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『アニメ村のステキな住民たち』アニ民43人目
- 2010.06.03
今週は「名探偵コナン」鈴木園子役・声優の松井菜桜子さんです。
あの鈴木財閥のご令嬢であり、我らがヒロイン・毛利蘭の同級生にして大親友の鈴木園子を演じている松井さんともすごく長いお付き合いになります。ここではいつもの様になおちゃんと呼ばせてもらいます。
なおちゃんと初めて会ったのはやっぱりシティーハンターの美女ゲストの時かなあ。その頃から有名で人気があったなおちゃんと会話するのもドキドキしてたことを思い出します。確か「サイレントメビウス」の実写版みたいなのがあって、ビックリするような今で言うならコスプレでジャケットに載っていたのが強烈なインパクトを放っていました。
なぜか折に触れてお目にかかってたのですが、ちゃんとしたお仕事といえば「コボちゃん」田畑早苗役ですね。なんとコボちゃんのお母さんであります。今考えても斬新なキャスティングだと思いますが、足掛け8年にわたって少しヘンでちょっとのんびりしたお母さんを好演してくれました。
それにしても鈴木園子の役は強烈にピッタリです。こーゆーキャラクターを背負わせたらなおちゃんの右に出る役者はいないでしょう。最初のころは青山先生の描いた17歳女子高生園子のキャラが垣間見えていたのですが、今はどこをどうとっても年齢の違うなおちゃんにしか見えません。声優としてプロフェッショナル、な域を越えています。蘭は園子に対していつものコトなので慣れていますが、どうも最近は我らが主人公コナン君が園子キャラに本気で振り回されている気がします。確か映画「天空の難破船」では、あの哀ちゃんも園子の本質に気付いたシーンがありました。
僕らがなおちゃんと一緒にいるといつしかみんな、なおちゃんを中心に会話を進めていることに気付きます。もちろんいくつかの得意な役柄が持つキャラと本人はかなり共通点はあるのですが、本人の深さや面白さには及びません。同じ座にいる人たちをサクッと面倒みてしまえる才能なんでしょうか、人を見る目には冷静な所がありますよね。
ここ数年、実験的ワークショップ「表現塾」を主催したり、アミューズメントの学校で講師を務めたりして後進の育成に努めているそうです。どこへ行っても誰に対してもアニメキャラを超える当たりで人々を圧倒しながら、その核にはヒューマンで暖かい、役者にとって大切な何かを秘めているのを感じます。素敵なお名前が示すように季節は春に生まれたなおちゃん、そこは僕と一緒です。どうかこれからも作品世界のみならず名探偵コナンスタッフにとっても、明るく暖かい園子キャラを爆発暴発し続けていってくださいね。