• 月刊COMIC ZENON創刊
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  • 2010.10.28

 和光市民文化センターで童謡、演劇、そしてオペラの融合をうたった「童謡詩劇 うずら」を観てきました。原作が「叱られて」「靴が鳴る」などの童謡詩人・清水かつら、というこの舞台、なんと我らが「犬夜叉」「金田一少年の事件簿」音楽の和田薫さんが作曲/芸術監督をつとめているのです。チラシに世界初演とあるように、冒頭書いたジャンルのこんなレベルの融合はおそらく初のチャレンジでしょう。

 プロのソプラノやメゾ、バスにベテランや子役計7名の俳優を配したステージには、そのバックに100名を超える“うずら合唱団&うずら児童合唱団”を従え、東京フィルハーモニー交響楽団のオーケストラの演奏が包みます。なんとも贅沢な舞台は一人の貧しい詩人を中心に、文字通り詩情豊かに家族への愛をテーマに進行していきます。舞台も歌われる歌詞も昭和の童謡をベースにしながら、観客はなぜかきわめて21世紀な感覚を受けたように思います。

 冒頭の写真は開幕前に観客を迎えに出てパシッとキメている和田さん(左)と2ショット。それにしても、元総理大臣とか国会議員からもお花が届けられているし、和光市の市長さんも出演されるというとんでもない公演でしたね。和田さんにお疲れさまの挨拶をして外に出ると、澄み切ったさわやかな青空が印象的でした。和田さんと公演スタッフのみなさま、ステキな時間を本当にありがとうございました。

 さて週刊誌「コミックバンチ」が休刊して3ヶ月、その志を継いで今週創刊されたのが月刊「COMIC ZENON」です。それからの展開がますます気になる「エンジェル・ハート」も“2ndシーズン”として引き続き連載されてますが、創刊号のポイントはなんと言っても付録。花の慶次「出陣!傾奇パンツ」と説明の入った真っ赤なそれは妙なオーラを発してます。「贅肉をそぎ落とすのが使命のような今の世の中には、おもわず笑い飛ばしてみるような余裕が必要じゃないの?贅肉がないとほっぺにえくぼもできないよ」とは当誌編集長・堀江信彦さんから直接聞いた言葉。

 一緒に食事をした場所の東京・吉祥寺「CAFE ZENON」には、北条さんの絵もいっぱい飾ってあって、例えば2Fはさながら北条ワールド。そして堀江さんは僕が「シティーハンター」を立ち上げようとした頃の担当編集者であった人。傾(かぶ)く、という言葉を絵に描いたような分厚い月刊誌に、僕ら読者は何かを期待して良いようですね。というわけで写真は本誌と付録の写真です。パンツのお尻には“これより我ら、修羅に入る!!”なんて書いてありましたよ。

 10月30日土曜夜6時からの「名探偵コナン」は「猿と熊手のトリ物帖(後編)」。関東地区の方々はピンと来るかもしれませんが、11月は“酉の市”の月。前編を見ていただいた方は様子が分かると思いますが、サブタイの熊手は酉の市で目立って販売されている縁起物の品。そこの“9匹の猿”の秘密がかぶりこんなサブタイになったのですが、さて後編ではどのような展開に相成りますか。コナンの推理はもちろん、蘭の行動に注目してくださいね。