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#009「グアテマラ」 6月1日（日）午前10：55〜11：25
■みどころ
海の向こうの大切な人に大切なモノを届ける「グッと！地球便」
今回の配達先は、南北アメリカ大陸の中央部に位置するグアテマラ共和国。世界一治安が悪いとも言われるグアテマラで現地の青少年育成のために子供たちに水泳を教えている息子と、奈良に住む両親をつなぐ。殺人事件の発生件数が日本の７７倍という国に住む息子を心配する両親が届けたいものとは…
日本と海の向こうをつなぐのは、山口智充。
今回は、奈良県に住む竹田克己さん（61）、美恵子さん（53）ご夫婦と
グアテマラ共和国に住む息子・圭宏さん（31）をつなぐ。
「グアテマラについてご存知ですか？」と聞く山口に「世界一治安が悪いって聞いた…とても心配です。」と母。
日本からアメリカを経由して飛行機で15時間、12,740キロ離れたグアテマラに到着。グアテマラは火山大国としても知られ、富士山にそっくりなトリマン火山が有名。また世界遺産に登録されたマヤ文明の遺跡が国の至るところに点在し、国民の４割がマヤの先住民族という歴史と伝統の地だ。マヤの先住民族たちは市場を開き、伝統工芸品のトゥング（打楽器の一種）や、ウィピル（民族衣装）などを売って生計を立てている。はるか昔からこの地に住む人たちは近年治安が悪くなってきていると話す。貧困のため親が出稼ぎし、面倒を見られなくなった子供たちが非行に走っているのだ。最近では、「マラス」と呼ばれる少年少女の凶悪犯罪グループが問題になっている。
圭宏さんはグアテマラに一年四ヶ月前にＪＩＣＡ国際協力機構の隊員としてやってきた。任務は子供たちに水泳を教えること。グアテマラでは水泳がマイナースポーツのため、プールは町にひとつだけ。プールの入り口には看板があり「銃とお酒の持ち込み禁止」と書かれている。グアテマラでは法律で銃の所持が認められているため、町の靴屋さんも店や家族を守るため銃を腰につけている。圭宏さんも拳銃強盗にあった経験があるという。それでも「もっと早く泳げたり、もっと長い距離を泳げたり、自分はやればできるというのを子供たちにわかってほしい。それが非行防止につながると信じている」と圭宏さんは話す。実際、水泳教室の運営者によると「水泳を教えるようになってから軽犯罪が減ってきている」という。圭宏さんは「僕は子供の笑顔を求めます」と力強く語る。
３ヶ月前に市の方針で月謝３８０円がかかることになり、貧しい家庭の
子供はプールに来られなくなった。その中の一人、ケビン君（11）の家に様子を見に行くが、「両親が出稼ぎでアメリカに行っているため、プールにはいけない」という。もう一度プールに来てほしいと圭宏さんはケビン君の祖母に伝える。
スタッフのお土産、トゥング（打楽器の一種）とウィピル（民族衣装）を見た山口は「こんな素敵な色使いのものを作れるということはもともとは陽気な人たちなんだと思う」と。
両親からのお届けもの、それは学生時代に圭宏さんが履いていたジーンズと当て布で作ったお母さん手作りのお守り袋に入ったお守り。これを持って無事で帰ってきてほしいという母の願いが込められていた。
そして、いつものように圭宏さんが子供たちに水泳を教えていると、あのケビン君がプールに姿を見せ…
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