーだった。力士に成り済まして土俵に上がり、行司の軍配を奪おうという作戦なのだ。人間ばなれした鶏ガラ山の迫力に恐れをなし、思わず逃げ出してしまう八三四杉。このままでは不戦敗になってしまう!心配したヤッターマンは八三四杉の説得を試みるが、すっかり怖じ気づいた八三四杉はプロポーズの一件も忘れていつもの弱音を吐く。と、そこへ現れたのは、目に涙を浮かべたアイリだった……。果たして、八三四杉とトンズラーとの勝負の行方は?
そしてヤッターマンはドロンボーの手から軍配を守り抜くことができるのか?
今週のメカ紹介
コアラと一緒に写真が撮れて料金はたったの五千円! そんな宣伝文句に乗せられて撮影の列に並ぶアイちゃんたち。ようやく順番が回ってきたものの、コアラにしては鳴き声がどうもおかしい。案の定、店はドロンボーたちのくだらないインチキショップだった。
今週もまんまと儲けたドロンボーたちの元へドクロベエからの指令が入る。情報によると、オーストラリアのスゲーゼロックには"最高の宝物"が眠っているという。その宝物こそドクロリングに違いないと睨んだドロンボーたちは、オーストラリアにちなんで、カンガルーとヤカンのハイブリッドメカ、その名も“ヤカンガルー”でスゲーゼロックへと向かった。
ドロンボーを追ってスゲーゼロックへとやって来たヤッターマンは、喉の渇きを潤そうと立ち寄った近くの水場で目つきの悪いカンガルー軍団に取り囲まれてしまう。そのカンガルーの袋の中から現れたのは軍団の指揮をとるブーメラン使いの少年・ジャバラだった。ジャバラはかつて荒野で行き倒れになっていたところをカンガルーに助けられて以来、軍団の用心棒として一緒に暮らしていた。ヤッターマンが大切な水場を横取りしにきたのではないかと疑うジャバラ。このところ日照りが続いているスゲーゼロック周辺では、深刻な水不足にみまわれ、カンガルー軍団と気の荒いコアラギャング団とによる激しい水場の縄張り争いが起きていたのだ。どうにかジャバラの誤解を解いたヤッターマンは、抗争を止めるためコアラギャング団の本拠地を訪れる。ところが、そこで待ち受けていたのはドロンボーたちのメカだった。ギャング団に取り入って、コアラたちにドクロリング探しを手伝わせようと企んだドロンボー一味がギャング団に味方していたのだ。メカで応戦するヤッターマンだが、たとえドロンボーを倒したところで水問題が解決するわけではない。すると、ジャバラが昔、祖父から聞いた「困ったときはスゲーゼロックが解決のスイッチになる」という言葉を思い出す。果たして、スゲーゼロックに眠る“最高の宝物”とは?
ヤッターマンはカンガルーとコアラの抗争を止めることができるのか!?
今週のメカ紹介
ガンちゃんの部屋で探し物をしていたアイちゃんとオモッチャマは偶然、ガンちゃんが書いた一冊の「アイデアノート」を発見する。そこにはヤッターメカを造る時にガンちゃんが書き残したたくさんのアイデアや、ヤッターメカに関する“禁断のひみつ”までが、びっしりと記されていた…。
今回の『ヤッターマン』は、5体のヤッターメカが総出演!それぞれのメカの初登場のエピソードや、思い出に残る名場面などを振り返りながら、ヤッターメカの魅力を徹底的に分析する。ガンちゃんだけが知っている、ヤッターメカの驚きの新事実や、知られざるヒミツも大公開!他人には言えないヤッターワンの隠れた趣味に、今まで明かされなかったヤッターアンコウの誕生秘話、そしてヤッターモグラの意外な弱点とは!?
また後半の『お便りコーナー』では、これまで番組宛に届いたたくさんのイラストや励ましのファンレターをボヤッキーとネエトンが、まとめて紹介する。視聴者から送られたさまざまな質問やリクエストにボヤッキーが答えるヤッターマンならではのコーナーも満載!
七夕を間近に控えたある日、ガンちゃんたちは街で『モロッコ七夕祭り』のポスターを見かける。それは、モロッコの大富豪・ヒコボーシと結婚した日本人女性の織姫が、モロッコの地にも日本の伝統文化を広めようと企画したイベントのポスターだった。七夕のロマンチックなムードにひたっていたアイちゃんだったが、突如現れた怪しげな屋台が、せっかくの気分をぶち壊す。ダイヤモンドや高級外車など豪華な景品ばかりを並べた射的屋は、ガンちゃんたちが睨んだとおりドロンボーのインチキ商売だった。
そんなドロンボーたちのもとにドクロベエからの指令が入る。情報によると、モロッコ七夕祭りで飾られる巨大な笹の先っぽにドクロリングがついているという。さっそくドロンボーたちは、バッタの様だけどバッタじゃない“バッタもん”のメカ、その名も“タナバッタモン”でモロッコへと向かった。
ドロンボーを追ってモロッコに到着したヤッターマン。モロッコ七夕祭りのシンボルとも言うべき巨大な笹はヒコボーシの大邸宅の裏庭に飾られていた。ヒコボーシの妻であり、七夕イベントを主催する織姫は仕事で世界中を飛び回ったまま何年も帰ってこない夫を待ちつづけながらも明るく元気に振る舞う、とっても健気な女性だった。ドロンボーが笹を狙っている事を知り、街中の人々の願いが込められた笹を盗られてなるものかと奮い立つ織姫。笹に込められた願い事の中には「夫に会いたい」という織姫の切実な思いをつづった短冊も含まれていたのだ。
そこへ、ドロンボーの乗るタナバッタモンが現れる。笹を奪うため、タナバッタモンは“セミの幼虫っぽい”形態に変型し、砂に埋まっている笹の周りを掘りはじめる。タナバッタモンはその名のとおりバッタもんの昆虫メカなので、用途に合わせて、さまざまな“昆虫っぽい”形態に変型できるハイテクメカだったのだ! 自在に形を変えるタナバッタモンに苦戦するヤッターマンは果たして織姫の笹を守りきり、無事に七夕祭りを開催する事ができるのか!?
今週のメカ紹介
夏祭りの帰り道、ガンちゃんたちは近所の森で不思議な光を放つほこらを見つける。ほこらの中にあったのはボロボロに朽ちかけた龍神の像。かわいそうに思ったガンちゃんが有り合わせのパーツで補修すると、龍神の像はまばゆく光り、ガンちゃんたちは異世界へと飛ばされる。目を覚ますと、そこは昔話の挿し絵のような不思議な世界だった。
一方、現実の街では見世物小屋が人気を集めていた。なんでも格安の料金で本物の龍が見られるというのだが…。それは、いつものごとくドロンボー一味のセコいインチキ商売だった。そんなドロンボーたちのもとにドクロベエからの指令が入る。情報によると、伝説の世界にある勾玉こそがドクロリングに違いないという。さっそく、伝説の世界へ通じるとされる森のほこらへと向かったドロンボーたちは、ドクボンの機転でほこらに入る方法を発見する。
不思議な世界に迷い込んだガンちゃんたちを待っていたのは、この異世界を守護する正義の龍だった。森でガンちゃんたちが目撃した不思議な光こそ選ばれし人間だけが見えるという伝説の光だったのだ。と、その時、龍の体に異変が起こる。それまで透き通っていた額の勾玉が、突然曇りはじめたのだ。言い伝えにはこうあった…「勾玉が曇りし時、世界に危機が訪れる」。そこへ、時空の裂け目からドロンボーメカが現れる。きっと、龍の勾玉の曇りと関係あるに違いない。ドロンボーたちの狙いが龍の勾玉=ドクロリングであることを察したガンちゃんたちはヤッターマンに変身し、ドロンボーを迎え撃つ。しかし、ヤッターメカがいない状況では明らかにヤッターマンが不利だった。ガンちゃんが、以前からドラゴン型のヤッターメカを造りたがっていたことを知った伝説の龍は、これも何かの縁とヤッターマンに加勢する。しかし、ドロンボーに勾玉を取られパワーを失った龍は石像へと形を変える。その石像こそ、ほこらでガンちゃんが修復した龍神の像だった! ヤッターマンがドロンボーから取り戻した勾玉を石像にはめた時、龍神の像はまばゆい光に包まれるとヤッタードラゴンへと変化した!
今週のメカ紹介
久しぶりに日本でも皆既日食が見られるとあって世間は日食の話題で持ち切りだった。ガンちゃんと二人で日食を見ることを夢みるアイちゃんだったが、どうやらガンちゃんにはその気がない様子。一方のドロンボーたちも日食人気にあやかって一儲けたくらんでいた。いつでもどこでも好きな時に皆既日食が見られる夢のようなサングラスだというのだが…。いつものごとく小学生以下の発想で大金を稼いだドロンボーたちの下へ、ドクロベエからの指令が入る。情報によると鹿児島の南にあるアクセク島のどこかに、皆既日食の光によってドクロリングに変化する伝説の鏡があるという。さっそく、ブルドーザーのパワーとブルドッグのゴツさを融合させたメカ・ブルドーザーブルドッグでアクセク島へと向かうドロンボーたち。偶然立ち聞きしていたアイちゃんは出動のついでに日食が見られるかも!と、ちょっぴり期待する。
アクセク島にやって来たヤッターマンは島中の鏡を買い占めていたドロンボーたちに出くわす。いきなり火花を散らす両者。そこへ割って入ったのはドクロリングハンターが送り込んだ3人目の刺客、マッスル・ガッテンだった。なんでもナンバーワンでないと気が済まない困った性格のガッテンは任務そっちのけで全身鍛え上げたムキムキの筋肉を見せびらかす。対抗意識を燃やしたトンズラーと、なぜか巻き込まれる形となった1号はドクロリングを探して島中を汗だくで駆けずり回る。男三人による、どうにも噛み合ない筋肉バトルが展開されるなか、ついに皆既日食が始まった。と同時に、大地が揺れ、地割れのすき間から光が漏れる。“伝説の鏡”が放つ光に違いないとにらんだ一同は、それぞれメカに飛び乗ると地中深くを目指して掘り進む。ヤッターモグラの活躍で巨大な地下空間へとたどり着いたヤッターマンたちは、まばゆく光る地底湖を発見する。天井に空いた大穴から皆既日食からこぼれ出た光が差し込んでいるのだ。ドクロリングはこの湖の底にあるに違いない。そこへ現れたドロンボーとガッテンのメカによる三つ巴の戦い。果たしてドクロリングは誰の手に?そしてアイちゃんは念願の日食を見ることができるのか!?
今週のメカ紹介
本格的な闘牛が体験できると、お客を集めるドロンボーたち。牛を倒したら賞金百万円!の甘い文句に誘われて集まったお客の中にガンちゃんもいた。スペインにいるようなかっこいいマタドールを期待して申し込んだガンちゃんだったが闘牛場で待っていたのは予想外の“牛”だった。
今週もくだらないインチキで金を稼いだドロンボーたちのもとへドクロベエからの指令が入る。その情報によるとスペイン名物・サラダガパエリアの尖塔のてっぺんにドクロリングが付いているという。さっそくドロンボーたちは闘牛からヒントを得た“焼き肉”メカ・ハラミギュターンを造り、スペインへと向かった。
ドロンボーを追ってスペインへとやって来たヤッターマンたちは恋多き美少女・カルメンに壮絶なフラれ方をした気弱な少年・ホセと出会う。ホセの話によると必死の努力の末にようやく振り向いてもらえたと喜んだのも束の間、カルメンは闘牛士の青年に心変わりしてしまったのだと言う。不憫に思った1号はホセをカルメンのもとへ連れて行くと、いきなり青年にホセとの闘牛勝負を申し込む。無謀すぎる勝負にホセが尻込みしているところへ、ハラミギュターンに乗ったドロンボーたちが現れる。いつも以上に張り切ってヤッターマン2号に勝負を挑むドクボン。実はドクボンは最近2号のことが気になって仕方が無いらしいのだ。ドクボンのしつこい攻撃をかわしたヤッターマンたちにハラミギュターンが襲いかかる。その名が示すとおり、ハラミに牛タン、カルビなど熱々に焼いた肉の部位を投げつけてくる攻撃にヤッターワンはたじたじ。ヤッターワンの足が止まったところでサラダガパエリアの塔の先にあるドクロリングを狙うドロンボーたち。このままでは大切なサラダガパエリアが壊されてしまう!闘牛士の青年にハラミギュターンを止めるよう頼むカルメンだったが、恐れをなした青年は逃げ出してしまう。その絶体絶命のピンチに立ち向かったのは気弱な少年・ホセだった!ヤッターマンとホセはサラダガパエリアを守ることができるのか!?
今週のメカ紹介
以前からヤッターマン2号のことが気になってしかたがないドクボンは、ある本で読んだ言い伝えに驚喜する。その本によると、巨大なシャコ貝に閉じ込められた二人はラブラブになれるらしい。ドクボンが1号を蹴落として2号からモテモテになる妄想を膨らませているところへドクロベエが現れる。いつもより早く、ドロンボーたちのいないところへフライングして顔を出してしまったドクロベエはドクボンに指令の代役を頼む。
そのころドロンボーたちは真珠貝を使って一儲けたくらんでいた。殻からこぼれんばかりの大きな真珠が入った貝が、たったの一万円だというのだが……。ちょうどお昼の買い出しに来ていたガンちゃんたちも巻き込み、大金を儲けたドロンボーたちのもとへ、ドクロベエに見せかけたドクボンからの通信が入る。その指令によると、ドクロリングは地中海に浮かぶキプロス島に生息する超巨大なシャコ貝の中の真珠だという。さっそくドロンボーたちは、キプロス島の神話に登場する愛の女神とアフロヘアーを融合させたメカ、その名も“アフロデイイッテ”を造り、地中海を目指した。
ドロンボーたちを出し抜いて、さっさとシャコ貝を見つけるドクボン。そこへ現れたヤッターマンたちと小競り合いとなり、なんとドクボンと2号がシャコ貝の中に閉じ込められてしまう。ようやく追いついたドロンボーたちはドクボンたちが入ったままのシャコ貝をアフロデイイッテで強奪。2号を救うため、1号はヤッターアンコウで後を追う。
図らずも、本で読んだ言い伝えどおりの状況になれたドクボンは2号の前で猛アピールを始める。なんとか2号の気を惹こうと画策し、ついにはドクロリングである真珠をプレゼントするなどと、とんでもないことまで言い出すドクボンだったが2号は1号のことしか頭にない。そこへ追い討ちをかける事態が発生する。密閉された真珠の中の空気が薄くなりはじめたのだ。ショックでオロオロと泣き出したドクボンを励ます2号。貝に閉じこめられた2号とドクボンは協力し脱出することができるのか!?
今週のメカ紹介
ガンちゃんは怖い話が苦手なくせにテレビで怪談番組があるとついつい見入ってしまう。そんなに苦手なら見なければいいのに「ちっとも怖くなんかない」とアイちゃんの前では強がるガンちゃん。そんな中、怪しげなお化け屋敷のコマーシャルが流れ、二人は調査することに。お化け屋敷と聞いて渋るガンちゃんだったが、アイちゃんの手前そうもいかず、現場に向かうとドクロマークのお化け屋敷の前には長蛇の列ができていた。入場料がたったの十円で“背筋も凍る”体験ができるというのだが…。
今週も安上がりなインチキで金を稼いだドロンボーたちのもとにドクロベエからの指令が入る。情報によると富士山の麓の洞窟の中にある氷柱こそドクロリングに違いないという。さっそく、ホラー度満点の洞窟探検メカ、その名も“ホラーアナグマ”を造り富士山を目指すドロンボー一味。急いで追跡しようとしたヤッターマンだったがヤッターモグラの姿が見当たらない。どうせ出番がないと思って日光浴していたヤッターモグラを急き立てて、ヤッターマンはドロンボーを追った。
ドロンボーたちが見つけた洞窟はいかにも幽霊が出そうな不気味な場所だった。洞窟に入ろうとしたドロンボーたちの前に青白い顔の少年が姿を現す。少年は「この呪われた洞窟に入ると、恐ろしいタタリがあるぞ」と言い残すと、いつの間にか姿を消していた。タタリという言葉に怯えつつも、ドクロリングを探すため洞窟に足を踏み入れるドロンボーたち。遅れて到着したヤッターマンの前にも同じ少年が現れる。幽霊と勘違いしてうろたえる1号だったが、バケルと名乗ったその少年はヤッターマンがドロンボーを追っていることを知ると洞窟の中を案内するという。バケルの協力を得たヤッターマンは複雑に入り組んだ洞窟の中で迷っていたドロンボー一味を発見する。その場から逃げ出そうとしたホラーアナグマを見たバケルは、先回りしようとヤッターモグラのコクピットを飛び出す。どうやらバケルは何かに焦っている様子。ドロンボーの後を追ったヤッターマンが洞窟の奥で目にしたものとは? そして“洞窟の呪い”の正体とは!?
今週のメカ紹介
アイちゃんは朝から上機嫌だった。雑誌の今日の占い欄に「気になる相手とのラブ運マックス!」の記事を見つけたからだ。さっそくガンちゃんに伝えるが「その相手って誰?」と、いつもながら鈍感な反応に肩すかしを食う。同じ占いによるとガンちゃんの運勢には「大切な物を失う」と出ているのだが、本人にあまり危機感は無いらしい。すっかり気を削がれたアイちゃんが街を歩いていると怪しげな占いの館の前にならぶ行列を発見する。話題の占い師“国分寺の叔父”が、お客に降りかかる不幸を次々と予言するというのだが…。
今週も卑怯すぎる方法で金を稼いだドロンボーたちのもとにドクロベエからの指令が入る。情報によると、イギリスとフランスを隔てるドバーン海峡にそそり立つ白い崖の上に古城があり、そこで結婚式が行われる時にだけ出される伝説のベールこそドクロリングに違いないという。さっそくドロンボーたちは、結婚式には付き物のケーキをモデルにしたメカ、その名も“ウェディングケーキング”を造り、ドバーン海峡を目指す。
ドロンボーを追ってドバーン海峡へとやってきたヤッターマンの前に怪しげな占い師のオバサンが現れる。初めは警戒していた2号だったが「ラブ運を占ってあげる」と言われ、つい気を許した瞬間、催眠術で眠らされてしまう。オバサンの正体はドクロリングハンターが送り込んだ愛と欲望の占い師・バーバラだったのだ。連れ去られた2号をヤッタージンベエで追った1号だったが、バーバラの攻撃でドバーン海峡に墜落し、搭載していたヤッターメカたちもまとめて出撃不能となる。
古城の教会では催眠状態の2号とドクボンの結婚式が行われようとしていた。2号の結婚を阻止しようと駆けつけた1号の前にウェディングケーキングが立ちはだかる。ヤッターメカも出撃不能で、絶体絶命のピンチに立たされた1号は「大切な物を失う」という占いの意味を理解する。「アイちゃんを失いたくない!」という1号の気持ちが最高潮に達した時、1号の持っていた勾玉が輝き、ヤッタードラゴンが現れる!
今週のメカ紹介
人気の寝台列車オリオン号の引退セレモニーのテレビ特番を見ていたガンちゃんは、オリオン号の最後の勇姿にむせび泣く鉄道少年に激しく共感する。何を隠そうガンちゃんも熱い“鉄オタ”だったのだ。引退したオリオン号の車両が、人気のテーマパーク・鉄道アドベンチャーランドに展示されていることを知り、さっそく見物に出かけたガンちゃんたちだったが、途中で怪しげな店を発見する。格安の料金でSLの運転手や車掌の体験ができるとの触れ込みに鉄オタ魂をくすぐられたガンちゃんは、まんまとドロンボーのインチキに引っかかり、とんでもない目に合ってしまう。
くだらないインチキで金を稼いだドロンボーたちのもとに現れるドクロベエ。その情報によるとオリオン号のトレードマークである三ツ星のプレートこそドクロリングに違いないという。そこで、ボヤッキーの鉄道へのこだわりが詰まった渾身のメカ、その名も“ジョーキキカンシャーク”で鉄道アドベンチャーランドを目指すドロンボー。実はボヤッキーも、かつての鉄道少年だったのだ。
ドロンボーを追って鉄道アドベンチャーランドに到着するヤッターマン。しかし、ひと足違いでドロンボー一味がオリオン号のプレートを奪い去った後だった。オリオン号の三ツ星プレートが奪われるのを阻止できず、責任を感じるテツト。この少年こそ、テレビ番組でオリオン号への熱い思いを語っていたあの鉄道少年だった。その鉄道愛に心を打たれたヤッターマンはテツトを連れてアドベンチャーランド内を逃走するドロンボーたちを追う。それぞれ鉄道マニアを自負するボヤッキーとテツトの頭脳戦。ヤッターマンの追跡を大きく引き離し、線路上を疾走するジョーキキカンシャークだったが、アドベンチャーランド内の路線図を知り尽くすテツトを乗せたヤッターワンは、線路のポイントを巧みに切り替えながらドロンボーたちを車庫へと追い込む。ボヤッキーの愛の無いSLマニアぶりを見抜いたテツトは、ヤッターマンと共にオリオン号の三ツ星プレートを取り戻すためドロンボーに立ち向かう!
今週のメカ紹介
「世界のカブトムシがどれでも千円!」と客を集めるドロンボーのインチキ昆虫ショップ。図鑑で見るような珍しいカブトムシを手に入れ、大喜びのお客たちだったが、もちろんこれにはウラがあった。いつもながらくだらないインチキで金を稼いだドロンボーのもとにドクロベエからの指令が入る。情報によると、アマゾンのどこかに“コハクの宝庫”と呼ばれる幻の産地があり、そこに眠るドクロ型のコハクの中にドクロリングが埋まっているというのだ。さっそくドロンボーたちは装甲をクニャクニャと軟らかくしたりカチカチに堅くしたりできるクワガタ型メカ、その名も“オークニャカタ”でアマゾンを目指した。
ドロンボーを追ってアマゾンへとやって来たヤッターマンたちの前に、いきなり現れた巨大ミノムシ。それは、虫を愛しすぎるあまりコスプレで昆虫になりきってしまった学者のムシゴロウだった。幻のカブトムシ・ブルービートルに魅せられたムシゴロウは、実物を一目見るため妻子を残して家を飛び出し、すでに十年が経っていた。ブルービートルははるか昔に絶滅した種だが“コハクの宝庫”ならコハクの中で化石になったブルービートルが見つかるかもしれないというのだ。「虫さんを怖がらせないように」とのムシゴロウの提案で1号、2号、オモッチャマはそれぞれカブトムシ、蝶、テントウ虫のコスプレをして、一緒に“コハクの宝庫”を探すことにする。一方、ドロンボーたちはジャングルで蚊に食われまくっていた。仕方なく、ドクロベエが用意したという虫除けの全身スーツを着込むが、そのデザインは蛾、フンコロガシ、ナメクジという、どこから見ても悪役の姿だった。どちらも昆虫の姿になったヤッターマンとドロンボーは、ついに“コハクの宝庫”を発見する。こうなったら力づくで相手を倒すしかない。それぞれの昆虫の特徴を活かした戦いで激突するヤッターマンとドロンボー。それでも決着はつかず、オークニャカタを呼び寄せたドロンボーに対抗するため、1号はヤッターアンコウをカブトムシ型に改造すると、昆虫メカバトルへと突入する!
今週のメカ紹介
前回の戦いで、ついに8個目のドクロリングを手に入れたドロンボーたちは、すっかり気が緩んでいた。残る2つのうち1つはすでにドクロリングハンターの手にあり世界には最後の1つしか残されていないのだがドロンボーたちはまだ知る由もない。ドクロリング探しはそっちのけで温泉旅行などを計画するドロンボーの姿に呆れ返るドクボン。そこへ、ドクロベエからの指令が入る。情報によると、鹿児島県の霧島温泉郷の一角に刺さっている「天の逆鉾(あめのさかほこ)」こそ、ドクロリングに違いないという。さっそくドロンボーたちは、新婚旅行で霧島温泉郷を訪れたこともある坂本龍馬をモデルにしたメカ、その名も“リョーマゼヨーン”を造り、霧島山を目指した。
一方、最後のドクロリングが霧島にあるとの情報をキャッチしたドクハンたちもボスを中心に一致団結……と思いきや、それぞれアルバイトが忙しいらしく、ボスのもとに集まったのはセインとルイのメダチ兄弟だけという有様だった。ふがいない部下を持ったことに嘆くボスだったが、メダチ兄弟には勝算があった。霊能者であるバーバラの力で歴史的発明家の霊を呼び出し、最強のメカを造らせていたのだ。その発明家こそ、ルネッサンスが生んだ天才レオナルド・ダ・ビンチ……ならぬ、レ・オナラ・ブー・ダベンキだった!
その頃、霧島に到着したヤッターマンとドロンボーは天の逆鉾を前に、どちらも抜くのをためらっていた。逆鉾を抜いたものには恐ろしい祟りがあるとの言い伝えがあるからだ。そこへ、本家ダ・ビンチの作品を組み合わせたようなダベンキの巨大メカが現れる。そのいかがわしい外見とは裏腹に圧倒的な強さを誇るダベンキメカの前に、ヤッターメカは次々と倒されてゆく。そのスキをつき、一か八かで逆鉾を抜いたドロンボーたちを雷が直撃する。祟りかどうかはさておき、ドロンボーたちが手にした逆鉾のツバは、なんと本物のドクロリングだった!9個目のドクロリングを手に入れドロンボーたちが有頂天になったのも束の間、そこへ現れたドクハンのボスがすべてのリングを奪い去る。ついにそろった10個のドクロリング。その時、謎に包まれたドクハンのボスが、その正体を現した!
ついに登場したヤッターキングは仲間たちのピンチを救うため、ドクハンが操る最強のダベンキメカとの壮絶な戦いを繰り広げる。羅針盤、活版印刷、火薬の“ルネッサンス三大発明攻撃”に苦戦を強いられるヤッターキング。その頃、ヤッターマン2号を連れ去り海上を飛行するドクボンの行く手にドクロの形をした島が姿を現す。この怪しげな島こそドクロベエが待つドクロ島だった。1号がきっと助けに来てくれると信じる2号だが、ドクボンは「おじいちゃまが復活すれば人類の力では叶わない…」と不気味な言葉を残す。
一方、ドクボンにドクロリングを独り占めされ無人島に置き去りにされたドロンボーたちは途方に暮れていた。このままでは全てドクボンの手柄になりドクロベエに願いを叶えてもらえない。「女子高生に囲まれて暮らしたかったのに」「何てくだらない願いだい!」「自分だって大したことないクセに!」焦りから仲間割れをはじめるドロンボーたち。そしてドロンジョの口から、ついに「ドロンボー解散」の言葉がとび出す。
ダベンキメカとの死闘を制し、囚われの身となっていたヤッターメカたちを救出するヤッターキング。すっかりエネルギーを消耗し行動不能となったヤッターメカたちは最後の望みをヤッターキングに託す。仲間たちの友情のこもったメカの素を受け取った1号とヤッターキングは、2号の救出のためドクロ島を目指す。
どうにか解散の危機を乗り越え、さらに絆が深まりパワーアップしたドロンボーたちはヤッターマンとの最後の決戦に向けたメカを用意する。そのメカこそ、メカデザイナーの大河原邦男も太鼓判を押す究極のドロンボーメカ、その名もドロンキング! ドロンジョ、ボヤッキー、トンズラーの個性が反映されたドロンキングはドクロ島の上空でヤッターキングと激突する。ラストバトルにふさわしく激しい火花を散らすヤッターキングとドロンキング。ドクボンの手から2号を取り戻したい1号と、その追撃をかいくぐりドクロベエの待つ島の中枢部を目指すドクボン。そしてついに10個のドクロリングが届けられた時、ドクロベエが復活する!
ヤッターマン2号を取り戻すためドクボンを追ってドクロ島へと駆けつけた1号の目の前で、とうとうドクロベエが復活してしまう。手を出そうにも強力なバリアで阻まれ、1号は近づくことすらできない。焦る1号を尻目にドクロベエはドロンボーたちに、ちょうど2年ほど前、地球を訪れた日のことを語り始める。ドクロベエは宇宙からきたXYZ星人だったのだ!
ドクロリングに隠された秘密を知り、呆然とするドロンボーたち。すべてを語り終えたドクロベエはドクボンとともに地球を去ろうとするが、その前に、ドロンボーたちの願いが本当に叶えてやるべき価値のあるものかどうかを確かめるため、心の奥底に眠るいつわりのない欲望をのぞいてみることにする。口では金持ちになりたい、うまいものが食いたいなどとありきたりな欲望を語っていたドロンボーたちだったが、ドクロベエが見たのは本人たちすら気づいていない意外な「願い」だった。
ドロンボーたちのくだらない願いに呆れるドクロベエ。しかし、ドクロベエが地球滞在中に目にした他の人間たちの欲望も、同様に身勝手でくだらないものばかりだった。ならば地球を離れる前に、自分の力で人間の欲望そのものを奪い去ってやろうと決断するドクロベエ。そうすれば欲望が原因で人間同士がみにくい争いをすることもなくなり地球は今より平和になるというのだ。しかしそれは同時に、「好きな誰かと一緒にいたい」という人としての根源的な願いすらも奪うことを意味していた。人間のささやかな願いを守りたい、そして2号を取り返したいという1号の「願い」が頂点に達したとき、その思いに応えるかのようにヤッターキングが現れる!
果たしてドクロベエの暴走を食い止め、地球を崩壊から救うことはできるのか? ドクボンに連れ去られたヤッターマン2号の運命は? そしてドロンボーは今度こそ解散してしまうのか!? ヤッターメカ全員の願いが詰まったメカの素で、ヤッターキングは最後のビックリドッキリメカを発進させる!