ストーリー

8時限目
5月23日(土)
不登校児は大センセイ

  鑑は生徒会長の桃園マキナからクラスの不登校児の家へ家庭訪問に行き、明日から登校するように指導してほしいと頼まれる。だが、鑑は漫画「終末学園」第3巻を秋葉原に買いに行くから無理だと断る。夕方、鑑は「終末学園」作者の天上院騎咲先生のサイン会の整理券が配布される秋葉原のお店へ。ギリギリで整理券をゲットした鑑は店内で「終末学園」の購入者を数えるゴスロリ少女と出会う。

  自分がこの漫画の最大の理解者で一番のファンだと自負する少女はお店に一番に来て、第3巻を100冊も購入していた。少女はこの作品を世に広める事が自分の使命だと訴え、315冊目を購入した鑑の作品に対する思いをからかう。すると鑑はお前より深くこの漫画を読み込んでいると対抗心をむき出しに。2人は「終末学園」のトリビア対決をし、少女は善戦するものの鑑が勝利を手にする。

  だが、少女はまだ勝負はついていないと訴え、自分が一番と認めさせるために鑑を自宅へと連れて行く。少女は騎咲先生の生原画やキャラの初期設定イラストなど、ファンには入手困難なものばかりを所有。実は少女は騎咲本人だったのだ。鑑が衝撃の事実に驚いていると、スマホにマキナから不登校児のデータが送られてくる。鑑は不登校児の田中さち子の画像を確認して困惑。さち子は騎咲にそっくりだった。その時、騎咲に電話がかかってくる。それは新連載の予告漫画の締め切りの連絡だった。騎咲は3日後と思っていたが、連絡ミスがあり、本当の締め切りは明日の朝と判明する。

  騎咲は翌朝までに予告漫画8ページを書き上げてみせると気合を入れる。鑑は兄妹モノという次回作の構想を聞き、目を輝かせながら手伝わせてほしいと騎咲に志願する。鑑は純音を騎咲のマンションに呼び出し、純音も一緒に騎咲の作業を手伝う事に。作業中、鑑は背景の資料を探すために騎咲のパソコンを操作し、何気なく入学式というフォルダを開く。そこには銀杏学園の入学式の騎咲とマキナのツーショット写真が入っていた。

  翌朝、鑑は原稿を完成させて一息つく騎咲に不登校児のさち子かと確認し、自分が担任教師だと教える。すると騎咲(さち子)は学校に行くつもりないと意思表示。学校生活を楽しむ時間があるなら、その時間を作品に捧げて読者を増やしたいという。鑑は学校の事はいいから読者を大事にしろと伝えて去っていく。騎咲は登校しろと説得されずに拍子抜けしつつも安堵する。帰宅した鑑が学校に行く準備をしていると、マキナから電話がかかってくる。マキナはどんな手段を使ってでもさち子(騎咲)を登校させてと伝える。マキナは学業よりくだらない漫画を優先させている事が許せないという。鑑はそんなマキナにお前はあいつの漫画の何を知っていると言い放ち、騎咲を登校させるための授業を開始する…。

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