• ホームズの黙示録
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  • 2011.05.19

 みなさま、お待たせいたしました!「名探偵コナン」TVシリーズ久しぶりの快作長編がやってまいります。「ホームズの黙示録」と題されたこのシリーズは、5月21日土曜よる6時放送(名探偵(ホームズ)の弟子)を皮切りに6月まで続きます。コナン=工藤新一にとって聖地と言うべきロンドンを舞台に、次から次へと不気味なナゾがコナンたちに降りかかります。

 このシリーズについてお話したいことやキーワードはいっぱいあるのですが、特筆すべき第一は原作の青山先生が実際にロンドンに旅して作られた作品であるということです。このシリーズの原作連載は、昨年の今の時期だったのですが、「少年サンデー」に特集されてた青山先生のロケハン風景をご覧になってる方も多いはず。そう言えば予定を組まれていた当初は休暇の旅行だったはずが、いつのまにか見事な作品つくりの旅(ロケハン)になっていて、僕らスタッフもすごいなあって思ったりしたのを覚えています。

 先生に同行した当時の編集担当、小学館の近藤さんからもいっぱいお土産話を聞きましたが、みんなそれぞれ旅の珍道中もあったそうで、それらがこのロングシリーズにいろいろ反映してるみたいですよ。かく言う僕も、単行本が出る時期まではそのシリーズのコナン部分だけ、雑誌を切り抜いて一冊の本に仕立てて楽しんでいました。…これは昭和時代のマンガおたくのノーマル手法だったりします。

 とにかく後2週となった電話プレゼント(ちょっとがんばって賞品も豪華になりました!)も含めて土曜のコナンを絶対毎週見てくださいね。あっエンディング映像も少し変わったりしますよ、お楽しみに!

 さてこのところマンガはもちろんですがなるべく本も読むようにしています。今回は友人のコンテンツプロデューサー櫻井孝昌さん著「日本はアニメで再興する−クルマと家電が外貨を稼ぐ時代は終わった−」(アスキー新書)を紹介します。実はこの本は昨年4月発行なので、震災後の今と少し時代感がずれるかもしれませんが、言いたいことは今の日本が日本人の持っている一番大切な財産に気づき、その感性を自覚し世界にうってでよう!ということです。実はその前年「アニメ文化外交」(ちくま新書)なる快著も出版していて、櫻井さんの“カワイイ文化”戦略もからめた、精力的インターナショナルな活動には本当にアタマが下がります。(冒頭の写真はその本ですが、帯に写っているのは外国の方々による“犬夜叉コスプレチーム”です)

 サブカルチャーと呼ばれながらも、現在の日本の元気を支える源の一つがアニメであります。制作現場のがんばりとファンの力を、作品リリースやその環境つくりを再構築することで、新たなトビラを開く原動力としたいですね。できれば日本というクニの力もかりて…。

 この時期よくこの日記でサボテンの花などを載せたりしますが、今回は「幸福の木−ドラセナ・フラグランス−」の花であります。この観葉植物に花が咲くとは知りませんでしたね。わが家に来て13年、初めて花を咲かせてくれました。冒頭2枚目の写真がそうですが、ハワイの代表樹だというこの木、お花が咲いているあいだ、ローズを思わせる華麗な香りが部屋中に漂っていました。