『アニメ村のステキな住民たち』アニ民45人目

　今週は「名探偵コナン」円谷光彦役・声優の大谷育江さんです。

　明るくまんまるキュートな女性、年齢を全く感じさせない大谷さんを、ここではいつものようにいくちゃんと呼ばせてもらいます。僕がいくちゃんと初めて会ったのは信濃町のグロービジョンスタジオです。あれは1990年7月ごろでしたか「コボちゃん」のオーディションでした。とにかく小さくかわいい女の子だなあ、と言うのが第一印象。まだデビューしたてで彼女の初めての主役がコボちゃん・田畑コボだったように記憶しています。

　なんにせ彼女の当時の所属事務所・江崎プロダクション（現在はマウスプロモーションと改名）はそのグロービジョンの上、すなわち同じ建物にあったのです。なのでパブリシティなど番組関連のさまざまなお願いは、思いついたら階段を上がれば良かった状態が妙に便利で記憶に残ってます。

　「コボちゃん」は1992年10月から1年半放送したのですが、実は1990年9月15日敬老の日と‘91年9月15日敬老の日（当時はこの日が敬老の日と決まってました）そして‘94年9月15日、果ては‘98年9月15日とTVスペシャルを制作放送、この間ずっといくちゃんにはコボちゃんしてもらってたんですね。あれは‘93年の夏、アニメスタッフで僕自身もほかに記憶のない海外ツアーを決行。グアムへ20人以上で行っちゃいましたね。当時ビール飲みまくりの「コボちゃん」アニメらしくない？浜辺での大騒ぎシーンをよく覚えています。

　そんな「コボちゃん」が6月14日付読売新聞で、なんと連載10000回！コボちゃんの妹も誕生して、植田まさし先生本当におめでとうございます。ここまで来るといくちゃん演じるコボちゃんもちょっと貫禄つけなくちゃですね。

　コナンの光彦役はもう定番中の定番、ちょっとおしゃまで真面目なキャラクターはいくちゃんじゃないと表現できないでしょう。かなり賢いようで、うまく謎を解けたりした時の得意げなキャラはかわいくて天下一品。それにしても光彦は歩美ちゃんが好きなの？最近は灰原の方が気になってるの？いくちゃんに問いただしたいところです。

　東京の下町出身といういくちゃん。一緒に食事をしながらお話してもそのチャキチャキのキップの良さが随時にじみ出てきます。みなさんご存知いくちゃん演じる「ポケットモンスター」“ピカチュウ”は世界中で放送され大人気ですが、作品を各国語でふきかえる時でもピカチュウだけはそのままだとか。ということは世界中一番多くの人たちに声を届けている声優が、いくちゃんという事になりますよね。これからは同じく光るキャラ？光彦を引っさげて少年探偵団だけでなく「名探偵コナン」スタッフチームにも、明るいいくちゃんパワーを浴びさせていってくださいね。