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#044「アメリカ/ロサンゼルス」 2月22日(日) 午前10:25〜10:55


■内容

今回の配達先は、アメリカが誇る世界都市、ロサンゼルス。常に新しいものを生み出し続ける、トレンドの発信源。世界的な寿司ブームは、ここから全米へ、そして世界中へと広がった。そんなロサンゼルスで、日本伝統の寿司の技術を伝えるために学校を開いた寿司職人の松田文男さん(52)と兵庫県西脇市で居酒屋を営む母・牧子さん(80)と兄・幸紘さん(55)をつなぐ。

「なぜ文男さんは、アメリカに行かれたのですか?」と山口が聞くと、「一つは、アメリカに対して憧れがあったこと。もう一つは、頑固だった父の元から、離れたかったのではないか?」とお兄さん。山口の「心配なことはありますか?」との質問には、「息子は、34歳のときにガンを患っているから、体のことが心配」とお母さん。

アメリカへは、9200キロ、およそ12時間の旅。文男さんは、寿司職人としての自分の腕を試すため、28年前に25歳でアメリカに渡った。レストランや一流ホテルの寿司場でがむしゃらに働いていた。しかし、無理がたたったのか、文男さんは34歳の時にガンに侵される。日本の家族の支えもあり、2度の手術でガンを克服した文男さんは、寿司職人としての名声を捨てて、自分の技術を伝承する人生を選んだ。

 世界的な日本食ブームということもあり、アメリカだけでも寿司屋が9000軒はあるという。生食の取り扱いに慣れない料理人たちが起こす問題を危惧した文男さんは7年前に正しい日本の寿司の技術を伝えるべく、寿司の専門学校を設立した。

文男さんの寿司の専門学校に通う生徒は、経験者以外にも元警察官や芸術家など、実に様々。これまでに文男さんの専門学校を巣立っていった生徒は、700人以上。文男さんは、卒業生の就職もサポートしている。彼らが学校で学んだことを、その次の世代に引き継いでいってほしい。そして日本の寿司文化が正しい形で、広まって欲しい。文男さんは、そんな思いでこの7年、地味な努力を続けてきた。

アメリカに渡って28年、ひたすら走り続けてきた文男さん。その原動力になったのは、一代で居酒屋を築き、成功させた父の存在だ。父を越えたい、父に認められたい一心でここまできた文男さんだが、6年前に父は他界、成功した姿を見せることは叶わなかった。そんな文男さんに、日本の家族からの届け物は「サバの棒寿司」。亡き父がよく作っていた故郷・播州の味。お兄さんが父直伝のやり方で作ったものだ。そしてお兄さんからの手紙には、「直接、褒めることはない親父でしたが、店に来るお客さんには、文男のことをいつも自慢していましたよ」と。それを読んだ文男さんは感激して…。













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