日本と海の向こうをつなぐのは、山口智充。
次回は、京都に住む寺田陽子さんと、オーストラリアに住む娘・未知さん(34)をつなぐ。
「娘さんの何が気になりますか?」という山口の質問に、
母は、「娘はウエディング・プランナーという仕事をしているが、
仕事している様子を見たことがないので、見てみたい」という。
日本から飛行機で9時間、7100キロ離れたオーストラリアの東海岸ブリスベンに到着。
ブリスベンから車で2時間、未知さんの住むゴールドコーストは、延々60キロ近くも砂浜が続く
オーストラリアを代表するリゾート地。未知さんは、夫・ジュリアン(36)さん、長女・セリナちゃん(11)、
長男・ジンくん(8)の4人家族。主婦業をこなしながら、ウエディング・プランナーとして活躍している。
未知さんの仕事場は、家の書斎。大手の会社とは違って、フットワークも軽くキメ細かい対応から、
クチコミで人気が上昇。今では年間100組の挙式を手掛けている。
未知さんは、オーストラリアならではのユニークな挙式も手掛けている。
その一つは、洞窟ウエディング。そしてあらたに、ゴールドコーストの美しい景色を見下ろしながらの
熱気球ウエディング、と未知さんならではのアイデアで思い出に残る結婚式を企画している。
華やかな結婚式を支えるウエディング・プランナーだが、
「この仕事を始めてから自分の結婚式を思い出すようになった」と未知さんは言う。
「22歳と早くに結婚したので、式にこだわれなかった。
父がもし生きていたなら一緒にバージンロードを歩きたかった」と。
父・稔さんは、未知さんが15歳のときにガンが発覚して2ヶ月で急逝。
今でも未知さんの心に残っているのは、葬式を取り仕切った会社の方が、式が終わってから
落ち着いた頃にお参りにきてくれた事だという。葬式も結婚式も人生に一度の大事な式。
未知さんは「心あるお式のお手伝いをしたい」という強い思いが心の中にあるのだという。
母からのお届けものは、未知さんと父・稔さんとの2ショットの写真。
父は、写真を撮るのが趣味だったため、自身が写っている写真が少なく、
未知さんと2人きりの写真となるとこの1枚しか残っていないのだという。
写真を見た未知さんは、涙ながらに思い出話を語りだして…