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【独自取材】東京五輪 体操界のニュースター・北園丈琉選手(18歳)大けが乗り越え…金メダルへの決意
2021年7月23日 UP
日本体操史上「最年少金メダル」に挑む北園丈琉選手に独自インタビュー
日本体操史上、最年少での金メダルが期待される北園丈琉(きたぞの・たける)選手・18歳。大一番を前に、独自インタビューに答えてくれました。実は、ミヤネ屋は、北園選手が9歳のころから取材をはじめ、これまでに二度、取材しているのです。
体操男子代表メンバー最年少の18歳
5年前のリオ五輪では個人総合、団体ともに金メダル。これまでのオリンピックで全競技中、最多となる98個のメダルを獲得している日本の“お家芸”、体操。東京で2連覇に挑む団体メンバーは、全員がオリンピック初出場。その中に、ミヤネ屋イチ押しの選手が…。
(全日本種目別選手権 ことし6月 平行棒フィニッシュ 実況)
「着地は止めました!動きません18歳、北園!」
代表メンバー最年少、18歳の北園丈琉(きたぞの・たける)選手。あの内村航平選手も期待を寄せる体操界のニュースターです。
(内村航平選手 2017年のインタビュー)
「中学生(当時)でスゴイことやりすぎでしょ」
そんな北園選手に、今回、単独インタビュー。実は、ミヤネ屋とはこんなつながりが…。
(北園丈琉選手インタビュー)
Q、ミヤネ屋は覚えていますか?
「覚えています。最初にテレビに出たのがミヤネ屋だったので」
9歳で大人顔負けの演技…小学生の北園選手を独自取材
そう!ミヤネ屋はいち早く北園選手の存在に気づき、9歳の時に密着取材を始めたのです。
9年前、小学4年生の時でした。
(当時9歳の北園丈琉選手 2012年のインタビュー)
「失敗のない“美しい体操”ができる選手になりたい」
Q:目標とする選手は?「内村航平選手」
わずか9歳の北園選手の演技を見た、リポーターは…
藤村リポーター「(つり輪の演技を見て)うわ、ピクリとも動かないですね、キレイですね」
初めてのテレビ取材にもかかわらず、カメラの前で「大人顔負け」の堂々とした演技を披露。
その後、小学5年生で出場した大会では、つり輪で何と10点満点を出し、小学生の部、日本一に。
天才体操少年と話題になった12歳の北園選手…鍛え上げられた腹筋に驚き!
天才体操少年と注目されるようになり、ミヤネ屋は、再び北園選手に密着。この時、身長127センチ、体重28キロ。でも、服の下は…
(当時12歳の北園選手 2014年)
中山リポーター「ははは、すごいね この締まり方!」「小学生なんだよね?」
中山リポーター「ちょっと、腹筋をグッと…オ~!!」
小学生とは思えない見事なシックスパック!
さらに、当時、練習で見せてくれた「スゴ技」が…床の「後方伸身宙返り 3回ひねり」。
内村航平選手が、リオ五輪の演技構成に入れていた大技。それを小学生にして、すでに習得していたのです。
もちろん、将来の夢は…。
(北園丈琉選手インタビュー 2014年 当時12歳)
「東京オリンピックに出て、個人と団体で優勝することです」
18歳での東京五輪出場を決めた北園選手に独自インタビュー
あれから7年。目標だった東京オリンピック出場を決めた北園選手。改めて、ミヤネ屋の単独インタビューに応じてくれることに…。
(北園丈琉選手インタビュー)
Q:(2012年に)(ミヤネ屋の)おじさんが取材したの覚えてますか?眼鏡の
「はい、覚えてます」
現在、156センチ、53キロ。7年前、取材した時に比べ、身体も顔立ちも大きく成長した北園選手。厳しい練習で鍛え上げられた強靭(きょうじん)な肉体!! その体脂肪率は、何と!
(北園選手インタビュー)
「2~3%ぐらいだとは思います」
Q:2~3%!!
Q、これ、試合になるともっと絞るの?
「いや、常にずっとこのままです」
尊敬するのは大先輩の内村航平選手
そんな北園選手の成長を頼もしく見つめていたのが、14歳年上の大先輩、内村航平選手です。
(内村航平選手 2017年のインタビュー 当時28歳)
Q、今 注目の選手は?
「北園くんですかね かわいいですよね」
「中学生にしてはスゴイことやりすぎでしょ」
「そういった選手とオリンピックに出て一緒に戦いたいな」
憧れの内村選手の背中を追いかけ、東京オリンピックを目指してきた北園選手。高校1年生で出場した「ユースオリンピック」では、史上最多、5つの金メダルを獲得。「内村二世」と呼ばれるようになり、一躍、東京オリンピックの金メダル候補に。
ところが、今年4月のオリンピック代表選考会で思わぬアクシデントが…。鉄棒の離れ技で落下し、両肘のじん帯損傷と、右肘を剥離(はくり)骨折。オリンピック出場は絶望的な状況でした。
(北園丈琉選手インタビュー)
「ちょっと信じられなかったっていうか、現実なのかなって」
「なんで今こんなケガをしたのかとか」
「その時は、ほぼ ほぼ 諦めかけていた感じです」
すると数日後、どん底にいた北園選手に一本の電話が…。相手は、内村選手でした。
(北園丈琉選手インタビュー)
「気持ちを切らさないことだったり、これからのモチベーションの話だったり」
「本当に尊敬している人の言葉は、すごく入ってくるものがあったので、もう一度、オリンピックを捨てずに頑張ってみよう」
大ケガから2か月後のオリンピック最終選考会。そこには、北園選手の姿が…。まだ完治していない両腕で次々と完璧な演技を披露。そして…。
(実況 全日本種目別選手権 鉄棒)
「東京オリンピック代表メンバーに向けて、さぁ北園、最後の着地…止めました!」
ケガを乗り越え、代表内定をつかみ取った北園選手。演技後、涙ぐむような表情の北園選手を待っていたのは…。
どん底から救ってくれた内村選手。「おつかれさん」と右手を差し出し、「グータッチ」で迎えてくれました。
(北園丈琉選手インタビュー)
「あきらめなくて良かった」
「二人で代表入りできたことはすごい嬉しく思います」
日本体操男子で最年少となる金メダルへの決意
コロナ禍で特別な開催となる、東京オリンピック。7年前、小さな少年が抱いた大きな夢…、金メダルへの挑戦が始まります。
(北園丈琉選手インタビュー)
「あの逆境(大ケガ)を乗り越えられたというのを考えると、絶対に行けそうな気がしますし…金メダルを獲得できるように頑張りたいです」
「ミヤネ屋の秘蔵っ子」北園選手が出場する、体操男子は7月24日から予選が始まります。