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橋下徹氏が吠える!「“文通費”は“無税の100万円のお小遣い”だ!」 日本の問題に“喝”!
2021年12月9日 UP
ここで吠えずにいつ吠える!? 橋下氏 “岸田内閣”に怒りの声
「文通費」「10万円給付」「五輪外交問題」…いま注目される“日本の様々な問題”に、元大阪府知事の橋下徹氏が“喝”を入れます!果たして、国民の声は政治に届くのでしょうか…。
“文通費” 法改正を見送りへ 橋下氏「“無税の給料”絶対おかしい」
12月6日から開かれている臨時国会。期間は12月21日までの16日間です。今国会の大きな争点、国会議員の「文書通信交通滞在費」を巡っては、6日に、日本維新の会と国民民主党が共同で、7日に、立憲民主党が単独で、『日割りでの支給』や『使いみちの公開』、『残額の返納』を義務づける、改正法案を国会に提出しました。これに対し与党は、『日割りでの支給』についてのみ先行して法改正を進めるべきとし、野党案を受け入れず、臨時国会での法改正を見送る方針を固めました。この方針に、立憲民主党は一定の理解を示しています。
文書通信交通滞在費、通称“文通費”の名目は、郵送代・通信費・交通費などです。国会議員1人当たり月々100万円が支給され、年間にすると1200万円が税金で賄われます。“文通費”は非課税で使途の報告や返還義務はなく、領収書の提出も不要で、目的外に使用しても罪に問われないため、“議員のお小遣い”とも揶揄され、長年、問題視されています。
“文通費”のギモン 「日割り」合意のみでもOK?
この“文通費”について、橋下氏は「『日割り』合意だけはではダメ!野党は『領収書開示』を求め続けるべき!地方議員の政務活動費を見ろ!」と主張しています。政務活動費とは、調査活動補助費・調査・政策立案費などとして、東京都の場合、月額50万円給付されますが、領収書の提出が必要で、未使用分は返還する必要があります。
(元・大阪府知事 橋下徹氏)
「“文通費”と言っていますけれど、使用目的は『限定なし』なんです。ここが、国会議員に騙されていて、これは“無税の100万円のお小遣い”と言い続けなくてはいけないです。普通100万円の収入を得たら、彼らの税率だったら、半分は税金で持っていかれます。社会保険料も負担しなきゃいけないのに、一切何も掛からない現金100万円だから、“文通費”っていう言い方をやめて、“月100万の非課税お小遣い”にすると、誰もがおかしいってなるわけですよね。非課税お小遣いですよ、100万円の。日割りで良いわけないじゃないですか、そんなの!」
Q.政治にそんなにお金がかかるのか、一年分の領収証を全部出して見せるべきですよね?
(元・大阪府知事 橋下徹氏)
「僕が2008年に政治家になった以前もテレビコメンテーターをやっていたじゃないですか。それで大阪のいろんな番組で地方議員の政務活動費の問題がバンバン取り上げられていたんですよ。むちゃくちゃな使い方していたわけです。いろんなものに使っていて。なんで、それが正されてきたかというと政務活動費は領収書をつけなきゃいけなかったんです。だからメディアが全部、事細かにチェックして、政務活動費は使い方がものすごい厳しくなってきたんですけれども、国会議員の方は、自分たちは領収書を公開しないものだから、いまだに何も変わらないですよ。まずはやっぱり『公開』ですよ。」
Q.自民党が「文通費について深掘りするのは難しいから今国会では見送りましょう」というのはよくわからない話ですね?
(橋下徹氏)
「自民党は完全に、これぐらいのことだったら次の参議院選挙で負けないだろうと思っているんでしょう。野党も弱いっていうところがあるのかもわかりません。でも、『日割り』で握ってしまうというのは本当に最悪で、メディアもあり方を考えてもらいたいのは、『日割り』で終わってしまったら、絶対にニュースでは取り上げないですよ。もう一件落着で。」
Q.領収書を一枚一枚添付するのが難しいっていうんだったら、橋下さんが以前言っていたようにカードを配ったら良いですよね?
(橋下氏)
「だってカードは上限が決まっているじゃないですか。上限が100万円のカードを国会議員に配って、カード処理をしてカード会社から来た明細をインターネットにでも載せればいいのに。なんで、こんなことができない国会議員たちが『これからキャッシュレスを目指さなきゃいけないだ、マイナンバーだ、デジタル社会だ』とか言っている!まず、自分たちがカードを使えっていう。本当に腹が立ってしょうがない。」
「日本の3万3000人の地方議員は、みんな領収書提出をやっているんですよ。やってないのは国会議員だけ。日本全国で領収書を出さなくても経費処理ができるなんて国民は、1億2000万人のうち、700人の国会議員だけですよ。」
“文通費”のギモン 維新の『政治団体への寄付』はOK?
日本維新の会では“文通費”の使途を党公式ホームページで公開しています。ある維新議員の場合、政党支部への繰り入れ、つまり“寄付”をしている分が、72万4543円となっています。情報公開をしている議員21人全員が、余った“文通費”を資金管理団体や政党支部に寄付しています。これに対し橋下氏は「政治団体への寄付はマネーロンダリングの第一歩!ダメ」と批判しています。
Q.“文通費”を公開していたとしても、“余ったお金”を政治団体への寄付するのは“生ぬるい”ということですか?
(橋下徹氏)
「このやり方を、まず認めたのは僕が維新の代表だったときなんですよ。“生ぬるい”やり方を認めておきながら今“生ぬるい”とコメンテーターで言っているのは卑怯なんですけど。僕は、領収書の公開まではなんとか持っていたんですけど、国会議員からの反発がすごくて、『余ったお金は政治団体に入れさせてくれ』っていうところで、一回収めたんですよ。だから維新がやっている領収書の公開は、他よりは1歩進んでいるんですが、やっぱり国民感覚、納税者感覚で、理想のところをいってもらいたいじゃないですか。皆さんはどう思います?余ったお金を政治団体に入れるのはおかしいと思いませんか?」
Q.この政治団体に入れるお金は、選挙の時に差配されるお金になるんですか?
「政治団体に入れた後に、一応何に使用したか公開する義務があるんですけど、他のお金と混ざってしまって清算も何もできないワケですよ。維新の足立議員は、ずっとこれを正当化しているもんだから『こんなのメディアにさらされたらみんなにおかしいと言われるよ、変えなければいけないよ』と言ったら、足立議員から『この国政を知らないコメンテーター』と言われているんですけど…だから、また僕ブチ切れちゃって。こんなやり方は、僕は確かに認めたことなんだけども、これまでは維新が注目されてなかったからスルーされているけど、こうやって取り上げられたら、みんなに批判されますよ。」
Q.野党が信念をもって「公開」を言い続けたなら、来年夏の参議院選挙に我々有権者はどういう結論を出すでしょうね?
「それだけで決めるってわけじゃないじゃないけども、ここで『日割り』で手握ってしまったらその差が見えない。だから立憲民主も国民民主も法律が成立しなくても領収書の公開をやって、一番は政務活動費の基準、一番重要なのは使いみちの基準で、我々民間人はみんな経費の基準がむちゃくちゃ厳しいんですね、この基準を作って領収書を公開して、合っているかどうかを見なきゃいけない。この理想を目指して、有権者の感覚を捉えるようなことをやれば、僕は有権者から支持を得られると思うんですけどね。」
(情報ライブ ミヤネ屋 2021年12月8日放送)