• 『アニ民221人目』声優の小杉十郎太さん
  • 『アニ民221人目』声優の小杉十郎太さん

  • 2014.03.20

 今週のアニ民は声優の小杉十郎太さんです。

 小杉さんと初めて会ったのは1994年「魔法騎士レイアース」です。エメロード姫の祈りを補佐する神官という立場のザガートが小杉さんの演じた役。そして主人公3人の魔法騎士を抹殺しようと考え、言ってみれば第一部の最終敵ボスのようなキャラクターでした。第二部ではザガートの弟ランティスを演じ、全編通じてクールな緊張感を与えてくれてました。

 そんな小杉さんとさらにどっぷりとお付き合いできたのが「金田一少年の事件簿」でした。主人公・金田一一の良き理解者である警部・剣持勇役をずっとつとめてくれてます。そのキャラクターはクールで理知的…というよりは声が大きく熱血漢なタイプ。推理はともかく?剣持警部がいるとなんとなく安心感が出る気がします。

 小杉さんの役への取り組み方は、こーゆーのを職人気質というのでしょうか。事前に練習をされてきていると思うのですが、リハーサルから本番にかけての演技が柔軟なんです。初めに理解されてた感覚から、演出側の提案や指導を見事に受け入れて役柄を進展させられる。聞いていて役柄へのアプローチがわかりやすく、根っからの役者なんだなって思うことがしばしば。これは「名探偵コナン」でよくゲストにおいでいただく時に特に感じることです。まあ、その回ごとのゲストなのでレギュラーとは違う難しさは絶対あるのですが、見ていて聞いていて実に自然体なのですね。

 最近はご無沙汰なのですが、小杉さんと飲食をするとトコトン行っちゃう事が多いですね。どう飲んでいるのか、何を話しているのかあまり思い出されないのですが、大笑いして無茶楽しかった~てな記憶は鮮明です。まあ若い飲み方と言えばいいのでしょうか。何時ぞやは日付が変わってから某先輩声優のお宅へお邪魔して、僕は明るくなる前に帰ったけど小杉さんは昼前にまたビール飲んだ…とか、番組打ち上げで盛り上がりまくり、某ホテルで僕らと雑魚寝状態になり、翌日朝の仕事にプロデューサーに引き連れられるようにスタジオに行った…とか、ちょっと豪快な伝説ネタには事欠きません。

 あとすごいのはその歌手活動です。今さらですが小杉さんはあの声をしてルックスもカッコいいのです。そんな声でオリジナル曲メインにステージで歌われたらイチコロでございます。役柄への演技以上に心に響かないはずがありません。僕も以前聞かせていただいてますが、今も定期的にバースデーライブなどをしている小杉さんを強く応援しています。実は僕より少し年上で、密かに勝手にアニキ呼ばわりしているんですよ。

 さあ「金田一少年の事件簿R(リターンズ)」です。先ほど推理はともかくなんて書いちゃいましたが、今回のシリーズでは剣持警部の出番が多い!なので警部としての活躍に加え、立場は違えど金田一との友情関係や、ライバル?明智警視とのやりとりなど3年半続いた前回のシリーズより濃い存在となるんです。キャラクターの振れ幅がさらに大きくなる剣持警部に対しての、小杉さんの取り組み方が本当に楽しみです。

 2000年に放送が終了し、7年後の2007年に一時間SPを2本放送した「金田一少年の事件簿」。それからまた7年後の2014年に「金田一少年の事件簿R(リターンズ)」として「名探偵コナン」との60分として復活するなんてちょっと出来すぎですか?。というわけで剣持警部、主役の金田一一を支える立場としてどうか大人の采配をよろしくお願いいたします。でも久しぶりの食事会はまた若い飲み方でいきましょうね、ついていきま~す!