ストーリー

15時限目
7月18日(土)
フィアンセはゲーム王

  鑑は見ただけでモノの価値を金額に査定できる生徒会の会計係、蔵持円から結婚を申し込まれる。円の実家は日本で1番勢いのあるソフトメーカーKMCだった。鑑は円が結婚を焦る理由を調べて驚きの事実を突き止める。KMCは世界最大のゲーム会社、アクティヴィションフリーゲートから買収を仕掛けられていた。KMCの社員を残す条件は円が向こうの会社のCEO、ヘル・ゲイツと結婚する事だった。結婚を断ればKMCの従業員は全員クビ。円は結婚を受け入れるしか選択肢はないのだ。

  マクロソフトグループ創始者の息子であるゲイツは若き天才プログラマー。ゲイツはゲーマーとしての腕前もすごく、FPSゲーム「キングヘイロー」シリーズ公式世界大会3連覇中の猛者だった。事情を知った鑑は何かを企んでいた。翌朝、鑑の自宅にゲイツがやってくる。結婚できる16歳になった円を迎えに来たのだ。ゲイツは円を外に連れ出し、覚悟できているかと確認する。そこに鑑がやってきて、自分が円の本当のフィアンセだと名乗る。鑑は自分もゲーマーで、その腕に惚れ込んだ円にプロポーズされたとゲイツに伝える。好きな女性と一緒になるために欲しくもない会社を買収しようとするゲイツ。鑑はそんな男性と一緒になるくらいなら円は俺と一緒に駆け落ちすると言っていたとゲイツに教える。

  ゲイツは嫌悪感を露わにして鑑に決闘を申し込む。鑑は俺が勝ったら円の事を諦め、買収話も白紙にしろと条件を出す。鑑はその代わり対戦にはゲイツが作っている来月発売予定の「キングヘイロー3」を使うと伝える。このシリーズの公式世界大会で3連覇しているゲイツが圧倒的に有利なゲームだった。ゲイツも自分が勝ったら円を諦め、今後ゲームに指一本触れない事を誓えと条件を出す。続けて、ゲイツは負けたら、鑑をアメリカへ連れて行き、24時間監視体制の下、残りの人生を過ごさせると言い放つ。

  2人はお互いに条件を受け入れ、ゲイツは夕刻にゲームセンターで勝負すると鑑に伝える。この後、鑑は学校の資料室で「キングヘイロー2」の特訓をする。鑑は練習相手にド素人の切子と花音を指名。鑑は切子、花音と2対1の変則マッチを行うが、切子と花音はヨタヨタしながらビームガンを打ち合い、鑑の方に向かう事もできない。このゲームが得意な騎咲はこれで練習になるのかと心配。だが、鑑が見たかったのはド素人の2人がする動きだった。そして夕方、2人の対決の噂を聞きつけた野次馬たちがゲームセンターに集まる。皆はこのゲームセンターの殿堂入り王者の鑑と世界王者のゲイツの対決に注目していた。この後、鑑とゲイツが発売前の「キングヘイロー3」で対決。開発したゲイツが圧倒的に有利だったが、このゲームを初めてプレイする鑑は秘策を用意していた…。

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