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11人目のストライカー完成
- 2012.03.29
映画の制作はいくつもの段階を経て作品の完成に至るのですが、最後の手前が「ダビング」作業になります。すなわち音楽や効果を入れてゆくもので、コナン映画の場合は通常1週間ほどかかる作業です。だいたい110分ぐらいある尺を6パートに分けて1日1パートづつ完成させていきますが、映像にそれまでついてなかった色がついてきたりで、けっこう変化に富んだ(現場にとってはいったんつけた音の再考を迫られたりかなり厳しい)作業となります。
APUスタジオの地下には劇場専用のダビングルームがあって、広さはちょっとしたシネコンの映画館くらい。そこで映写した映像に順次音をつけていくんですが、当たり前ですが最高の音響設備で聞く効果は迫力そのもの。今回も爆発のシーンなど何度見てもドキドキワクワクです。
音響スタッフはもちろんですが、音楽の大野さん[30]もこの期間ずっとスタジオにこもりっきりとなります。ご自分の作られた音源と分厚い資料を片手に、監督の静野さんや音響監督の浦上さん[14]と確認や意見交換をしながら、ベスト状態の音楽をつけていきます。実はこの日にさかのぼること1ヶ月前には、恒例ですが僕が大野さんの作られた音楽にタイトル付けしています。なので僕にはほとんどの音楽が入っているのですが、その僕もうなるような選曲やタイミングで映像を彩っていくのです。冒頭の写真はスタジオ内の様子、写りこんでいるシーン、僕のふるさとがモデルです。
というわけでこうやってスタッフが寝る間もなく手間を入れ込んだ素材が、最終的にラボ(東京現像所)にいれられフィルムとして完成。初めて関係者に完成作品としてお披露目されるのが“初号試写”です。もうこの時点でちょっとしたミスによるやりなおし、いわゆるリテイクが出ることは基本的に許されません。実はこの原稿を書いているのは初号試写直前、ちょっと落ち着かない感じです。この映画、一番最初にみなさまにお披露目するのは4月1日日曜朝10時有楽町での完成披露試写会。お客様にどんな反応を見せてもらえるのでしょうか。
「名探偵コナン」の放送は1週お休みですが、3月24日に告知した電話プレゼントは継続中です。今の電話ではコナン君たちのトークに加えて名古屋グランパス・楢崎選手のコメントも聞けちゃいます。正真正銘この電話だけでしか聞けないので、まだ聞いていないという方はYTVHPを参照して電話してみてくださいね。ついでにすんごいプレゼントも当てちゃってください。次は4月7日放送ですが、このプレゼントしばらく続きます。電話コメント収録にこんなにチカラいれていいの?ってくらいリキ入れてますので、どうぞTVのお見逃しがないように電話のお聞き漏らしのないようにお願いします。
「輪廻のラグランジェ」第一期の放送が無事終了しました。制作スタッフは第二期放送に向けてすでにフルスロットル状態。そして7月の放送まで日テレプラスの第一期放送や、ニコ動で月一回の特番をしたり、6月3日(日)には「鴨女文化祭」イベントを予定してたりと盛りだくさんです。制作側もまさかのびっくり!怒涛の展開を見せる第二期までもいろいろなラグりん情報をお楽しみくださいね。
もう1枚の写真は26日目黒での夕暮れ、上から金星・三日月・木星が一直線にならんだ様子です。この大きさでちゃんと見られているでしょうか。