• 犬夜叉10年の打ち上げ
  • 犬夜叉10年の打ち上げ

  • 2010.04.08

 いよいよ映画「名探偵コナン 天空の難破船(ロスト・シップ)」の公開まで後約1週間。ここまで来ると毎年のことですが、さあもうどうにでもしてくれという“まな板の鯉”の心境みたいになります。ただ単に身を任せるのではなく、多くの仲間と共に全力を尽くした結果の任せなので、“人事を尽くし天命を待つ”の方が正しいし、そうあっていて欲しいものです。

 例年通り東京・調布の東京現像所で行なわれた初号試写では、僕にこの作品の新たな発見をもたらせてくれました。そして札幌、福岡と続けて行なわれた恒例の小学館連合試写では、映画を見る一般の方々の反応に初めて遭遇。お客様のとっても良い反応にしっかりと手ごたえを感じた、のは確かなのですが、実はいつもの映画とは違うタイプのライト(軽いの方)で明るいリアクションを感じることができたのがすごくうれしいことでした。

 正直言って今回の映画は今までのコナンと何かが違う、そんな面を持っていると思います。その何かを感じるのは人それぞれでしょうが、その何かを今回のようなカタチで出せると言うことが、コナンが本来ずっと持ち続けている作品としての強さなんじゃないかと思います。試写を観ていただいたみなさまはどんな感想をお持ちになったでしょうか。是非ここのBBSにでもお知らせいただければ幸いです。どうかよろしくお願いいたします。

 ところで今週の「名探偵コナン 奇抜な屋敷の大冒険〔絡繰編〕」の放送は4月10日土曜夕方5時30分からと30分繰り上がっています。ご注意くださいね。冒頭の写真は、季節の真っ最中ですね、東京の目黒川の両サイドに広がる満開の桜であります。

 2010年4月5日新宿Kという天井がすごく高い大きなお店で「犬夜叉 完結編」の打ち上げが行なわれました。これは「犬夜叉」と過ごした10年間の打ち上げでもあります。集まったスタッフたちは総勢200名を越し、原作者高橋留美子先生、犬夜叉役のかっペーちゃんやかごめ役のゆきちゃんを中心に心ゆくまでその労をねぎらい合いました。

 実はこれまで視聴者のみなさまからもHPのおたよりコーナーにはもちろん、本当に多くのお手紙をいただいています。そのほとんどがスタッフに対する励ましであり、これからも何らかの形で「犬夜叉」を続けて欲しい、というものでした。

 高橋先生は打ち上げのごあいさつで「犬夜叉の最終回を描き切る勇気をアニメシリーズからもらった」とおっしゃいました。その言葉がうれしくて胸が高鳴りました。すべてのアニメスタッフの努力がそして作品を支持してくれたみんなの気持ちが、この作品を稀にも見ないあんなにも見事な最終回にゴールさせてくれたのですから。

 “明日へ続いていく…”「犬夜叉」の最後のメッセージです。スタッフもファンのみなさまも犬夜叉を通じてファミリーになれた幸せを幸運をかみしめつつ、これからそれぞれが持つ新しき明日への道を歩んでいきましょう。高橋先生の「犬夜叉」に心から感謝を捧げます。そしてこの10年の「犬夜叉」に関わったすべての方々に申し上げます。本当にありがとうございました。