HYPER JAPAN in LONDON

　前回に続いてのヨーロッパアニメイベント紀行。今回は7月10日～12日、ロンドンの『HYPER JAPAN』であります。実は7月のこの時期には世界中でアニメイベントが開催されているんですね。アメリカやシンガポールなど他にももっとあると思いますが、先週の『JAPAN EXPO』が来場者数20万人という規模も歴史も最大級だとすると、この『HYPER JAPAN』はそれに次ぐ大きさかな。いずれにしろ海外でのこのようなカルチャーイベントのタイトルにJAPANがついているのはすごいことだと思います。

　さて海外での活動はいろいろママならないことが起こります。移動一つとっても予期せぬ落とし穴があったりして、今回はパリからロンドンへの移動に際し、和田さんと渡辺さんの荷物が届かない事態となりました。当然二人はスーツケースの中身がない状態で行動せざるを得ず、解決までのべ3日かかりいろんな進行の変更を余儀なくするコトにはなりました。ただ本人たちや周りのスタッフの努力のおかげで、パネルに関してはパリと同じレベルを維持できたのはさすがでした。

　というわけで、『HYPER JAPAN』では120名ほどの会場で、パリと同じ“日本のアニメビジネス”のお話をいたしました。やはりこちらではあまりなじみのないテーマだと思うのですが、参加者全員すごく興味を持ってくれて、中にはしっかメモを取り映写した資料をぜひ欲しいという方も。ただ、パリ同様「“クールジャパン”を知ってますか?」の質問に関しては手をあげたのは10人ほどでした。でもほとんど日本のアニメーションが放送されていないロンドンにしては良い方なのかな？

　パリとロンドン両方でゲストとしてステージ出演され、控室で一緒だったのがでんぱ組.incと黒石ひとみさん。アニメ主題歌や持ち歌をひっさげ日本より距離の近い感覚のライブステージで外国人のファンたちと文字通り一体になる、本当にすごい文化交流であります。ボクも日本でより思い切り近しい感じでステージを楽しめました。着物に大正琴を演奏するという平成琴姫のメンバーのパフォーマンスもステキでしたね。

　あと『HYPER JAPAN』ではコナン映画の静野監督とも合流。静野さんのパネルにボクが参加する話もありましたが、静野さんは別の作品で呼ばれたこともあり、スケジュールの都合もあって成立はしませんでした。でもお互い持参映像として「名探偵コナン 業火の向日葵」トレーラーをかけてもらったし簡単に内容も説明しているので、ロンドンでは2度以上見てくれた人もいるはずです。コナンドイルの国でかなりしっかり「名探偵コナン」のパブリシティが出来たんじゃないかな。冒頭の写真は会場へ向かうロープウェイから撮影した「D2」と呼ばれるイベント会場と会場内俯瞰そして国際交流基金ブースの様子です。

　次の日は木原さんと二人でロンドン・メトロポリタン大学で国際交流基金主催によるアニメシンポジウムに参加。そこにゲストで来てくれた現地で活躍するアニメーター・鈴木亜矢さんともじっくりお話ができ、非常に有意義な時間となりました。今回の旅の様子はまたチャンスがあればみなさんにお伝えしたいですし、8月10日放送までの3週にわたって和田さん木原さんをゲストにした超A&G「スワラジ」で語っています。

　8月8日土曜夕方5時30分「電波教師 ゲーマーのプライド」引き続き「名探偵コナン 真夏のプールに沈む謎(後)」電波はマキナの弟・一也が2度目の登場。我らが鑑先生、今回は小学生の一也にどんな授業をするのか？とにかくカードゲームにどっぷり関わります。コナンはホテルのプールで起きた事件の驚きのトリックが、コナンと世良のタッグで解明されますよ。

　そして15日土曜夕方5時30分「電波教師 ストリートガール」引き続き「名探偵コナン 女王様の天気予報」。電波は原作でも大人気、双子の小宮流・滝姉妹が登場！といってもいろいろワケあり感がハンパありません。キャストも今大評判の双子声優だったりしますよ。コナンは気鋭のシナリオライター三上幸四郎さんによるオリジナルストーリー。トリックや場面展開についてシナリオ会議でもかなり盛り上がったお話なんです。

　10日月曜深夜2時「スワラジ」は先ほどお伝えしたように和田さんと木原さんとでパリとロンドンの話の3週目。17日のゲストは「電波教師」も手掛けてもらってる音響監督・長崎行男さん。もう出会って30年近い二人の時間をいろいろなエピソードとともにフランクにトークいたします。