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『アニメ村のステキな住民たち』アニ民17人目
- 2009.12.03
今週の住民は「犬夜叉 完結編」監督・青木康直さんです。
絶好調「犬夜叉 完結編」今回は半年のお付き合いですが、前回のシリーズでは2年目から監督として登場いただいたのが青木監督です。お付き合いしてわかったのですが実は僕と同学年、でもまだ50歳じゃないんですよね。
初めてお会いしたのは2001年、「犬夜叉」TVシリーズ2年目からであります。青木さんはこれが初監督ではなかったんですが、正直言って初代監督・池田氏の個性あふれる華麗な演出をちゃんと引き継いでいけるのだろうか、少々不安な気がしていました。でもサンライズ富岡Pの太鼓判もあったし、なによ大人しいもの静かな雰囲気とはがらっと変わって、初めっからぐいぐいアクセルを踏むような映像つくりが印象に残ってます。高橋留美子先生の持つ原作漫画「犬夜叉」のリズム、そのテンポを上手に映像に取り込んでいく様になんと言うか職人気質さえ感じます。
スタッフ同士のイベントにも結構参加してくれてて、「宮古島ツアー」や「ふぐツアー」などにもずいぶん一緒しましたね。あれは数年前の冬の下関、急遽一足早く帰ることになった青木さんに、飛行機のチケットをwebで取ろうとしたときに判明したのが、クレジットカードを1枚も持っていないことでした。同学年男性の僕としては信じられない思いです。とにかく無事に帰れたようですが、職業柄そーゆーものは使わないもんなんですねえ。で、この文章を見せた青木さん「今は1枚持ってますよ」ですって。
とにかく作品以上に明るいニュースを提供してくれたのがご本人の結婚話でした。制作仲間同士では周知の事実だったようですが、僕にとってはかなり衝撃だったお相手は犬夜叉チームの頭脳のカナメ・Tさん。監督自ら先頭に立って番組以上におめでたい空気を演出してくれました。今は「犬夜叉 完結編」と愛犬・さくらが中心の生活のようです。実は「犬夜叉」はほかにも幸せなカップルを生み出しているメデタイ作品だったりします。
そんな今回のシリーズで特徴的なのが女性キャラクターの最期シーン。これは正に青木監督のフェミニズム感覚がほとばっしっているシルシ、だと密かに思っています。アフレコやダビングでももの静かなたたずまいが印象的な青木さんですが、史上最高の完結を目指して情熱的な映像作りをあと10数本、よろしくお願いいたします。で、なるべく仕事あとの飲食もご一緒しましょうね。