体育会系で、義理堅いが気遣いは苦手。実は小心者で細かいので、仕事は素晴らしく、生徒への指導もわかりやすいのだが、結婚相手としては困り者。理一郎の元妻。結婚期間は1年5か月、離婚して2年半。こんなに短い期間で離婚したのにはある悲しい理由があって――。
はるの元夫。文学を愛する男。若干芸術家気質で理屈っぽいので、その感覚が刺激される作業は好きだがそれ以外は嫌い。掃除は一番の苦手。先端恐怖症。はるのツッコミにはカチンとするものの、無いと物足りないと感じている。
はるの小学校時代の友人。バツイチで子持ち。シングルマザーとして、子育てに奮闘中。経済的にも苦しいが、娘にだけは不自由な思いをさせまいと頑張っている。幸せにどん欲でたくましく、気に入った男性にどんどん迫って行く部分ばかり表に出る性格。
かすみの娘。生意気な女の子。かすみが連れて来る男にも冷たく当たるが、実は母のよき理解者で、母には優しくしてくれる男が必要だと思い、待ち望んでいる。
結婚式場勤務。はると理一郎の結婚式も担当し、結婚を迷う理一郎を説得した。花嫁姿のはるに一目ぼれし、密かに思いを募らせている。男らしくふるまおうとしているものの、本質は甘えた部分があるお坊ちゃん。
産婦人科医。理一郎の幼なじみで、良き理解者。何かと理一郎の世話を焼く。はるとも友人関係なので、時に間に挟まれ、時にどちらも叱る。はると理一郎の離婚の原因に関して、ある事実を胸に秘めているのだが・・・
はるの大学時代の先輩。元レスリングの選手。今は宅配便勤務で、自転車で荷台を引っ張り配達するという、体力勝負の仕事をしている。口数は少ないが、言うことは揺らがない。どこまで行ってもはるの味方であるように見えるのだが・・・
喜多嶋の妻。財産のある家に生まれ育つ。 夫との結婚は政略的で、結婚生活は冷めていた。喜多嶋から離婚を求められているが、離婚届に判を押すことは拒否している。プライドが高く、華やかな女性。
はるの父。長崎で牧師をしている。妻を失った後、商業主義に走り、結婚式などを多く行う。また、最近は地方のラジオに出演。恋愛相談に乗っていて人気を博している。魅力的な声で、聖職者らしからぬ砕けた発言をする。妻の死以来はるとは疎遠になっている。
はるの妹。大学4年生。就職活動で苦戦中。大学の寮で暮らしているが、規則が厳しいため、たまにはるの家に転がり込む。要領が良く、毒舌だが、はると理一郎のことをよく理解している。はるの愚痴の相手でもあり、理一郎をはるの代わりに口撃したりする。
理一郎の初恋の人。同窓会で理一郎と再会する。 思慮深く、落ち着いた女性。高校時代はハードルの選手で、活動的な一面も持つ。高校時代の理一郎は、多実子に勝手に恋し、勝手に失恋していたのだが・・・
水恐怖症で、はるのジムで水泳の特訓中。水の中以外では、何でもそつなくこなす知的な男性。家族社会学が専門の大学准教授。財産家の妻と結婚し、妻の実家の援助で研究費をねん出してきた。 はるには興味を抱いている。