雪鬼伝説殺人事件
File.4
開発中のスキー場に客やバイトのモニターとして集められたはじめたち。この地は雪鬼が村人全員を惨殺して食べたという雪鬼伝説がある場所だった。そんな中、招待客の雲沢の失踪事件、鯖木の殺害事件が発生。これは雲沢と鯖木が共謀した自作自演の事件と思われたが、真犯人による伝説の雪鬼の仕業に見せかけた巧妙な連続殺人事件だった。はじめは真犯人の雪鬼が棺桶から鯖木の遺体を消したトリック、そして雲沢を消したトリックを見破り、「謎はすべて解けた!」と言い放つ。
椿原のコテージにある人物がやってくる。その人物はバッグから取り出した雪鬼の面をつけ、椿原に襲いかかるが、物陰に潜んでいたはじめが体当たりして阻止。隠れていた男性たちが雪鬼を取り押さえ、美雪、文芽、斧寺も部屋の隅から現れる。はじめは真犯人の雪鬼が椿原を襲うと推理して張り込んでいたのだ。はじめは今回の事件が2年前に自殺した新人アイドル、雪原さやかの恨みを晴らすための復讐劇だったと皆に伝える。それを聞いた椿原の顔色が変わる。椿原も、さやかや雲沢と同じ中学出身だった。スキー部の先輩だった椿原は部活でさやかをイジめた時の写真をネットに上げたのだ。
この後、はじめは皆がラウンジに集まっている時、外から血まみれのナタが投げ込まれたトリックを暴く。シーソー状に設置した板の片方にナタを置いた真犯人。そして、部屋の暖房を強める事で、溶けた屋根の雪が板に落ち、その反動でナタが部屋に飛ぶという仕組みだった。はじめは棺桶から鯖木の遺体が消えたトリックについても説明。棺桶は二重底になっていて、普通に蓋を開けると中身が見えるが、横倒しにして開けると側面にあった板が底板になり代わり、中身が見えなくなるという仕組みだった。
このトリックを使い、自分のアリバイを確保すると同時に一連の騒動は鯖木の自作自演と皆に思い込ませた真犯人。だが、鯖木のノートPCを調べられて焦った真犯人はノートPCを破壊する。さやかの存在が知られたら、最後のターゲットが椿原である事もバレてしまうからだ。はじめは美雪を襲うフリをしてノートPCを壊した時、真犯人の雪鬼は致命的なミスを犯したと指摘。そのミスから誰が真犯人かを見破ったというはじめは取り押さえた雪鬼の面に手をかけ、一気に剥ぎ取る。
伝説の雪鬼の仕業に見せかけ、2人を殺害して遺体を消し去った真犯人の正体は月見里だった。はじめは月見里が美雪の部屋にあったノートPCを鯖木のものと知っていたという致命的なミスを指摘する。この後、はじめは月見里がコテージの周りに足跡1つ残さずに夏樹を消し去った大掛かりなトリックを暴く。そして、はじめは事件の全貌を解き明かし、2年前のさやかの自殺の真相に迫る。
登場人物
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月見里 光
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黒木 守
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影平 文芽
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鯖木 海人
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雲沢 夏樹
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椿原 紅湖
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鷹山 翼
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斧寺 空美
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柊 森一郎
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松島田 学