よくわからないのだが、この本は金子勝さんとアンドリュー・デウィットという人の共著になっているが、どの部分をどちらが書いたのか?アンドリューさんも日本語で書いたのか、それとも英語かなんかで書いたものを誰かが日本語に訳したのか?その辺がよく分らないので、ちょっと気持ちが悪い。つまりこの見方(考え方)はどちらの人のものなのか?が分らないからだ。そういったことは、わかりやすいところに明示して欲しい。
金子さんは、NHKの昼の番組にゲスト出演しているのをこの前見かけて、「意外と気さくないいおじさんだな」と思った。文章は難しいけど。
この本の78ページに、
「二00五年前半に、ブッシュ政権は国連大使にジョン・ボルトン国務次官を指名するなど(中略)ボルトンもウォルフォウィッツもネオコンの中心人物であり、ボルトンは特に国連という組織そのものに関して否定的である。これは、ブッシュ政権が外交問題への対処や手段を変更するつもりのないことを示唆していると考えるのが自然であろう」
と書いてあるのを読んでいたちょうどその頃、アメリカの中間選挙で、民主党が勝ったために、ボルトン国連大使がクビになるというニュースが出た。とすると、ネオコンの親玉・ラムズフェルド国防長官の更迭といい、ブッシュ政権は確実に路線変更を強いられて2007年を進むということで、年明け1月20日の一般教書演説に注目が集まるというものである。うーん、ちょっと前(1年半ぐらい前)に出た本だけど、勉強になる本だった。 |
|
|