• GW映画いろいろ
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  • 2010.05.27

 この時期コナンと同様いろんな映画ががんばっていますよね。“敵を知り、己を知れば、百戦危うからず”というわけで、いや決して敵ではない、どちらかと言えば仲間のような、いくつかのGW映画を観て来ました。

 まずは「クレヨンしんちゃん 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁」。すごく評価が高いですよね。確かにしんちゃんらしいストレートなメッセージがあるいい映画でした。なんていっても監督がしぎのあきらさん、昨年から2作連続です。TVシリーズ「ヤッターマン」の立ち上げではお世話になりました。ギャグ展開の“間と流れ”みたいなものを見せていく技には職人的なものがあります。しんちゃんができることできないことを表現する、は基本ですが、キャラとしての限界を超えてでもやらせたいことやらせたくないこと、の境界をストーリーラインで隠して面白く魅せていく作品世界がステキで、飽きないんです。

 「劇場版 銀魂 新約紅桜編」。これはよく遊んだ映画でしたね。アタマから最後まで、ここまでファンサービスに徹してるのはあっぱれ拍手ものです。その分劇場を出た後、話の本筋ってなんだったっけ…、とちょっと呆然とするところがありましたが。なんにせ脚本が大和屋暁さん、ご無沙汰しています。良い意味でとっ散らかった先の見えない展開が、この作品の個性となる世界観を象徴してます。笑って楽しめる大阪庶民的なリズムを十分に堪能しました。

 時期がこれからですしアニメじゃないんですが、一足お先に「告白」という映画を観てきました。“衝撃の話題作”と言うべき作品でしょう。こーゆー学園犯罪もの?というか学校ものを観るといつも思うことがあります。それは「気付けよ」ということです。フィクションに対して真面目につっこむ、と言うことじゃなくて、それぞれの人生の場面に直面したときのリアルな判断のコトです。映画のような中学生世代だけじゃなく、社会での後輩たちにも共通して言えることだと思いますが、いざと言うときのジャッジを出す根拠を、広くやわらかく持てるといいですよね。“大人になりゃわかる”とか“そのうちわかるよ”なんて、結局人生経験の量で問題解決なんてことはしたくない。ホントは「そこっ、そこで気付いて、ぜんぜん遅くないから」っていろんな場面で言えたらいいなあ。でもそんな僕にだって何度も「気付けよ」って思っていた先輩や大人たちもいっぱいいた…、いや今でもいるよな、絶対。写真はこの試写時にもらったハート型スクイーズボール、上映中握って役に立ちましたぁ。

 5月29日土曜よる6時放送は「名探偵コナン 黒きドレスのアリバイ(前編)」

 6週にわたって続いている原作の前後編シリーズのラストのテーマは“友情”。というわけでコナンと小五郎引き連れて原宿ショッピングに出かけた蘭と園子が、どんな過程で事件に巻き込まれていくかをじっくり追ってみてくださいね。