日本と海の向こうをつなぐのは、山口智充。
今回は、50歳を過ぎてイギリス人男性と再婚し、第二の人生を送る母・
キンロス一美さん(53)と、日本に残された一人娘・三橋侑子さん(25)
をつなぐ。
「お母さんが3年前に再婚するって聞いた時は?」という山口の問いの
「付き合っているのは知っていたけれど、素直に受け入れることができ
なかった。祝福したいけど、許せない、複雑な気持ちだった」という娘。
日本から飛行機で18時間、9700キロ離れたイギリスに到着。ロンドンから車で一時間、テムズ河のほとりに広がる閑静な住宅街、サンベリーで母・一美さんは第二の人生を送っている。
一美さんは日本で離婚を経験し、3年前にイギリス人男性のジェイムズさんと再婚。二人の出会いは今から33年前。当時20歳の学生だった一美さんは、横浜からヨーロッパ旅行に向かう船の上で、ジェイムズさんと運命的に出会う。しかし、その後ジェイムズさんはイギリスで就職。一美さんも日本で結婚した後、仕事一筋に生きる毎日を送っていた。ところが、出会ってから23年後偶然再会し、離婚していた一美さんは、ずっと独身だったジェイムズさんからプロポーズされる。母としてではなく女として第二の人生を歩むことを決めた一美さん。ずっと働きづめだった人生を振り返り、28年間やれなかったことの大きさに気がついたのだという。
イギリスに来てから、一美さんは少々値の張るオーガニック野菜を購入しているという。きゅうり1本213円、大根1本500円と日本よりもかなり高い。なぜそこまでしてオーガニック野菜にこだわるのかというと、「結婚をしたのが50歳と遅いので、二人でできるだけ健康で長生きをしたいから」だそう。
日本では時間に追われ、娘に何も伝えられなかったことを気に病んでいた一美さん。自慢の料理を娘に伝えたいと料理のレシピをスタッフに託す。母から娘に初めて伝える、おふくろの味。風邪を引きやすい侑子さんを気遣った、一美さん特製の「風邪に効くお味噌汁」
娘から一美さんへのお届けものは、手作りのアルバム。これまで二人で作ってきた思い出はいつまでも忘れないでほしい、という娘の気持ちが込められていた。そのアルバムの最後には、初めて明かす娘の本音が書き込まれていて…