今週から始まる、海の向こうの大切な人に大切なモノを届ける「グッと!地球便」。今回は、アフリカ大陸の西の端「セネガル」で小学校の先生をする孫娘に京都の祖母からあずかった「おはぎ」を届ける。
日本と海の向こうをつなぐのは、山口智充。
今回は、京都市左京区に住む山口ふみ子さん(88)とアフリカ・セネガルに住む孫娘、鎌谷雅美さん(26)をつなぐ。
約2年、日本に帰ってきていない雅美さん。一番心配なことは?と聞かれ「たびたび病気をしている、健康が心配」とおばあちゃん。
日本からセネガルまではイタリアを経由して20時間。雅美さんが住むのは、カオラックという街。「ハエと蚊とゴミの町」と地元の人もいうようにいたるところにごみの山がある。
2年ぶりに見る雅美さんの姿に、おばあちゃんは「雅美ちゃん、元気そう」と涙する。
子供の頃からアフリカに憧れがあったという雅美さん。
アフリカを知るほど、貧困等、負の部分が見え、これを変えるのは教育ではないかと考え、現地で小学校教師になったという。
セネガルの小学校にはもともと音楽・図工・体育の授業がなく雅美さんはその3教科を子供、そして先生にも教えている。現在は、運動会を開催しようとがんばっているところだ。
また、先生が黒板に書いた絵を生徒が真似るという図工の授業を目の当たりにし、雅美さんが個性やイマジネーションを伸ばすために自由に描かせたいと、現地の先生と衝突する場面も。
「2年近くセネガルでがんばっても、いまだに越えられない壁がある」と
雅美さんはいう。「でもそれがやりがいになっているんでしょうね」と山口。
セネガルの雅美さんの部屋の一角には、何枚もの写真が貼ってあり「ここだけは日本を感じられる場所」という。
そこには日本を出発する直前に撮った2ショットの写真も貼られていた。
いよいよ日本からの届けもの、おばあちゃんの手作り「おはぎ」をスタッフが手渡すと雅美さんは見るなり号泣。涙を流しながらおいしいおいしいとおはぎを食べる雅美さんをみておばあちゃんも涙を流す。
おばあちゃんに見せたい景色があると、セネガルで一番お気に入りの場所「ンゴール島」を訪れる。海を見つめて雅美さんは「くじけそうになっても海の向こうの日本を思って、もうちょっとがんばろうと思う」と語る。