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#011「タンザニア」  6月15日(日)午前10:55〜11:25


■みどころ

海の向こうの大切な人に大切なモノを届ける「グッと!地球便」
今回の配達先は、中央アフリカの東に位置する野生の王国タンザニア。
タンザニアで柔道を教えている息子と東大阪市に住む母とをつなぐ。
夫を早くになくし、女手ひとつで息子を育てた母が届けたいものは「みそ鍋」。
思い出の詰まったおふくろの味を克之さんはどんな気持ちで食べるのか…

日本と海の向こうをつなぐのは、山口智充。
今回は、大阪府東大阪市に住む母・溝内克美さん(67)、姉・美子さん(36)
と、タンザニアに住む息子・克之さん(30)をつなぐ。母・克美さんは
克之さんが2歳の時に夫を亡くし、女手ひとつで克之さんを育てた。
克之さんは、小さなときから母に心配をかけてはいけないと新聞配達等を
して全ての学費を稼いでいたという。

「タンザニアはどんなイメージですか?」と聞く山口に母は「どんなところで暮らしているのか想像もつかない。昨年日本で結婚した嫁も一緒やから心配ばかり」と。

日本から中東カタールを経由して飛行機で20時間、11700キロ離れたタンザニアに到着。タンザニアは、広大なサバンナにキリンや象、ライオンなどが暮らす野生の王国だ。克之さんが暮らすのはインド洋をのぞむダルエスサラーム。タンザニア経済の中心地で、ヨーロッパ風の建造物もある近代都市。

克之さんは、昼は大使館の現地スタッフとして働き、夜はタンザニアのナショナルチームのコーチとして柔道を指導している。道場生は大人と子供合わせて20人。道場では「モウイッチョウ」や「ヨッシャー」などの日本語が飛び交う。貧困の為、仕事のない道場生も多く、行き帰りのバス賃がないので練習に来たいけど来られない者も多いという。克之さん一番弟子ザンデイ・ハミシさん(28)は東アフリカ選手権の銀メダリスト。昨年の大会でハミシさんは決勝で敗れ、泣き崩れたという。克之さんはタンザニアで初めて悔し泣きをする選手を見て、柔道を愛する気持ちが伝わりうれしかったという。そんなハミシさんも現在失業中だが「将来の夢はオリンピックに出て金メダルを取ること」と前向きだ。

夜9時に、奥さんの待つ自宅へ帰宅。妻・智子さんとは昨年1月に日本で結婚。 昨年6月からタンザニアに移り住んだ。「タンザニアに住むことに迷いはなかったのですか?」と聞くスタッフに「子供のとき、テレビでアフリカを見てずっと住みたいと思っていたから迷いはなかった」と話す。まだ結婚式を挙げていない二人は、今年の10月頃にタンザニアで挙式をするつもりだ。「オカンも来て欲しい」とVTRを通じて呼びかける。

克之さん夫妻は「アフリカのおばあちゃん」と慕っているマラスワイさん(推定85歳)に会うため、キリマンジャロのふもとの村を訪ねる。マラスワイさんには、四人の息子がいるがみんな独立し離れて暮らしているため、寂しい生活を送っている。母を故郷に残してきた克之さんは、故郷に残るマラスワイさんと母の姿が重なってしまうという。

母からのお届けものの袋をスタッフが渡すと、克之さんは「大根を見ただけでわかりました。」と涙を浮かべる。お届けものは溝内家特製の味噌鍋のセットと母からの手紙。手紙にはたくさんのありがとうの気持ちがあふれていた。

満足そうに鍋を食べる克之さんのVTRを見て母も涙を流して喜ぶ。そして母は、「大根を見ただけでわかってくれてうれしい。昔から味噌鍋を食べる後姿が亡くなった主人にそっくりで…」と思い出を話す。













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