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『アニ民258人目』声優の豊崎愛生さん
- 2015.08.06
今週のアニ民は声優の豊崎愛生さんです。ここではいつものように豊崎さんのことをあきちゃんと呼ばせていただきます。いつものようになんて書いてしまいましたが、ボクがあきちゃんと初めて会ったのはもちろん「電波教師」からです。オーディションも音声データだったので、実際にはアフレコスタジオで初めてお目にかかることになります。あきちゃんにお願いした役は不登校児・荒木光太郎。特異なキャラクターが多い「電波教師」の中でも思い切り異彩を放つキャラです。なんてったってすごくカワイイのに実際は男の子なんですから。
あきちゃん本人にはまだ光太郎の出番は先なので、とにかくまず1話目のアフレコに来ていただき純音のクラスメイト役をお願いして、スタッフのみなさんと顔合わせをしてもらいました。いくつかの取材も受けてもらったのですが、その時の印象はナチュラルに明るい、でしょうか。背も高いし笑顔がステキで存在自体が明るいのですが、それに会話が加わると光を放つというか。
先日「スワラジ」に出演いただき2週にわたって楽しく会話させてもらいました。そこで初めてお聞きする話が多かったのですが、一番印象に残ったのが小学中学とすごく引っ込み思案というかおとなしかったということ。それを脱しようと高校では地元のTV局の番組に応募、そのレポーターとして活躍。そして目指したのが音響の世界というわけで、大阪の大学に進学。その勉強の合間に応募したのが2005年から2006年にかけて開催された「ミュージックレイン スーパー声優オーディション」。ここでも見事に合格。ホントにすごいんだけど、実はあきちゃん、演技などのレッスンをそれまでやったことがなかったんだって。そこからすべてを始めたということなんだけど、やっぱり小さい頃からの自分を、自分の理想に向けてその時その時を見据えて行動してきたという事実の積み重ねがすごい。まさにどう見ても“もっている人”だよね。
そう言えば「けいおん!」の主役キャラ・平沢唯は音楽経験なし、ちょっとした勘違いで軽音楽部に入ってしまったというし、荒木光太郎は残念なトラウマから自分の世界を決めつけていて、それを鑑先生に引っ張りだしてもらってついに初登校そしてさあこれから、というキャラクターだよね。ということはあきちゃんは本人もいろんな新しいトビラを開けてきたけど、演じるキャラにもそういう要素がついてまわるのかも。
番組終了後の打ち上げ食事会でもあきちゃんがいるといつもの店でも華やぐ感じがします。一緒にいる人にとってヒーリング効果があると言っても過言じゃないですね。それなりにワインもいけて仲間としてもうありがたいコトばかりです。
「電波教師」でちょうど荒木光太郎が出てきた頃リリースされたソロ「Uh-LaLa」は、つじあやの作詞作曲による超キュートな楽曲、まさにこのタイミングでの歌詞世界がステキ。そして今の「電波教師」のOP曲でスフィア「vivid brilliant door!」はもうこれ以上なくついていくのが難しいくらいのポップな曲。どちらもあきちゃんの持つキャラクターにぴったりなんですが、これを慣れた女装で学校にいくのが普通になった荒木光太郎に置き換えても全然成立するんじゃないでしょうか。
というわけであきちゃん、どうかこれからも桜が丘高校や銀杏学園だけじゃなく、いろんな学校や組織の新たなトビラを開けてこの業界や、大きくはこの日本を明るく楽しくして下さい。でもまずは初登校出来てようやく馴染んできた鑑先生クラスのクラスメイトたちをよろしくお願いしますね!