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コナン法廷話 裁判員に挑戦!
- 2011.02.17
おかげさまでオリジナルストーリーが絶好調の「名探偵コナン」。2月19日土曜よる6時は「法廷の対決IV 裁判員小林澄子(前)」をお送りします。3話連続の本格ミステリーに続くのはおなじみ法廷モノ。蘭の母親・妃弁護士とそのライバル・九条玲子検事とのキレ者同士の法廷バトルは人気シリーズになっていて、まあアニメでこーゆー法廷モノをつくれるのはコナンくらいだと自負してますが、今回はさらに“裁判員制度”要素に挑戦してみました。脚本は2時間ドラマを何本もお書きになっているいつものベテラン金子裕さんです。
タイトルにあるようにコナン君たちの担任の小林先生が、裁判員に選ばれた事件がいろいろ波紋を呼ぶのですが、練りに練った設定やストーリー、これぞミステリーという力作を絶対にお見逃しなきように。まずは前編で事件や犯人の推理にトライしてくださいね。
番組最後の映画「名探偵コナン 沈黙の15分(クォーター)」週替わり告知は見てくれてますか?12日放送にはついに戦場カメラマン・渡部陽一さんの登場と相成りましたが、これからも毎週かなり面白く展開していくことを強調しておきます。
都心に雪が10cmも積もった夜、東京千代田区の東京會舘で「野沢那智さんお別れの会」が執り行われました。もうあの日から3ヵ月半、広い会場が狭く感じられる関係者ら約600人もが参加。しめやかな、というより故人の人柄を偲んでか明るくカラッとした会となったのが印象的でした。11月のこの日記にも書いたのですが、僕は「結界師」でお世話になった1年間しかなかったのに、那智さんからは楽しくも強烈な思い出をいただきました。玄田哲章さんの送る言葉「雲の上で薔薇座を」那智さんなら本当にやっちゃいそうですね。久しぶりに野沢聡さんにもお会いできました。本当にありがとうございました。
さて、話はガラッと変わって、あれは中学生から高校生のころだったかなあ。親父が作ってくれた、家の裏の1畳程の勉強部屋で、左手を伸ばせばすぐに手に取れる場所にあったのが「あしたのジョー」全20巻。勉強途中でも無意識に手にとろうものなら、その巻が10巻であろうが2巻であろうが最後まで読まずにおれなかった…。僕にとってのそんなマンガが実写映画になったというのでどうしても観に行ってきました。
…なみだ橋とかドヤ街とか懐かしい言葉がそのまま映像になって、ボクシングの1シーン1シーンもマンガの一コマ一コマをきっちり思い出せるような絵つくりに感謝の念すら覚えます。仕事着のまま試合会場で応援するドヤ街の面々のわかりやすいキャラも、当時憧れていた白木葉子さんもこうやって観ることができたのは嬉しかった。丹下段平はリアルすぎて疲れましたが…。
正直言って当時の記憶と今回の映像とのギャップは確かにありました。でも制作側も観客側も同じマンガを元にして、ここまでリアルに印象に残ったフィクションを描き尽くす…。なんというか映像の“拡大再生産”のような行為が、また次の世代に何かしらのエネルギーを与えていくのは確かです。送り手としての僕たちの仕事の原点がそこにあるように思えたのが大きな収穫でした。いやー、ホントよく実写化しましたね。ジョーと力石のボクシングや肉体美もすごかったですが、あの力石のグローブはあの実物をこの目で見て触れてみたいものでした。
なぜか冒頭の写真は先週、お台場から見た夜景であります。